言語生活

様々な言語に囲まれた日常でのある観点と一コマと抒情

危機を好む

2006-07-31 | 日記
 先日、渋谷で、擦り切れて所々に穴が開いたジーンズやTシャツを着ている青年をよく見かけて、経済的格差が広がっているという印象を受けた。日本の深刻な借金財政は破綻しないとしても、早晩、かなりの増税で応急処置するわけだから、サラリーマンは夫婦共働きでないと生活が厳しくなってゆくかもしれない。単に経済的な問題ではあるけれども、多少の危機感と対策があっても悪くはない。危機になればなるほど力が出せる、不思議 . . . 本文を読む

映画『レイヤー・ケーキ』を観る

2006-07-30 | 日記
 本日は、渋谷ユーロスペースにて英映画『レイヤー・ケーキ』を観た。一つ注意しなければならないのは、ユーロスペースは東急BUNKAMURA傍に移転した。また、近辺は逢引施設が連立する立地であり、青少年はもう一つの注意が必要である。『レイヤー・ケーキ』は、プロットが入り組んだギャング映画で、『スナッチ』や『レザボア・ドッグス』が好きな方は、楽しめるはず。アクションが主ではないので、無駄な流血シーンはな . . . 本文を読む

夏到来

2006-07-29 | 日記
 日中暑くなってきた。もう梅雨も終わりだろうか。僕には、この日差しは強すぎる。とはいえ、人の心を照らすには全くもって明るさが足りない。暑さを避けるために、日中は、部屋で読書なぞでもして、夕刻に、ドライブなり散歩なり、するのが良い。都内でも花火大会の開催が始まっているようである。浴衣の乙女を見かけて、心和む季節となった。 . . . 本文を読む

才能や能力というもの

2006-07-25 | 日記
 昨日、様々な分野で色々と考えることが楽しいと書いたけれども、自分の能力を様々な分野で試してみたいという考えではないことを断っておく。異なる分野が与える作用は意外にも大きいことを理解した上で、様々な分野と接することにしている。この時には、できれば自分の中心軸を持っていた方がよい。自分にとって変わることのない、不変の中心軸があれば、様々な分野の表層に没入せず、一歩距離を置いて付き合うことができる。 . . . 本文を読む

つくづく思ったこと

2006-07-24 | 日記
 最近、マクロ経済学の本を読んでいるのだれども、日本経済の行く末を考えるうえで実に興味深い内容である。兎も角も、連日の経済ニュースがどのように役立つのかがよくわかるようになった。  このブログの記事のように、日々考えていることは多岐に亘っているのだけれども、「本当に世の中は面白いなぁ」とつくづくと思う。わからないことがたくさんあり、考えることも尽きず、飽きが来ない世の中である。感性を持ち、思考でき . . . 本文を読む

フランス映画でフランス語

2006-07-23 | 日記
 ブックマークにも入れているpaul allierさんのブログで紹介された仏詩の朗読サイトで聴いていると、フランス語の響きは格別の余韻がある。フランス語を聴きたくなって、本日はフランス映画『この胸のときめきを』を新宿K'cinemaで観た。だがしかし、青年と乙女が愛の狭間でいがみ合う映画なので、穏やかならぬ雰囲気。言葉の響きを楽しむという具合ではなかったのであった。「人は変われる」と信じ、それを裏 . . . 本文を読む

髪を切る―シュールレアリスム

2006-07-22 | 日記
 本日は髪を切りに行った。夏になると短髪にするのだけれども、今回はやめて中髪にした。置いてあった雑誌に、ヤン・シュヴァンクマイエルのインタビュー記事があって、シュールレアリスムを基にした創作活動について、色々と書いてあった。僕はまだ真剣にシュールレアリスムを読解してないのだけれども、それは直感的に共感できない点があるため。記事を読んでも理論はわかるがその目的が、いささか見当がつかない。「目的」とな . . . 本文を読む

