音大のロビーにて ~Second Season~

自分の好きな音楽や、日々の雑感などを、気ままに書いていきます。ちなみに現役音大生です。現在更新停止中

Ambient 4: On Land/Brian Eno

2005年12月29日 | アルバムレビューA~E行
ブライアンイーノのアンビエントシリーズ4作目。そして、僕のブライアンイーノ初体験となったアルバムです。

アンビエントとはいっても、このアルバムにはヒーリングとか癒しといった要素はほとんどありません。むしろ、闇の奥に引きずり込まれるような、極めて暗いイメージに支配されたアルバム、と言った方が正しいでしょう。これを上等なオーディオ環境にて集中して聴けば、そのあまりにもディープな世界にズッポリ飲み込まれてしまいます。メロディー・ハーモニー・リズムといった、音楽の基本的な要素を超え、「音」そのものが力を持った音楽、といった感じでしょうか。その張り詰めたような緊張感と、それによる恍惚はすさまじく、まるで意識が身体を離れて、別の世界まで飛んでいってしまいそうになります。まさに「トリップ」と呼ぶに相応しい音楽でしょう。

マイブラやレイハラカミもそうですが、こういう「トリップ」の要素を持った音楽は、いま僕が最も惹かれている音楽です。この感動を、もっと多くの人に知ってもらいたいです。


1.Lizard Point◎
2.The Lost Day◎
3.Tal Coat
4.Shadow
5.Lantern Marsh
6.Unfamiliar Wind (Leeks Hills)
7.A Clearing
8.Dunwich Beach, Autumn, 1960◎

Selected Ambient Works 85-92/Aphex Twin

2005年12月27日 | アルバムレビューA~E行
エイフェックスツインのデビューアルバムにして、テクノ永遠の名盤。このアルバムを機に新ジャンルが開拓されたほどの、偉大なるアルバムです。

「テクノ界のモーツァルト」とも称されるエイフェックスツインですが、このアルバムを聴けば、そんな異名の訳も分かるでしょう。このアルバムの音は、デトロイトテクノ的な技法を主軸としつつも、基本的なサウンドの世界観という点では、誰かからの影響というものがあまり感じられません。自分のセンスの赴くまま、自然発生的にできた自分だけの方法論で音を紡ぎだしている、そんな印象を受けます。モーツァルトもそうであったように、天才の音楽は、常にそういった面を持っているのかもしれません。

全編にわたってかかった深いリバーヴと、反復されるミニマルなリズムが、このアルバムの特徴で、溢れるような光の靄のなかへ、ゆっくりと飛び込んでいくようなイメージを受けます。どことなく荒削りな印象もする音使いも、それがかえってほどよいインパクトを生み出し、ポピュラリティーとなっているように思います。そのため、部屋でじっくり聴いても、外でBGMに聴いても楽しめるほどの、間口の広さと聴き易さがあります。テクノを聴かない人でも、このアルバムは是非とも聴いていただきたいです。一度ハマッてしまえば、もう手放すことはできなくなる定番アイテムとなるでしょう。


1.Xtal◎
2.Tha
3.Pulsewidth◎
4.Ageispolis
5.I
6.Green Calx
7.Heliosphan
8.We Are the Music Makers
9.Schottkey 7th Path
10.Ptolemy
11.Hedphelym
12.Delphium
13.Actium◎

Richard D. James Album/Aphex Twin

2005年11月14日 | アルバムレビューA~E行
テクノ界の天才・鬼才・変態で知られている、エイフェックスツインの代表作であり、大問題作でもあるアルバムです。

このアルバムを一回聴いただけで「感動した!」なんて人は多分いないでしょう。「なんだこりゃ?」という感想の方が大半のはずです。もちろんそれは、あの耳をつんざくほど激しく刻まれるドリルンベースが原因なのですが、しかし、何度も聴きこんでいく内に、そのノイズのようなビートの奥で鳴り響く、怖いほどに美しいシンセサウンドに気付くでしょう。この相反する要素が同居していることが、このアルバムの肝なわけです。そのことを理解すれば、あのビートすらもいつのまにか美しいと感じているでしょう。

