何故だかわからないけど、不安でたまらない。特に思い当たる節はない。でも不安感だけは現実としてある。なぜだろうか。何が原因だろうか。「ウォーリーをさがせ」ってこういうことを言うのかな。英語で「心配」のことを「worry」って言うし。でもよくよく考えてみたらウォーリーをさがせのウォーリーの綴りは「Wally」だった。worryじゃない。もうこの際どうでもいいや。頭の中で脳味噌が洗濯機のようにギュルンギュルン回って吐き気がする。何もかも吐き出して捨ててしまいたい。空っぽの自分にリセット。吐き出したものはドラム缶につめて地中奥深くへ埋葬する。昔の人はこう言った「臭い物には蓋をしろ」。見てくださいご先祖様。これが貴方の託してくれた未来です。
あの頃はまだ妹が赤ん坊だった頃から、たぶん私が小学5・6年生くらいの時だったと思う。冬休み中に、私ひとりで電車に乗って熊本の祖父母の家へ行く事になった。埼玉から熊本までの約5時間の長旅で、親となら何度か行った経験はあったが一人で行くのは初めて。別に今回も親が行けない理由は無かったのだが、社会勉強もかねてとのことで半ば強制的に一人旅となった。
母に作ってもらったお弁当、いまいち読み方がわからない時刻表、父から借りた大きな腕時計、旅のお供にゲームボーイ(初代)、いざと言うときの命綱テレホンカード、そして普段滅多に手にすることが無い4万円という大金をお気に入りの手さげバッグにギュウギュウに詰めて、不安と期待が入り乱れた心境で親に見送られながら駅を出発した。
2、3日遅れてから親も祖父母の家に来る予定なので、帰りは親と一緒に帰るという計画だった。だから親から持たされた4万円は行きの電車代だけで、帰りの電車代は含まれていない。行きの電車代だけで4万円だとかなり余るので、その余ったお金は祖父母の家まで着くまで取っておいて、着いてから自由に使って良いという約束だった。当時の私にとってはそれはお年玉を超える臨時収入で、この一人旅も半ばそれに釣られた形だったと言っても過言ではない。
話は変わるが、当時はちょうどポケットモンスターブームの真っ只中で、クラスでは男女問わずみんなポケモンのソフトを持ってた。私も例外ではなく、ポケモン(緑)を所持していて、現にこの一人旅でも旅のお供として活躍していた。でも私の持っているゲームボーイは初期型で、重くてゴツかった。みんなが使ってるのは小型で薄いゲームボーイポケット。男子の中では一部初期型を使ってる人もいたが、女子では私だけだった。
そんな中で今回の臨時収入。貰った4万円のうちたぶん実際に使うのは3万円くらい。ということは残り1万円=念願のゲームボーイポケットゲットだぜ。期待に胸が躍る。色はやっぱりクリアパープル。ボディが透明になってて、中が透けて見えるやつ。あれは新色だからクラスでも持っている人はまだいない。
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母に作ってもらったお弁当、いまいち読み方がわからない時刻表、父から借りた大きな腕時計、旅のお供にゲームボーイ(初代)、いざと言うときの命綱テレホンカード、そして普段滅多に手にすることが無い4万円という大金をお気に入りの手さげバッグにギュウギュウに詰めて、不安と期待が入り乱れた心境で親に見送られながら駅を出発した。
2、3日遅れてから親も祖父母の家に来る予定なので、帰りは親と一緒に帰るという計画だった。だから親から持たされた4万円は行きの電車代だけで、帰りの電車代は含まれていない。行きの電車代だけで4万円だとかなり余るので、その余ったお金は祖父母の家まで着くまで取っておいて、着いてから自由に使って良いという約束だった。当時の私にとってはそれはお年玉を超える臨時収入で、この一人旅も半ばそれに釣られた形だったと言っても過言ではない。