演劇を観たいけれども

2006-07-21 | 日記
 先日、渋谷BUNKAMURAに行った時に、シアターコクーンで『あわれ彼女は娼婦』([演出]蜷川幸雄 [出演]三上博史/深津絵里)が上演されていた。演劇を考える題材として観たかったのだけれども、チケットは完売のようで残念だった。どうも僕の認識が甘かったようで、数ヶ月前から予約するのが常識のようである。そんな先のことは忘れてしまう僕としては、なかなか縁遠い存在ではあるな。深津絵里さんは以前から好きな . . . 本文を読む

つくづく思うこと

2006-07-20 | 日記
 好きなこと、つまり熱中できることに打ち込むことが、時間の効率によい。ところが、深めてゆく時に、徐々に時間の効率が悪くなる。そこで諦めず続けることが、わずかな違いを生むのだが、その「わずかな違い」が効率を飛躍的に上昇させることになる。つまるところ、その「わずかな違い」のために、人間は人生そのものを費やすのかもしれない。 . . . 本文を読む

狂言鑑賞とその伝承

2006-07-19 | 美学研究
 先日、狂言を観た、とても興味深かった。狂言は口伝で伝承し、その精度を高めるために様式化と簡素化が施されているように思えた。美学研究で美の様式化を進めるために、古典芸能から学ぶところが意外と多いかもしれない。 . . . 本文を読む

邦画の原作の昨今

2006-07-17 | 日記
 乙女チックな雰囲気を漂わせる乙女がコミック『ハチミツとクローバー』を読んでいるのを見かけた。先日、映画館で観た予告編の中に映画版『ハチミツとクローバー』(公式HP)があった。映画も乙女な雰囲気が漂っていて記憶に残っていたので、「その漫画、映画化するの知ってる?」なんて乙女に話しかけてしまう・・・というのはウソ。ところで、昨今の邦画はコミックが原作であることが多いようにも感じるがこの認識は正しいだ . . . 本文を読む

墓参りと中国映画鑑賞

2006-07-16 | 日記
 今日は、七月盆で京王線千歳烏山の寺へ墓参りに行った。寺院通りを挟んで並び建つ寺の多くが戦災で浅草から烏山に疎開したそうである。墓参りを終えたのち、家族皆で新宿中村屋に立ち寄って御飯を頂き、独り僕は銀座で映画『ジャスミン花開く』を観た。『ジャスミン花開く』は、チャン・ツイィー嬢が格別好きでない方にはお勧めできない内容だった。テレビドラマのようなカメラワークといささか陳腐な物語・・・と批判しすぎても . . . 本文を読む

展覧会、映画、イベント等

2006-07-13 | 日記
行きたい展覧会、映画、イベント等を列挙する。 ・ダリ回顧展(公式HP) ダリ回顧展が9月23日(土)より開催される。サルバドール・ダリの作品を中心に扱った展覧会であること、シュールレアリスムについて少し考えてみたいこと、があり、是非とも参加してみたい。ところで、Andre Bretonなどシュールレアリストを憤慨させた作品『ウィリアム・テルの謎』(写真と記事)について、解釈が気になるところである . . . 本文を読む

模倣という愛情表現

2006-07-12 | 日記
 会社の後輩青年の作成した資料を読むと、自分の文を読むように文調が似ていることに気づく。僕の資料やこのブログを読んでいるうちに、どうも染み込んでいってしまったようである。元々、文語体と口語体が入り混じった文体を使っていた彼も、僕の特徴的な文体を使うようになった。結果として、彼にとって良いのかはわからないけれども、深層と表象が不連続、不自然になっただけで悪影響とも言える。  話は変わり、先に問題とな . . . 本文を読む

投資の副産

2006-07-11 | 日記
 投資を始めてから三ヶ月経つけれども、「そもそも資本主義とは何か?」とか、全く興味の湧かなかったマクロ経済の話題や時宜ニュースにも目がゆくようになった。仕事が経済とほとんど関わりがないため、新鮮である。当たり前のことかもしれないけれども、世の中が資本原理を中心に回っているということに気づかされる。ライブドアや村上ファンド、その後の日銀総裁への飛び火も全て、その効果が計算された上で事件が生じているよ . . . 本文を読む