今回はなんと、初めての、youとoimoの2人山行である。
盆休みなのに・・・
マーク入りの天気予報続き&koimoスイミング合宿中・・・だけど
なんとか一泊二日で沢歩きできないかな?
近場で日帰り可能&天気次第では2日とも楽しめて。沢泊はハードルが高いから、近くに車中泊できて。
そこで浮上したのが、奥秩父笛吹川の峠沢とナメラ沢。
どちらも入渓点は同じ、峠沢は登山道に沿った短い沢で、ナメラ沢は下降もできる沢だ。
初日は自宅から移動後、天気を見ながらの峠沢とした。
『ウォーターウォーキング2』によると
『遡行時間1時間20分』『後半にナメが続いてナメラ沢を小規模にした感じだ。』
ということで、偵察と足慣らしにも持って来いだ。
以下太字は『ウォーターウォーキング2』の記事の引用である。
8/14 7:10自宅発→京葉道→首都高→中央道→勝沼IC→11:00頃雁坂トンネル料金所駐車場着
トンネルを抜けると明るい曇天だった。
笹子トンネル手前まで雨模様、もはや今日はドライブで終わりかな、と思ったよ。
雁坂トンネル料金所ゲート手前に駐車場がある。道路を挟んで左右2か所。
建物側駐車場(画面トラックの向こう)にはトイレもあるので、一般利用の車には便利だ。
D5くんを停めたのは登山道入口側駐車場。
右手に雁坂峠登山道の看板、左手に小さな祠がある。山行の安全を祈願し手を合わせた。
早めの昼食を取って出発した。身軽になるし山での滞在時間も短くなる。天気予報では15~18時予報。
11:38 駐車場出発
『雁坂トンネル料金所の駐車場の奥にある柵の扉から林道に出る。』
出発間際パトカーがやってきた。
登山ウエアの人たちが降りてゲートを開け、パトカーを入れて再びゲートを閉めて、登って行った。遭難救助か!?
舗装された道が続く。
所々崩れている。
なぜかカナヘビくん天国で、数匹に出会った。
『そこから20分で沓切橋に着く。』
あっ!あれか。手前で休憩。のんびり歩いたからか20分では着かなかった。
12:17 沓切橋
緊急車両もここまでしか入れない。車内には誰も残っていなかった。
『登山道を10分ほど登ると』
『ナメラ沢と書かれた看板がある。』
『その下に踏跡がある。』 随分急な下りだな。
『降りた広い川原は峠沢だ。ナメラ沢は峠沢を下って行くと合流している。広い川原は支度するのに良い。』
ここで支度を整える。少し下流に1人座っていた。さっきの捜索隊の人か?釣り師?ナメラ沢側からくるメンバーを待っているのか?
12:47 入渓
『最初は明るい開けた渓流を行く。』
『右側は段丘状になっていて広い。巻く場合も便利だ。暑い時期ならば沢に入ってジャブジャブ歩くのが涼しくて良い。』
と言われても・・・・初めての沢だしそんなに暑くない。極力目視確認できるところを巻く。
『段々状の渓流と時おり短いナメが続く。』『適当に水溜りもあり暑い日は楽しめる。』
明日も歩くつもりだからね。ずぶぬれになるつもりはない。
『右側の広い段丘を過ぎると大き目の岩のあるゴーロとなる。』
『小広いゴーロとなりその先でナメとなる。』
『2m滝は左端から巻く。』
らしいけど、右側を登ってみる。
『この辺りはナメとゴーロが混じる。』
突然ヘリコプターの音が聞こえ、上空を飛び去って行った。何か呼びかけているような?
『左右が崖になり、その先で段々状のナメとなる。』
ん!?上流から爆音が迫る。
『救助を依頼した○○さんですか』と連呼しながらヘリが下降し迫る。爆風ダウンウオッシュというらしいに煽られて木の葉や小枝が飛んでくる。
もしかして間違えられている??!手も降っていないのに??
ロックオン!
こちらの声は聞こえないだろう。人間違いを伝えるにはどうすればいいんだ?もちろん手を振ってはダメだし・・
youが両腕でバツ印を作った。oimoも倣った。
ヘリは下流へ去った。ほっ・・・わかってくれたようだ。
下降態勢の隊員が見えたよ。救助要請したってことは怪我でもして動けないのかな?
『両岸が狭まり1mの岩滝を右から巻く。』
正面突破だね。
『8mのナメ滝は緩やかだが滑るので注意。』
『ここから二俣までナメとナメ滝が約200m続く。』
ここで再び上空からヘリが迫る。うわわ・・・
そんなに怪しい2人組なのか?登山道に沿った沢をわざわざ歩いているからか?
『良い景色なのでゆっくり行きたい。』
『最後の2m滝の先に右俣の2m滝が見えてくる。』
『二俣となり左に入り2m滝を右から越えるとゴーロとなり、登山道のテープがあちこちに見え始める。』
赤いテープ確認。ここが二股だ。
13:49-13:54 終了点
『広いゴーロとなり時折ナメとなる。登山道が横切る。橋はないので・・・。ここで終了しても良い。』
登山道確認。終了とした。
先は面白そうなところもなさそうだし。 だね、なんか救助の邪魔になりそうだし・・
再び上空をヘリが山方向へ飛び去った。救助要請した人は見つかったのかな。
登山道に入ればヘリにロックオンされることもないだろう。
道標を確認して先ほどの右俣を渡渉する。
登山道とはいえ、峠沢側は崖となっていて道幅も狭く気が抜けない。
枝沢にはロープが張られてあった。登山道にはしっかり安全対策してある。
帰り道、『ナメラ沢』看板を確認しようと思っていたのに・・・沢側を注意して歩いていたら見過ごした。
14:23 沓切橋
30分ほどで沓切橋まで下山。まだパトカーはそこにいた。
この辺りでヘリは街の方向へ去って行った。見つかったのか?燃料切れか?
林道の途中には幕営できそうな広場がある。鹿がいる!どこ?
おおお!こっち見てるよ。
約1時間で下山。
明日のナメラ沢は止めよう。入渓までが長いから。ぶぶ・・・そういうと思った。
14:58 駐車場到着
15時前に戻って来られてセーフ。即撤収。
明日は帰る途中の沢に行こうか。弱い雨なら釣りもいいかもね。
しかし・・・夜中大雨翌朝も怪しい雲行き・・・やめよう・・・・うん
15:20頃駐車場出発→15:40-16:20笛吹の湯→道の駅花かげの郷まきおか車中泊→8/15直帰
就寝まではほぼ快適に過ごせたんだけどな。テント泊じゃなくてよかった。
結局、峠沢しか遡行できなかった。でも無理は禁物。山は逃げないんだ。
救助ヘリ 間違えられるだけならいい 呼ぶ立場にはならないぞ
帰宅して調べてみると、該当する遭難が1件。
13日水晶山日帰り単独行で雁坂トンネルから入山したが戻らず、14日に家族が捜索要請、16日沓切橋近くの滝壺で最悪の結果で発見された。
遭難者が救助要請したのではなかった。しかも単独行・・・なぜ2人なのにロックオンされたんだ?
もしかして入渓点で見かけた人?・・・いや・・遭難者には見えなかった・・・ヘリも確認したんじゃないか?
しかし下山中に誤って入るような沢じゃない。沓切橋から入渓する人について行ってしまった?登る前に事故は起きたのか?
『?は全て教訓とせよ』 と、峠沢が私たちを招いたのかもしれない。