話は変わるが、当時はちょうどポケットモンスターブームの真っ只中で、クラスでは男女問わずみんなポケモンのソフトを持ってた。私も例外ではなく、ポケモン(緑)を所持していて、現にこの一人旅でも旅のお供として活躍していた。でも私の持っているゲームボーイは初期型で、重くてゴツかった。みんなが使ってるのは小型で薄いゲームボーイポケット。男子の中では一部初期型を使ってる人もいたが、女子では私だけだった。
そんな中で今回の臨時収入。貰った4万円のうちたぶん実際に使うのは3万円くらい。ということは残り1万円=念願のゲームボーイポケットゲットだぜ。期待に胸が躍る。色はやっぱりクリアパープル。ボディが透明になってて、中が透けて見えるやつ。あれは新色だからクラスでも持っている人はまだいない。
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急にCDが回転しているところを見たくなった。扇風機の金属の網をはずして、中のプロペラの真ん中にセメダインでCDを固定する。そしてまた金属の網を取り付けて、電源ON。虹色に輝く回転体・・・と、思いきや中央部はなんか丸い蓋みたいなのがついているので残念ながらCDが隠れて見えない。これでは駄目だ。今度は金属の網をはずして電源ON。物凄い勢いでプロペラが飛んで行って、窓の外へ飛び出した。暑いからといって窓を開けっぱなしにしていたのがまずかった。しかし窓が割れるよりマシか。急いで外に出て、プロペラをさがす。しかしなかなか見つからない。プロペラ探知機なんてものがあったら便利だなとふと思った。でもそんなものが仮に存在しても自分は絶対買わない。プロペラプロペラプロペラ・・・。アレがないと扇風機が動かない。いや、動くけど意味をなさない。暑い夏を乗り切れない。嗚呼プロペラよ。愛しきプロペラよ。普段プロペラに対する愛情が足りないからこうなったのかもしれない。心の中でプロペラに百万回謝罪した。でもいっこうにプロペラが見つかる気配がない。プロペラって単品で売ってないかな、と一瞬考えがよぎったが、そういう考え方をするからプロペラがなくなる。煩悩退散煩悩退散煩悩退散。ん・・・?まよ。そもそも扇風機のアレってプロペラと呼ぶのだろうか。英和辞書によれば、propellerは推進器と言う意味らしい。船やヘリコプターのプロペラは、確かに推進器にふさわしい働きをしている。だが扇風機のアレ(もうプロペラとは呼ばない)は、推進器だろうか?否。あれは推進器ではない。まったく進まない。進まれたら困る。飛ばないプロペラはただのファンだ。そうだあれはただのファンだ。自分は何を勘違いしていたのだろう。あんなものプロペラではなかったのだ。プロペラモドキに過ぎなかったのだ。よくも騙したな。お陰で貴重な時間が浪費されてしまった。胸糞悪い。
タオルを水に濡らして、ムチのようにバチンッバチンッと冷蔵庫を叩きまくってたら「痛い痛い痛い」とわめいたので、中に豆腐を目一杯詰めて黙らせた。しかしそれで引き下がるような冷蔵庫ではない。なにせ日立製のけっこう高い冷蔵庫だから見掛けの割りに収納力がハンパない。マジハンパない。どんどん詰め込める。もはや豆腐のIT革命。まさにインスパイアーザネクスト。ユビキタス社会はもうすぐそこまで来ているといっても過言ではない。脳に、少々、問題がある。それは、ペンですか?いいえ、これは、プラズマです。はいはいはいはいそうですかそうですかそうでしょうね。貴方がそうおっしゃるのならそうでしょうね。なにしろ貴方が言うことは全て正しいわけですからね。絶対的に正しいわけですからね。そうでしょう?違うのですか?はぁはぁはぁふむふむふむ。あーーー夏だ夏だ。夏はやっぱりスイカバー。一富士、二鷹、スイカバー。愛と平和とスイカバー。いとしさと切なさとスイカバー。これさえあれば、何もいらない。ALL IN ONE = SUICA BAR。なんで今までこのことに気が付かなかったんだろう。