そして、そうなって初めて得られる恍惚感は、他の追随を許さないほどに凄まじいものがあります。目を閉じて心静かに聴いていると、あのサウンドの奥で無限に広がっている宇宙を見出さずにはいられません。それを実感した時は、まるで自分がとてつもなく高尚な世界に足を踏み入れてしまったかのようで、背筋がゾクゾクしました。

このアルバムほど「音の力」を実感させられるアルバムはないかもしれません。天才にしか分からない、天才だけが見える世界を、音によって見事に描き出した大傑作アルバムです。


Discovery/Daftpunk

2005年11月10日 | アルバムレビューA~E行
一曲目の「ワン・モア・タイム」がとにかく有名な、ダフトパンクのヒットアルバムです。

ジャンルとしてはテクノですが、堅苦しいところは殆ど無く、誰にでも薦められるほどのポピュラリティーがあります。どこかクラブチックな躍らせる楽曲が多いので、聴いていて飽きることがありません。サンプリングで作り出されるキャッチーなフレーズもグッドです。「ワン・モア・タイム」といい、とても優れた歌心を持っているんだということが分かりますね。フュージョン風のムードや、クラシック的なフレーズが時たま顔を覗かせるのも、見所の一つだと思います。

おそらく、「何かテクノを聴いてみよう!」と思い立った人が、まず最初に聴くような定番アルバムになってるのではないでしょうか。特にポップスからテクノに移行しようという人にはオススメです。


1.ワン・モア・タイム◎
2.エアロダイナミック
3.デジタル・ラブ◎
4.仕事は終わらない
5.クレッシェンドールズ
6.ナイトビジョン
7.スパーヒーロー
8.ハイ・ライフ
9.愛の絆
10.ボイジャー
11.ヴェリディス・クオ
12.ショート・サーキット
13.素顔で向き合えば◎
14.自由をこの手に


Pshychic/Buffalo Daughter

2005年10月16日 | アルバムレビューA~E行
唐突ですが、本当にめっちゃくちゃ良いですバッファロードーター。ひょっとしたら、いま国内のアーティストの中で一番好きかもしれません。そしてこのアルバムは、そんなバッファロードーターの最高傑作と言えるほどの素晴らしいアルバムです。

ステレオラブなんかもそうですが、こういった音響系サウンドの最たる魅力は「音遊び」にあるのだと思います。彼女らの音楽は、表面的にだけ捉えていると、哲学的な視点から音楽を解釈しているような、どこか理屈っぽくてアカデミックな印象しか持たないかもしれません。が、実はその全く逆で、本当はただ音で遊んでいるだけなんです。物凄く深いことを考えているようで、実は大して考えていないんです。そして、だからこそ聴いていてこんなに面白いのです。

バッファロードーターの音楽は、この手の作風には珍しく「ポップ」だと表現されます。きっとそれは、限りなく実験的でありつつも、先の「音遊び」の精神を徹底して貫いているからではないでしょうか。それが楽曲に絶妙なポピュラリティーを生み出し、聴き手を拒むことなく楽しませてくれるのでしょう。その証拠に、1曲目や5曲目など10分以上にも及ぶ大曲にも関わらず、全くダレることなく何度でも聴きたくなるのです。理解されることを拒否しているかのような、自己完結的で器用貧乏な音響派が多いなかで、このようにひたすら「音遊び」だけを追求したものが一番魅力的というのは、実に痛快ではありませんか。

