玄文講

日記

なんだかんだ研究室「貧乏人の正体」

2005-05-23 09:32:53 | 
失敗の原因はたいていお金がないことだ。

キリスト教では「貧しき者は幸い」と言い、チャップリンはライムライトにおいて「人生に必要なのは勇気と想像力、そして少しのお金」と言わせている。
ある人たちは「お金があっても幸せになれない、不幸な金持ちがいる、幸せな貧乏人がいる」と言う。
局所的に見ればそういう人もいるだろう。

だが私が知る限りでは、多くの不幸は貧しさが生んでいる。
貧乏は教育の欠如、栄養状態の悪化、不十分な医療、低賃金での酷使、犯罪、環境破壊を生む。
それに貧乏は人の心を荒廃させる。清い貧乏人なんてものは少数派だ。貧乏で苦しい上に心の清さまで求められるなんて、彼らもいい迷惑であろう。貧しいということは余裕がないということだ。
少しのお金では人生において突発的に生じる不幸に対抗できない。なりふりかまわずお金を集めようとすれば、悪人になるしかない。
貧乏人の子どもは貧乏人になり、バカの子どもはバカになり、今を生きるため長期的な資源の活用もできない。貧乏は不満を生み、不満は政治への怒りとなり、内政が不安定になると経済の発展が更に遅れ、貧乏人はますます貧乏になる。
悪循環だけが貧乏の中をめぐっている。

「私がいままで耳にしたなかで、幸福への最良の秘けつは高所得である」(ジェイン・オースティン)

という言葉に私は共感する。

今日は「貧乏人の正体」という面白い記事を見つけたので、それを紹介したくて上を書いた。
貧しいことの切実さが分かるユーモラスな文章である。

ブログでは「誰もリンクした記事を見に行かない。たとえそれを読まなくてはその日の記事の内容が理解できないとしても、それでも彼らはリンク先を見ない」という現象があることを聞いた。

だから今日はしつこく紹介させてもらおうと思う。
その文章の目次から面白そうなフレーズを引用してみる。


第二章、育ちの良さが、人生を分ける

良家の娘は、良家の男と結ばれる


第三章、裕福という価値、貧乏という病気

育ちがよいと早婚?
大学で初めて知った裕福というモノ
裕福な家庭は、実は星の数ほどある
ネコに小判、ブタに真珠、そして貧乏人にお金
共産主義者が、頑固なわけ
人間は、自分が正しいと思いたい生き物である


第四章、貧乏人は、健康のありがたみがわからない

貧乏人の顔色は、いつも悪い
お金のありがたみ、健康のありがたみ
貧乏人の価値観はムチャクチャ
余裕とは、物理的概念である
明治時代の機械がすぐ故障したわけ
貧乏人の食事は、エサより悪い
貧乏人は、実は金のことしか考えていない
衣食住なくして人生なし


第五章 お金を使う知恵・お金を使う資格

テレビで見た「ケチ」のはなし
ケチとは、我慢をただお金に変えただけである
ケチには、幸福を創造する機能がない
財神の奥さんも、家計簿なんてつけていなかった


第六章、裕福とは、「トク」の積み重ね

豊かさとは、ムダをすることかもしれない
ゼイタクをしないから、貧乏人は貧乏
節約のコツは、お金を遣うこと
遅れるバスは、さらに遅れる
育ちの良い人間が親から受け継ぐ無形の財産とは
お金持ちはなぜ、子供の教育に金をかけるのか
貧乏人には「徳」がない


第七章、貧乏人とカラスは、ガラクタばかり集めたがる

貧乏人はガラクタしか知らない
ガラクタは家庭をも破壊する


第八章、育ちの良さは、加速する

育ちのいい人間には、良いモノの匂いが嗅ぎわけられる
裕福な人間には、激しい生活水準回復本能がある
豊かな国は、裕福な人間にしか作れない
育ちのいい人間はなぜ、自分の失敗をうれしそうに話すのか
育ちの良さは、能力を加速する
知恵は、在野に求めよ
やっぱりそれも、良家の教育


(http://www.asahi-net.or.jp/~GA2A-MYZK/poorman/index2.html)

どうだろうか?興味深く読んでみたい気になるタイトルばかりである。
そして実際に面白いのである。

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3 コメント

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確かに (悪逆弁護士)
2005-05-24 00:02:42
貧乏は人を不幸にするな。

多くのものを失う。



私は受験生時代、貧乏で貧乏で仕方が無かった。

ある日の夕食時、予備校近くの松○(牛丼屋)に入り、一番安いカレーを食さんとしたところ、硬貨を投入している途中で100円足りないことに気づき、払い戻して踵を返したこともあった。

しかも何故か響く従業員の「ありがとうございました」。

私は二度とその店を訪れなくなった。



これにより、

一人の漢が矜持と食事を失い、

○屋○田馬場店は一人の上客を失い、

さらに何者かの煽動により多くの顧客を失い、

その後何者かに八つ当たりされた友人は言葉を失っている。



貧乏とは、全く人を不幸にするよ。
返信する
そりゃお金があるにこしたことはない (polestar)
2005-05-24 21:23:04
ビンボーってのは、貧乏人が創るもんですねー。

つくづくそう思いました。



リンク先を読まれることはないって、そんなことはないですよ。

わたしゃ今日一日で暇を見つけて全部読んじまってさ、東大卒の坊さんに

「京大卒のビンボー人が書いたHPだよ」

って見せたもんね♪

わたしゃーカネだけはないよ~

なにせ18を頭に4人の子供とうさぎとハムスターと95歳の老人介護まで抱えているからねー

これでカネがある方がおかしい。

働く暇までないんだから。

でもね、今はビンボーじゃないよ。

いつだってカネはないけどね(笑



カネがあってもビンボーな人はいるし、枕元にご馳走積み上げても水も飲めないで苦しんでいる人もいる。



思い出したよ・・・どうして15歳のわたしが貿易商になりたいなんて思いついたのか。

アフリカの貧困を見て、その理由について考えたんだった。

結論。

足りないのは教育である。



HP読んで、思い出した。
返信する
立ってるものは親でも使え (講員)
2005-05-25 18:20:39
そう言えば当時、先生はパンの耳を食べながら勉強されていましたね。

「肉」という単語に目をぎらつかせて異常な反応を示していた裏にはそういう事情があったわけですか。



ですが本当の貧乏はお金を使いもしなければ、貯まりもしないというものです。



先生の貧乏はお金を使わない貧乏ではなく、勉学にお金を使って食費がない貧乏でしたから立派なものです。



おっと、誤解しないでいただきたのは私は先生を誉めているわけではありません。

私が先生を賛美するなんて、ありえないことです。

私が感心し、尊敬しているのは先生のご尊母であります。

3ヶ国語をあやつり、資格をとって勤めに出られ、稼がれたお金を惜しげもなく先生に投資されていた姿には頭が下がります。



良い親をもてばそれは偉大なる財産であり、もはや貧乏ではありません。

貧乏の悲劇というのは悪い環境が悪い結果を生むことです。良い親の作る良い環境は子供に良い結果をもたらします。

惜しむらくはご尊母の善良なる人格だけが先生には受け継がれなかったことですな。



polestar様も良い母親であらせられるようで、なによりです。
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