そうだ。そうだ。出て行け。出て行け。お前なんかいらない。出て行け。サヨウナラサヨウナラ。ほらほらサヨウナラ。なんだよ。なんかようか。なに?・・・あ?はぁ?・・・はぁはぁ、そうですか。いえいえ。おっしゃるとおりです。私が間違っておりました。この償いは、いえいえいえいえそんな滅法も無い。これでも喰らえ!グワァーーー!はははははひひひひひふふふふへへへへほほほほほほホワタァー!お前はもう、死んでいる。そして犯人はこの中にいる。犯人は、吉田原さん、あなたですね?―いいえ違います。彼はトムです。トムは黄色い花が好きです。Tom likes yellow flowers. そして時は、動き出す。うわあああああああああああ月曜日だ月曜日。とうとうこの日がやってきた。終わりの始まり月曜日。最初に月曜日を考えた奴は死ねばいいと思う。もう死んでるか。ハハハざまぁーみろ。天誅、天誅。仏罰が下った。ははははは。勝利、勝利、大勝利。
叔父叔母から虐待されていて、劣等感の塊のような人間のハリーは、
いつしか「自分は選ばれし魔法使い」「両親も伝説の魔法使い」
と妄想するようになり、やがて現実と妄想の区別がつかなくなって
ホグワーツ精神病院に入院させられる。
そこで親しくなった患者のロンやハーマイオニー達と妄想を共有し、
一緒に空想の中で大冒険を繰り広げるが、次第にロンとハーマイオニーは
これが妄想だと認識するようになり、現実世界へと戻っていく。
二人は退院した後も、いまだに現実と妄想の区別がつかないハリーを
現実に引き戻そうと何度も見舞いに来て説得を試みるが、
ハリーは現実を受け入れることを拒否し、ますます妄想の世界に入っていく。
二人はハリーを現実に引き戻すことを半ばあきらめ、見舞いに来る回数も次第に減っていく。
そしてとうとう誰からも見放されたハリーは、ロンとハーマイオニーの戦いの末に死んだのだと思いこむ。
真夜中。
目の前には山があって、石の階段がずーーと上まで続いてる。
階段の幅は横に5mくらい。わりと広い。
とりあえずその石の階段を登ってみる。
シーンと静まり返った夜の闇に、ジリッ、ジリッと、自分の足音だけが鳴り響く。
石段にはところどころコケが生えている。
月明かりを頼りに一段一段しっかりと踏みしめる。
百段近く登ったところでふと足を止めてると、足音が増えていることに気が付いた。
ガラガラガシャガランガラガラ・・・
いや、足音じゃない。階段の上から何かが落ちてくる音だ。しかも複数。
階段の上を見上げると、20cmほどの肌色の茶筒(?)のようなものが上から転げ落ちてきて、
自分のすぐ横を通ってそのまま下へと転げ落ちていった。
まだまだ落ちてくる。今度は大量に。
ガシャンガラカラカラガシャガラガラカラ・・・
肌色・・・大小様々・・・人の顔・・・?
月明かりに薄っすらと照らされて確認できた。
落ちてきたのはバラバラに分解されたマネキンだった。
マネキンはそのまま転がり落ち、音と共に闇に消えて言った。
目の前には山があって、石の階段がずーーと上まで続いてる。
階段の幅は横に5mくらい。わりと広い。
とりあえずその石の階段を登ってみる。
シーンと静まり返った夜の闇に、ジリッ、ジリッと、自分の足音だけが鳴り響く。
石段にはところどころコケが生えている。
月明かりを頼りに一段一段しっかりと踏みしめる。
百段近く登ったところでふと足を止めてると、足音が増えていることに気が付いた。
ガラガラガシャガランガラガラ・・・
いや、足音じゃない。階段の上から何かが落ちてくる音だ。しかも複数。
階段の上を見上げると、20cmほどの肌色の茶筒(?)のようなものが上から転げ落ちてきて、
自分のすぐ横を通ってそのまま下へと転げ落ちていった。
まだまだ落ちてくる。今度は大量に。
ガシャンガラカラカラガシャガラガラカラ・・・
肌色・・・大小様々・・・人の顔・・・?