全5曲ですが、1曲が長いためにボリューム満天、しかも捨て曲はありません。とにかく、もっと多くの人に知ってもらいたいアルバムです。


1 Cyclic◎
2 Pshychic A-Go-Go◎
3 Chihuahua Punk
4 S.O.L.D.
5 303 Live◎

The Boy With The Arab Strap/Belle And Sebastian

2005年10月13日 | アルバムレビューA~E行
このアルバムを聴いた人は、誰もが「美しい…」と深いため息を漏らすことでしょう。ベルアンドセバスチャンの音楽を言い表すとき、「美しい」という言葉は必要不可欠なのです。トラッド調のサウンドをベースにした、優しく奏でられるギターも、囁くような男女のボーカルも、とにかく美しく、そしてとても静かです。

しかし、その美しさの奥深くまで探ると、どこか氷のような冷たいものが宿っているようにも僕は思います。色のイメージとしては、ちょうどこのアルバムのジャケ写のような、寒々とした色でしょうか。それは、やはりあの暗い印象のタイトルと歌詞が一因なのでしょう。それらの内容が音にフィードバックして、こういった不思議な世界を作っているのではないでしょうか。とても美しく静かで心安らぐのに、どこかクールで冷たい。そんな相反する要素が同居しているからこそ、単なる癒し系には終わらない奥深さがあるのだと思います。

このアルバムのライナーノーツで、ボニーピンクが「凍らせたミカンのような音楽です」と言っていましたが、まさにそんな感じだと僕も思います。この一筋縄ではいかない「美しさ」を、是非とも体験してみてください。


1 イット・ウッド・ハブ・ビーン・ア・ブリリアント・カーリー
2 スリープ・ザ・クロック・アラウンド◎
3 イズ・イット・ウィックド・ノット・トゥ・ケア◎
4 イーズ・ユア・フィート・イン・ザ・シー
5 サマー・ウェスティング
6 シーモア・スタイン
7 スペース・ボーイ・ドリーム
8 ダーティー・ドリーム No.2
9 ボーイ・ウィズ・ザ・アラブ・ストラップ
10 シック・アフター
11 シンプル・シングス
12 ローラーコースター・ライド◎





Vespertine/Bjork

2005年09月28日 | アルバムレビューA~E行
世界の歌姫ビョークのアルバムの中でも、個人的に大好きなのが、このヴェスパタインです。日本の軟弱な「歌姫」とは一味も二味も違う、オルタナティヴでアヴァンギャルドで唯一無二の音楽性は、まさに世界の歌姫の名に相応しいです。

このアルバムを聴いて圧倒されるのは、やはりあのデジタルサウンドと、ビョークの多重録音によるコーラスワークが生み出す、壮大で幻想的な音響空間でしょう。精神世界の深淵を果てしなく突き進んでいくような感覚は、他では味わえません。終始トリップし放題で、聴き終わったあとは何とも言えない解脱感に苛まれます。

そして、何といってもビョークの歌声。「ニワトリが先か卵が先か」じゃないけど、少なくとも彼女の歌声がなかったら、こんな音楽が生まれることもなかったでしょう。あの歌声をどう言葉で表せばいいのでしょうか。美しくて艶やかで色っぽく、しかも狂気じみてて力強くて圧倒的。絶対に代用品はありません。この歌声を使えるならと、コンポーザーが調子にのってこんな音楽を作っちゃうのも理解できます。そういう意味で、この世に存在しえたこと自体が奇跡的とも言えるアルバムかもしれませんね。


1.ヒドゥン・プレイス◎
2.コクーン
3.イッツ・ノット・アップ・トゥー・ユー◎
4.アンドゥ
5.ペイガン・ポエトリー
6.フロスティ
7.オーロラ
8.アン・エコー・ア・ステイン
9.サン・イン・マイ・マウス
10.エアルーム
11.ハーム・オブ・ウィル◎
12.ユニゾン
13.ジェネラス・パームストローク (ボーナス・トラック)


