FUSION

最新マウスガード情報・日々感じたことを、書いていく予定です。

脳脊髄液減少症

2006年10月24日 | モブログ
あらゆるスポーツでも

最近のNEWSで良く目や耳にする、脳脊髄液減少症。昨日の夜の報道番組でも特集されていました。原因ははっきりと解明されていませんが、症状に悩まれている方が大変に多く30万人にも及ぶらしいのです。夕べの特集では。交通事故が原因での発病だったようです。以前にNEWSで見たものは、少林寺拳法の稽古中に頭部への強い衝撃でとの事。頭部への衝撃が大きなファクターではありそうです。治療方法も当然確立されている訳でもなく、いま現在有効な手段として用いられているのが、「ブラッドパッチ」と呼ばれる方法です。しかし、100%改善する訳でもなく、30%の患者さんは、元のように改善はしていかないようなのです。症状も様々の様ですが、患者さんの一番の苦痛は、医療従事者にさえ、この病気が理解されない事です。人は自分が経験したことのある痛みや苦しみなら理解出来るのですが、体験した事の無い痛みや苦しみ、精神的なものを含め、理解する事は困難です。しかし、人間の構造を勉強した者ならば、想像する事を出来なければいけないと思うのですが。

特集で取り上げられていた方は、交通事故後、当初、「むち打ち症」と診断されたようです。今はまだ、脳脊髄減少症についての詳しいエビデンス(根拠)が解明されていない段階ですので、軽はずみな発言は事は言えませんが、頭部への強い衝撃が引き金になっているのは紛れも無い事実です。同乗していたお子さんも同じ症状で、後に脳脊髄液減少症と診断されました。

交通事故の様な突然のアクシデントは予防する事は難しいかもしれませんが、スポーツシーンに於いては、予防、又は発生確率を軽減させる可能性はあります。

格闘技(K-1に代表されるような)において、頭部への無防備な強い衝撃は生死に直結しかねない競技ですので、選手達は毎日鍛えに鍛えて、大怪我にならない様に身体を鎧のようにして防御しています。その上でさらに、しっかりとしたその選手固有の咬み合わせの高さが付与されたマウスガードを装着し、試合に望みます。格闘技は相手選手へダメージを与え、自分よりも早くダメージの蓄積許容量の限界を超えさせる、又は、意識を刈り取る競技です。
マウスガードは口腔内の外傷を防ぐのはもちろんですが、それだけではなく、人間は身体に衝撃を受ける刹那、危機回避能力として、筋肉を硬直させてダメージを出来るだけ小さくしようと試みます。その時、しっかりとがっちり噛みしめる事で筋の緊張を促進させます。
しっかりとマウスガードを、咬み締める、咬み込める事によって、首周辺の筋肉を緊張させ頭部の衝撃に対する脳の揺れを最小限度に留め、脳震盪を軽減させ、大怪我から選手を守っているのです。

まだ、筋肉の成長が未発達な少年少女においては、尚の事弱いものです。日本におけるスポーツ時の怪我予防の意識は、どうも筋肉や関節にだけに集中してしまっていると思うのです。一番怪我をしやすいのですが、頭部への意識は薄いです。訴訟大国アメリカ等では、指導者や管理者が責任を追及されることがある為、出来るだけの予防を徹底させます。指導者がしっかりと守りながら育成するという意識に、大きなを感じます。
スポーツをしていて、予想外のアクシデントで頭を打った事はないですか?
バスケットやバレーボールで足を滑らせて床に打ち付けた。
サッカーのヘディングで頭がクラクラしたこと。

スキーやスノーボードで接触、転倒し頭部を打った

野球で選手同士の接触・・・ETC
予想外の時に怪我や事故は起きてしまうのです。
自己防衛出来るのならば、積極的に守る、守らせる意識が重要になってきます。
このブログを読んで下さったあなた!
今まで考えてもみなかったマウスガードというアイテムを知って興味を持たれただけでも、全てにおいて意識の高い人です。
その意識が怪我からあなたを守る事に繋がりますし、あなたの能力を向上させるのです


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2 コメント

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歯ぎしりには? (Unknown)
2006-10-24 23:00:20
はじめまして!

マウスガードとスポーツの関係がとても良くわかりましたが、スポーツ以外に例えば私は歯ぎしりするようで朝起きたら顎が疲れていたり、後は何か考え事をしていたりすると気が付いたら無意識に奥歯を噛み締めてる事がとても多くその後は頭痛や顎のだるさが酷くなってる事もよくありますが私みたいに歯ぎしりが酷い場合もマウスガードは効果的でしょうか?肩こりも酷く辛い毎日ですが…
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>歯ぎしりには? (FUSION)
2006-10-25 00:20:00
コメントありがとうございます!

歯軋りが酷い様ですが、歯科技工の仕事で、よく歯軋り防止を目的とした、装置を作ります。

その場合は、「マウスガード」とは言わずに、「ナイトガード」と呼び方が変わり、作り方も変わります。材質もマウスガードで用いる軟性のある材質から、レジン系の硬い物に変わります。僕は患者さんの特徴に合わせて、硬い材質で作る事もありますし、スポーツマウスガードと同じ軟性材料で作る事もあります。というのも、以前硬い材料で作った患者さんが、「硬いとやっぱり寝ている間にかなり噛んでしまっているので、もう少し柔らかい材料はないですか?」というオーダーがあったので、マウスガードと同じ材料で作ってみて、3ヵ月後に感想をお聞きすると、「こっちの方が遥かにいいです!安心してぐっすり眠れますし、翌朝目覚めた時の疲れの取れかたが違います!」との感想。嬉しかったので良く覚えています。歯軋りの原因は様々ですが、大きく分けて二つあります。一つは、歯並びの悪さが原因の咬み合わせバランスの不正を、寝ている間に人体の防御本能で削って干渉をなくそうとする行動であったり、もう一つは、精神的な圧迫によるストレス回避行動とも言われます。それらが原因で筋肉の緊張から頭痛や肩こりや腰痛なども引き起こしてしまう危険性があります。いずれにせよ、根本原因を身体から取り除く事が解決への道ですよ。

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