月明かりに薄っすらと照らされて確認できた。
落ちてきたのはバラバラに分解されたマネキンだった。
マネキンはそのまま転がり落ち、音と共に闇に消えて言った。
役に立つかどうかは置いといて、なんか思いついたんでメモ。
名称はfeeDog。名前ありき。
エサとしてRSSフィードを喰わせれば、時々それに近いサイトのフィードを咥えて持ってくる。
飼い主がそのフィードを受け取ればシッポを振って喜び、飼い主の好みを学習する。
犬はベジタリアンではなくベイジアン。野菜を食べるかは調教次第。
首輪を付けてフィードを探す範囲を制限するのも良いし、放し飼いにするのも良い。
同じ嗜好の犬同士は惹かれやすく、他所の犬の学習情報を入手して参考にしたりする。
でも基本はソーシャルブックマークサイトから拾ってくる。
飼い主が直接そこから拾ってきたほうが早いというのが欠点。
名称はfeeDog。名前ありき。
エサとしてRSSフィードを喰わせれば、時々それに近いサイトのフィードを咥えて持ってくる。
飼い主がそのフィードを受け取ればシッポを振って喜び、飼い主の好みを学習する。
犬はベジタリアンではなくベイジアン。野菜を食べるかは調教次第。
首輪を付けてフィードを探す範囲を制限するのも良いし、放し飼いにするのも良い。
同じ嗜好の犬同士は惹かれやすく、他所の犬の学習情報を入手して参考にしたりする。
でも基本はソーシャルブックマークサイトから拾ってくる。
飼い主が直接そこから拾ってきたほうが早いというのが欠点。
今朝3個200円で買ったヨーグルトをさっそく食べようと蓋を開けたら、
ヨーグルト中から3cmくらいの幸の薄いお姉さんが出てきた。
「あ、はぁ…。こんにちは。私はヨーグルトの精です。」
やけにテンションが低いヨーグルトの精だった。
さすがに気味が悪いので加熱消毒するべく、
そのまま蓋を閉めて上からラップして電子レンジで2分ほど加熱した。
再び中を開けて見ると、茶碗蒸しになっていた。
寝ようと布団に入ったらどこからともなく蚊が飛んで来た。
刺されたら嫌なので体を布団の中に非難させるが、
顔だけはどうしても外に出さないと息苦しい。
で、顔を出していたら顔の回りをブンブン飛びまわってきたので、
思いっきりフッー!と息を吹きかけたらどっかに吹っ飛んでいった。
でもまたしばらくするとブンブンと顔の回りを飛び回る。
フッ―――!
外れた。
今度こそトドメをさしてやる。
思いっきり息を吸い込んだ後、肺の中を空っぽにするくらい吐き出せば、
あの憎たらしい蚊はひとたまりも無いだろう。
まさに滅びのバーストストリーム。わははははは。
思いっきり息を吸い込む。
ここで沢山吸い込めば吸い込むほど破壊力は増す。
ス――――――――――――……
これで限界か?いや、まだまだ吸い込める。
ス――――…ヒュルッ…ん゛?
蚊を飲み込んでじまっだ。
ごんなづもりは。
最悪だ…。
にがい。
ヴぇ。
あ゛
あ゛
あ゛
あ゛
あ゛ーーーー。
ヨーグルト中から3cmくらいの幸の薄いお姉さんが出てきた。
「あ、はぁ…。こんにちは。私はヨーグルトの精です。」
やけにテンションが低いヨーグルトの精だった。
さすがに気味が悪いので加熱消毒するべく、
そのまま蓋を閉めて上からラップして電子レンジで2分ほど加熱した。
再び中を開けて見ると、茶碗蒸しになっていた。
寝ようと布団に入ったらどこからともなく蚊が飛んで来た。
刺されたら嫌なので体を布団の中に非難させるが、
顔だけはどうしても外に出さないと息苦しい。
で、顔を出していたら顔の回りをブンブン飛びまわってきたので、
思いっきりフッー!と息を吹きかけたらどっかに吹っ飛んでいった。
でもまたしばらくするとブンブンと顔の回りを飛び回る。
フッ―――!