ODELAY/BECK

2005年09月21日 | アルバムレビューA~E行
前述の通り、僕が洋楽で最初に惚れこんだアルバムです。もう1曲目の「Devils Haircut」からして強烈で、「これはひょっとしてとんでもないアルバムでは…?」という期待を持たせてくれます。そして、そのテンションは最後まで下がることがありません。ロック・ヒップホップを主軸として展開される怒涛のサンプリング攻撃には、ただただ呆然となるしかありません。それは、もはや人間技とも思えないほどの超絶技巧です。

そして何より凄いのは、あれほど音を詰め込んでいるにも関わらず、基本となっている歌心を全く損なっていないことでしょう。この一点をもって、ベックは天才であると言い切れます。先鋭的なサウンドの中で、ときおり顔を覗かせるオールディーズのムードがあるからこそ、リスナーは迷うことなく歌心を感じることが出来るのです。このさじ加減がじつに絶妙であり、このアルバムを傑作たらしめる最大の要因でしょう。これは、音楽に対するよほどの愛情と探究心がなければ出来ませんよ。本当にすごい!これらをヒシヒシと感じられることが、このアルバムの最大の魅力かもしれません。


1.Devils Haircut◎
2.Hotwax
3.Lord Only Knows
4.New Pollution
5.Derelict
6.Novacane◎
7.Jack-Ass
8.Where It's At◎
9.Minus
10.Sissyneck
11.Readymade
12.High 5 (Rock the Catskills)
13.Ramshackle

I/Buffalo Daughter

2005年09月19日 | アルバムレビューA~E行
バッファロードーターのアルバムは全部傑作ですけど、あえて僕が最初に薦めるとしたらこれですね。なぜなら、僕が一聴して大衝撃を受けてしまった驚異的名曲「Earth Punk Rockers」が収録されているからです!この一曲を聴くためだけでも、このアルバムを聴く価値は十分ありますが、だからといって、この一曲だけのワンマンチームかと言えば決してそうではありません。というか、好み次第では「Earth Punk Rockers」より好きになれる可能性があるほど、完成度の高い楽曲がズラリと勢揃いしています。数回聴き込めば、中毒になるほど魅力的な音響世界を存分に堪能できるでしょう。事実、僕はこれで完全に音響派に目覚めてしまいましたからね。このアルバムで世界的な注目を集めたことも頷ける傑作です。

1.Ivory
2.I Know
3.Earth Punk Rockers◎
4.28 Nuts
5.Volcanic Girl◎
6.Five Minutes
7.Robot Sings
8.I
9.Moog Stone
10.Mirror Ball
11.Long,Slow,Distance
12.Discote[、]que Du Paradis
13.A Completely Identical Dream
14.Stereotype C◎


No Control/THE BOOM

2005年09月19日 | アルバムレビューA~E行
ブームの、通算7作目のアルバム。発売は99年なんですが、純粋なオリジナルアルバムとしては、現在ではこれが一番新しいアルバムみたいです。これだけ間が空いているのは、おそらく、これでブームの一つの完成系に達したということなんでしょうかね。それだけに内容の方は、ブームらしく重厚なサウンドと印象的なメロディーが詰まった、非常に完成度の高いものとなっていて、それと同時に、長いキャリアを誇るベテランバンドとしての、落ち着きや成熟が感じられるアルバムとなっています。というのも、このアルバムの世界観はすごくオリジナリティ性があります。ありとあらゆるジャンルを消化吸収し、それらをブームなりに一つにまとめたその答えが、このアルバムなのかもしれません。しかし、あの特有の包み込むような「歌心」はしっかりと健在で、自分の音楽性を追求しつつも、あくまで大衆音楽として、聴衆との接点をしっかりと見出してくれています。それでこそブームは、いつまでも大衆的な愛すべきバンドであり続けられるのでしょうね。

1.墓標
2.月に降る雨◎
3.SHOOT ME DOWN
4.大阪でもまれた男
5.敬称略
6.不自由な運命の中で◎
7.ねんねこよ
8.Electronic Parade
9.オキナワ
10.ありがとう
11.ごはんがたけた
12.故郷になってください◎


