捨て台詞で
「今度の日曜日の○時、××(場所)で待ってるから・・・」
と言われて
「勝手に決めるな!ワタシは行かんから」
と答えたにもかかわらず、行ってしまうのがワタシの悲しい性格なんでしょうな
いるじゃねぇか、やっぱり・・・
何とな~くわかってましたよ。こんな風に性格を把握されてるんですよねぇ。
ちあきさん「やっぱり来た」
とり「あのなぁ・・・来なかったら本気で何時間でも待ってそうやモン。これある意味脅迫やで」
ちあきさん「頭のいい人は恋愛ができないって言うからね」
夏であるにもかかわらず、弱くくすんだ太陽が強い風のため雲に洗われ、銅色の顔を覗かせたり隠したりしていました。
「頭のいい人は恋愛ができない」だと・・・?
ワタシの理屈などでは絶対に承服しない、という宣言なのか?
いろいろと考えていた説得の言葉を、出会ってわずか十秒にして葬り去られました。
万物を凍りつかせる怜悧と、あらゆる物を灼熱させる熱情とが、ちあきさんから奔騰し、吹き付けてくるのを感じました。
そこらへんの喫茶店に入りまして、とりあえずお互いの近況なんかを話し合いました。この後いろいろ話しましたが、必要十分な要点だけを抽出しますと、こんな感じです。
ちあきさん「まあそれで、私と付き合ってよ。もうお父さんもお母さんもとり君の顔知ってるから、別に難しいことじゃないでしょう?私もとり君のことよくわかってるんだから。」
とり「それならなおの事、ワタシがそんな性格じゃないことはよく知ってるでしょうが」
ちあきさん「別に私のこと嫌いなワケじゃないでしょう?」
とり「ワタシは赦免の施しようもないことをお前にした。それがもう、ホントに申し訳なくてな」
ちあきさん「そんなこと、まだ気にしてるの?」
とり「何かねぇ、お前が好きになったとしても、いま一つその、『熱』というか・・・」
ちあきさん「何よそれ?」
とり「お前のこと好きだと言うヤツが出てきたら、ワタシはそいつより『好き』である自身が無いのよ。何となく、人を好きになる感情が薄い人間になった気がして・・・。そんなワケで、お前さんの気持ちに3年も気付かんかったんじゃないか?」
ちあきさん「・・・」
またちあきさんが泣き出してしまいました。
とり「泣くな!・・・お前さんがワタシのために泣くのは勿体ない」
ちあきさん「だって・・・」
とり「泣くなぞ、お前さんらしくなかろう。それとお前が泣き出した時、ワタシはまず、周りの目を気にした。・・・この意味がわかるか?」
ちあきさん「そんな・・・」
とり「『申し訳ない』っていうのも、結局『自分が納得できない』が本当の理由のような気がする。お前がどうこうじゃなくてワタシ。ワタシ、そんな人間ですわ」
ちあきさん「わかった・・・」
う~ん、コイツ、絶対に「承知」しても「納得」してねぇな、と思いましたが、これ以上かける言葉が隻句もない。
喫茶店を出た頃、黄銅の陽は赤紫へと変わり、その役目を終えようとしていました。その風景に、強く吹く風の音が重なりました。
風はそよぐことなく、疾りぬけ、叫び、咆哮し、見えざる奔馬のごとくに剽悍でした。それにまたがった歳月も、めくるめく速さで過去へと駆け去っていくようでした。
とり「んじゃまぁ、元気で」
凡庸で、ありきたりで、おざなりな別れの言葉こそが、ちあきさんに贈れる最後の言葉でした。
ちあきさん「とり君も、・・・元気で」
別れた後、一言だけつぶやきました。
「ワタシのことよくわかってる」だと?お前が泣いたら、誰が一番悲しむか、全然わかってないじゃねぇか・・・
「今度の日曜日の○時、××(場所)で待ってるから・・・」
と言われて
「勝手に決めるな!ワタシは行かんから」
と答えたにもかかわらず、行ってしまうのがワタシの悲しい性格なんでしょうな
いるじゃねぇか、やっぱり・・・
何とな~くわかってましたよ。こんな風に性格を把握されてるんですよねぇ。
ちあきさん「やっぱり来た」
とり「あのなぁ・・・来なかったら本気で何時間でも待ってそうやモン。これある意味脅迫やで」
ちあきさん「頭のいい人は恋愛ができないって言うからね」
夏であるにもかかわらず、弱くくすんだ太陽が強い風のため雲に洗われ、銅色の顔を覗かせたり隠したりしていました。
「頭のいい人は恋愛ができない」だと・・・?
