おしゃべり日記俳句

折に触れ、思いつくまま、
傘寿を過ぎ一日一日を大切に・・・

郭公

2010年06月17日 11時03分23秒 | Weblog

梅雨前線南下。気温上がる

「郭公」(かっこう

郭公やほとけ呼び込む観音堂

(かっこうや ほとけよびこむ かんのんどう)

自然に足が向いた名刹の霊場であった。

今日は私にとって一生涯忘れ得ない大切な「記念日」である。即ち、

 

今を去る六十五年前「太平洋戦争」末期、敗戦の色濃い中で生まれた

「人間魚雷」・「回天」特攻隊が本土防衛の作戦として敵上陸予想地点に

配置された、その一員としてその中にいて、その年の今日、訓練基地

徳山沖の「大津島」より、九州・宮崎南岸に「出撃」した日である。

 

正確には陸路での移動であったのでそれは」赴任」であった。

華々しい出撃のセレモニーとてなく、鉢巻も無ければ、短刀授与も無い

光景であった・・・・※その晩、大神(おおが)基地へ寄ったためにトラックで

貨物列車に衝突という惨事に遭遇するが、全員軽症ですんだ事件があった。・・

 

そして8月15日の敗戦で二度とは帰らじと誓った故郷へ復員した。

それから六十五年今日がある。同じ起居を共にした当時の戦友は

一人もない。

徒に年をとり、下手糞にこの世を生きて、人生の終焉は間近である。

 

今日の「記念の日」に散華した英霊への鎮魂と、過ぎ去った想い出への冥福を

祈念して巡った。「郭公」の大きな鳴声が呼び寄せてくれたように感じた・・・

 


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