極東サンバ/THE BOOM

2005年09月19日 | アルバムレビューA~E行
大ヒット曲「風になりたい」を収録した、ブームの6THアルバム。それまでの作品と比べても、よりいっそうラテン音楽の影響が色濃く表れており、彼らのルーツを高純度で凝縮したアルバムとなっています。その作風はサンバ・ジャズ・ボサノバなど多岐に渡っており、そのどれもが中途半端に終わらずに、とてもルーツに忠実で本格的な仕上がりとなっています。それでもマニアックさを追求するあまり頭でっかちになることもなく、あくまでもポピュラー音楽の土壌にいることも忘れていないのがポイントですね。どの曲もブームらしい歌心のある楽曲に仕上がっているため、普段ポップスしか聴いてない人の耳にもすんなりと届くことでしょう。ブームの最初の一枚としても最適ではないでしょうか。彼らの魅力と懐の深さを窺い知れるアルバムだと思います。

1.ヒューマン・ラッシュ◎
2.風になりたい◎
3.トーキョー・ラヴ
4.ファー・イースト・サンバ◎
5.帰ろうかな
6.カルナヴァル
7.Poeta
8.モータープール
9.東京タワー
10.イッツ・グロリアス
11.ブランカ
12.10月
13.それでも汽車は走る
14.HAJA CORAC[,]A[~]O

POINT/Cornelius

2005年09月19日 | アルバムレビューA~E行
コーネリアスの4THアルバム。このアルバムを聴く時は、まずジャケ写から受けるイメージをよく噛み締めておくといいのではないでしょうか。前作「Fantasma」の場合は、とにかく実験精神と遊び心に溢れた、非常にカラフルな色調を持っていましたが、今作の場合はそれらが若干薄まり、どこかクリアで淡い、それでいてクールでシャープな色調となっています。その色のイメージが、あのジャケ写によく表れているんですよね。そしてそういったイメージに変化したのも、コーネリアス自身のステップアップが大きな要因ではないでしょうか。前作以上に無駄な部分が削ぎ落とされた、隙の無いサウンドメイクをしてると思います。経験を積んでより成熟味が増した、とも言えるでしょう。「Fantasma」のような派手さは無いものの、繰り返し聴いてジワジワと味が出てくるような、層の厚さが感じられます。是非ともコンポの前で集中した拝聴をしてほしいですね。一押しの傑作です。

1.Bug
2.Point Of View Point
3.Smoke
4.Drop◎
5.Another View Point
6.Tone Twilight Zone◎
7.Bird Watching At Inner Forest
8.I Hate Hate
9.Brazil
10.Fly◎
11.Nowhere


Fantasma/cornelius

2005年09月19日 | アルバムレビューA~E行
コーネリアスのサードアルバム。この一枚で、世界的にも高い知名度を得たようですね。逆に、J-POPとしては異端なのかも知れませんが。音楽っていうのは、AメロBメロサビだけの歌謡曲のことだけじゃないんだぞってことを、いい加減気付いてほしいものです。とにかく彼の音楽は、サウンドそのものが強く語ってきますね。色々な音をごちゃ混ぜにして、ただ遊んでるだけのように見せかけて、実は彼自身のセンスによる確かな意味づけと秩序があり、一つの世界観を創り上げているのです。一見異様に見えるかもしれませんが、一回入ってしまえば、とても居心地の良い空間だったりするのです。こういう音楽を作るからには、徹底的に破天荒にならなければ中途半端に終わってしまうでしょう。そういう意味でこのアルバムは、彼の実験意欲と遊び心が遺憾なく発揮された傑作と言えるんじゃないでしょうか。普通の一般的な歌謡曲に飽きてしまったのであれば、一度彼の音楽に触れてみて下さい。とても刺激的だと思いますよ。

