
色々と世界中の音楽を聴いてきて、自分が一番しっくりくるのがポルトガルの音楽だと思っています。
ポルトガルといえばファド。
イタリアにカンツオーネ、フランスにシャンソン、アメリカにジャズやブルースがあるようにファドはポルトガルの大衆音楽として広く知られています。
ファドの歌手と言えばアマリア・ロドリゲスが有名ですが、若いファドの歌手も色々と良いアルバムを発表しています。
ポルトガル出身のアーティストといえばマドレデウスも有名で、こちらはファドではありませんが、根底に根強い影響が聴き取れます。
マドレデウスは昔からアルバムを持っていましたが、今ほどはピンとこなく、ずっとCDライブラリに眠っておりました。
最近ではすべての作品を求めるほどに大好きで、とくに初期の作品は素晴らしく朝に夕に聴いています。
ヴェンダースが惚れこんで「リスボン物語」という映画を撮っていますが、内容はともかく(笑)名監督を虜にしたのも頷けます。
画像はそのマドレデウスのヴォーカリスト、Teresa Salgueiro のソロ作品です。
ジャケも本当に美しく思わず額装してしまったのですが(笑)、内容が本当に素晴らしいです。
厳密に言うと色々なソロワークやデュエットを集めたもので、作品としての纏まりには欠けますが、Teresa Salgueiro というヴォーカリストの素晴らしさをたっぷり堪能できます。
特に2曲目の「影(ファド・ノクターン) 」3曲目の「アフロディーテの神秘」が素晴らしく、3曲目はAldo Brizziのコンセプトアルバムでカエターノ・ヴェローゾとのデュエットという奇跡の一曲。
「影(ファド・ノクターン) 」は彼女のために書かれたファドで、本当に美しい歌声を聴かせてくれます。
ファドと言えばちあきなおみさんの「待夢」という超名盤もありますが、こちらもそれに負けずファドの「精神」を歌い上げた名盤と思います。
色々と書きましたが、とにかく素晴らしいので洋楽好きの方は是非聴いてみてください。
絶対に損はさせまへんでェ~

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