ワタシの理屈などでは絶対に承服しない、という宣言なのか?
いろいろと考えていた説得の言葉を、出会ってわずか十秒にして葬り去られました。
万物を凍りつかせる怜悧と、あらゆる物を灼熱させる熱情とが、ちあきさんから奔騰し、吹き付けてくるのを感じました。
そこらへんの喫茶店に入りまして、とりあえずお互いの近況なんかを話し合いました。この後いろいろ話しましたが、必要十分な要点だけを抽出しますと、こんな感じです。
ちあきさん「まあそれで、私と付き合ってよ。もうお父さんもお母さんもとり君の顔知ってるから、別に難しいことじゃないでしょう?私もとり君のことよくわかってるんだから。」
とり「それならなおの事、ワタシがそんな性格じゃないことはよく知ってるでしょうが」
ちあきさん「別に私のこと嫌いなワケじゃないでしょう?」
とり「ワタシは赦免の施しようもないことをお前にした。それがもう、ホントに申し訳なくてな」
ちあきさん「そんなこと、まだ気にしてるの?」
とり「何かねぇ、お前が好きになったとしても、いま一つその、『熱』というか・・・」
ちあきさん「何よそれ?」
とり「お前のこと好きだと言うヤツが出てきたら、ワタシはそいつより『好き』である自身が無いのよ。何となく、人を好きになる感情が薄い人間になった気がして・・・。そんなワケで、お前さんの気持ちに3年も気付かんかったんじゃないか?」
ちあきさん「・・・」
またちあきさんが泣き出してしまいました。
とり「泣くな!・・・お前さんがワタシのために泣くのは勿体ない」
ちあきさん「だって・・・」
とり「泣くなぞ、お前さんらしくなかろう。それとお前が泣き出した時、ワタシはまず、周りの目を気にした。・・・この意味がわかるか?」
ちあきさん「そんな・・・」
とり「『申し訳ない』っていうのも、結局『自分が納得できない』が本当の理由のような気がする。お前がどうこうじゃなくてワタシ。ワタシ、そんな人間ですわ」
ちあきさん「わかった・・・」
う~ん、コイツ、絶対に「承知」しても「納得」してねぇな、と思いましたが、これ以上かける言葉が隻句もない。
喫茶店を出た頃、黄銅の陽は赤紫へと変わり、その役目を終えようとしていました。その風景に、強く吹く風の音が重なりました。
風はそよぐことなく、疾りぬけ、叫び、咆哮し、見えざる奔馬のごとくに剽悍でした。それにまたがった歳月も、めくるめく速さで過去へと駆け去っていくようでした。
とり「んじゃまぁ、元気で」
凡庸で、ありきたりで、おざなりな別れの言葉こそが、ちあきさんに贈れる最後の言葉でした。
ちあきさん「とり君も、・・・元気で」
別れた後、一言だけつぶやきました。
「ワタシのことよくわかってる」だと?お前が泣いたら、誰が一番悲しむか、全然わかってないじゃねぇか・・・
でもよくありそうなシーンを思い浮かべました♪、楽しんでいる場合じゃないのかな?
文面から察するに、こういう時は本当に「どうして傷つけないで気持ちを伝えられるか」迷いますが、結局相手にすれば、どんな言葉も同じなのかもしれないですね。
うーん ま 大きなお世話でしたかしら?
ヽ(;´Д`)ノ
俺はそんなドラマみたいな話、体験したことないぞ。
でもそれ以外の部分は真面目に書いてます。
相手がいて、の話なんでね。