外れた。
今度こそトドメをさしてやる。
思いっきり息を吸い込んだ後、肺の中を空っぽにするくらい吐き出せば、
あの憎たらしい蚊はひとたまりも無いだろう。
まさに滅びのバーストストリーム。わははははは。
思いっきり息を吸い込む。
ここで沢山吸い込めば吸い込むほど破壊力は増す。
ス――――――――――――……
これで限界か?いや、まだまだ吸い込める。
ス――――…ヒュルッ…ん゛?
蚊を飲み込んでじまっだ。
ごんなづもりは。
最悪だ…。
にがい。
ヴぇ。
あ゛
あ゛
あ゛
あ゛
あ゛ーーーー。
眠れない眠れないとモヤモヤ考えているうちに、
窓の外が次第に明るくなって気が付けば朝になっていた。
どこからどこまでが眠りにつくまでの妄想で、
どこからどこまでが夢の中なのか分からない。
自分は寝たのか寝ていないのか。
たぶん寝てないと思うが、寝ていたと思いたい。
そう思い込まなきゃ精神的にキツい。
水道の蛇口から、ポタポタと水滴が落ちる。
よくみると水滴に見えたのは妖精さんだった。
6人の妖精さんは洗面台に置かれた石鹸を取り囲み、
持ち上げ、どこかへ運び出そうとしていた。
よいしょ、よいしょ・・・とリズムに合わせて石鹸が上下する。
あんまり重そうだったんで、手伝ってあげようと石鹸を持ち上げた。
すると妖精さん達はキェーーー!と金切り声を上げて、合体した。
合体した妖精さんは2mくらいの身長で、顔は力道山に似ていた。
笑ってんのか怒ってんのか分からない表情で、
妖精さんは上からこちらを見下ろし、じっと見つめてきた。
「あ、はい、これ。」石鹸を返した。
誤解を解くためにできるだけ自然に返したつもりだが、声は裏返っていた。
力道山の顔をした妖精は無言でうなずき、また6人の妖精に戻った。
7人いればちょうどキリが良いのにな・・・
ふとそう呟いた時、妖精さんが一斉に振り返り、こっちを指差した。
窓の外が次第に明るくなって気が付けば朝になっていた。
どこからどこまでが眠りにつくまでの妄想で、
どこからどこまでが夢の中なのか分からない。
自分は寝たのか寝ていないのか。
たぶん寝てないと思うが、寝ていたと思いたい。
そう思い込まなきゃ精神的にキツい。
水道の蛇口から、ポタポタと水滴が落ちる。
よくみると水滴に見えたのは妖精さんだった。
6人の妖精さんは洗面台に置かれた石鹸を取り囲み、
持ち上げ、どこかへ運び出そうとしていた。
よいしょ、よいしょ・・・とリズムに合わせて石鹸が上下する。
あんまり重そうだったんで、手伝ってあげようと石鹸を持ち上げた。
すると妖精さん達はキェーーー!と金切り声を上げて、合体した。
合体した妖精さんは2mくらいの身長で、顔は力道山に似ていた。
笑ってんのか怒ってんのか分からない表情で、
妖精さんは上からこちらを見下ろし、じっと見つめてきた。
「あ、はい、これ。」石鹸を返した。
誤解を解くためにできるだけ自然に返したつもりだが、声は裏返っていた。
力道山の顔をした妖精は無言でうなずき、また6人の妖精に戻った。
7人いればちょうどキリが良いのにな・・・
ふとそう呟いた時、妖精さんが一斉に振り返り、こっちを指差した。