1.マイク・チェック
2.ザ・ミクロ・ディズニカル・ワールド・ツアー
3.ニュー・ミュージック・マシーン◎
4.クラッシュ
5.カウント・ファイヴ・オア・シックス◎
6.モンキー
7.スター・フルーツ・サーフ・ライダー◎
8.チャプター8~シーショア・アンド・ホライズン
9.フリー・フォール 10.2010
11.ゴッド・オンリー・ノウズ
12.サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
13.ファンタズマ
14.ファンタズマ・スポット
15.ファンタズマ(オルタネイト・ヴァージョン)
16.チャプター8~シーショア・アンド・ホライズン(デモ)
17.タイプライト・レッスン(デモ)


クムイウタ/Cocco

2005年09月19日 | アルバムレビューA~E行
セールス的にも大成功した、Coccoの2枚目のアルバム。彼女のアルバム全4枚は、いずれも高いクオリティを誇っているため、どれから聴いても問題ないと思いますが、僕としてはまずはこちらをオススメしたいですね。まず、このアルバムは特に偏った部分も無く、Coccoというアーティストの全体像をほぼ余すことなく捉えているように思うからです。彼女の獣のような攻撃性も、大自然のような優しさも、全てがこのアルバムの中にあります。さらにもう一つの理由として、このアルバムには、僕が聴いた中でも間違いなく五本の指に入るであろう超名曲「Raining」が収録されていることがあります。この一曲を知るためにも、このアルバムを聴く価値は十分にあるでしょう。まあ、最終的には全部のアルバムを聴いてほしいのですけどね。特にCoccoの場合は、全部のアルバムを聴くと言うことは、他のアーティスト以上に大きな意味があると思うので。とりあえず、入門にはこちらのアルバムをどうぞ。

1.小さな雨の日のクワァームイ
2.濡れた揺籃
3.強く儚い者たち◎
4.あなたへの月
5.Rose letter
6.My Dear Pig
7.うたかた。
8.裸体
9.夢路◎
10.SATIE
11.Raining◎
12.ウナイ

ユグドラシル/BUMP OF CHICKEN

2005年09月19日 | アルバムレビューA~E行
バンプのメジャー2枚目にあたる、現時点での最新アルバム。これが出た直後は、バンプファンがそこら中に溢れかえっていましたね。確かに、そうなることも納得できる、とても優れたアルバムだと思いますね。まず、バンドサウンドがこのアルバムでかなり成熟しきったような印象があります。おそらく、今までのバンプの中でも、アレンジは最も完成度が高いアルバムと言えるでしょう。そして、バンプの最大の持ち味である歌詞の方も相変わらずで、ストーリー性のある壮大な世界観は、やはりとても印象深いものとなっています。しかしなぜなんでしょう?どうしても「THE LIVING DEAD」あたりの頃と比べてしまうと、何かが足りない気がしてしまいます。それはおそらくメロディーが、今までと比べてほんの若干冴えが弱いからかもしれません。そのせいで、紙一重で奥深さが感じられない気がして、そこが非常に惜しかったですね。最高傑作になりそこねた傑作、といったところでしょうか。もともと、サウンドそのものに強い個性のあるバンドではないだけに、ソングライティングはこのバンドの要なんですよね。新人特有の新鮮さも薄れ始める時期なだけに、何か新機軸を打ち立てる必要性が出てきたんじゃないでしょうか。とはいうものの、このアルバムが新人としてはあまりにも飛び抜けているアルバムであることは疑いようもないので、バンプを知るなら当然チェックすべきアルバムです。

1.asgard
2.オンリー ロンリー グローリー (アルバムエディット)
3.乗車権
4.ギルド
5.embrace
6.sailing day◎
7.同じドアをくぐれたら
8.車輪の唄◎
9.スノースマイル◎
10.レム
11.fire sign
12.太陽
13.ロストマン
14.midgard