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風力発電:宇久島に計画 住民が反対陳情、有権者の7割超す署名添え /長崎 ...
五島列島最北端の宇久島(佐世保市)に計画されている風力発電に反対する地元住民団体「宇久若いもんを支援する会」(会長=平山忠一郎・宇久町観光協会長)は30日、計画に同意しないよう求める陳情書を、署名1818人分を添えて市に提出した。
2009/7/1 毎日新聞
長崎県五島列島の最北端の島、宇久島に計画されている風力発電に
住民が反対署名を行った。署名したのは有権者の約7割だそうです。
なぜこんなに反対する人が多いのか、調べてみました。
まずは計画そのもの。日経プレスリリースによると、
出力100,000キロワット
風力発電設備 2,000キロワット×50基
営業運転開始 平成25年3月予定
日経プレスリリース
日本風力開発、GP社と長崎県佐世保市の大規模風力発電設備開発・運営で基本協定書を締結
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=219498&lindID=5
営業運転開始が平成25年予定。ただ、「今後の見通し 現段階では明ら
かでは有りません」とのこと。
このプレスリリース自体も日本風力開発とグリーンパワーが「基本協定
書」を締結した。というだけで、地元との合意も何もない。
宇久島は平成18年3月までは「宇久町」だった。
宇久町は宇久島と家島、それに周辺の島々からなる。
宇久島は東西約7kmの小さな島。面積は宇久島24.90km2、家島が約1km2
(宇久町全体の面積は26.4km2)
日本の島へ行こう 宇久島
http://imagic.qee.jp/sima4/nagasaki/ukujima.html
「宇久町」は平成18年4月に佐世保市と合併。
宇久島から佐世保市まで距離は約60Km、フェリーで約2時間半、高速船
でも1時間半かかる。経緯は分からないが、ずいぶん離れた遠距離合併だ。
goto-web 宇久島 (地図有り)
http://www6.ocn.ne.jp/~goto-web/sima4-uku.htm
さて風車計画だが、宇久島、家島、両島合わせても面積は約26km2
ここに、2MWの風車を50基建設。1基当たり専有面積が単純計算で0.5km2。
半径約400mの円の中心に風車が1基ずつ。これが島中にたてられることに
なる。島の至る所に風車がある。という状態になるだろう。
さらに、宇久島の北側海岸、中心部の城が岳は西海国立公園に指定されている。
佐世保市議会の会議録によると、民家から400m以上離し、国立公園の地域
には建設されない。としているが、一体どうやったら50基も配置できるのか。
疑問である。
また佐世保市から60Kmも離れており、高圧の送電線もないため、新たに海底
ケーブルを設置する。これらの費用を考えると、出来るだけ風車の台数を増
やし、大規模な発電所にする必要があると思われる。
佐世保市の「市長への手紙」を見ると、住民への説明はほとんどなく、新聞の
報道で計画を知った方々の戸惑いが分かる。また、市役所側も同様に計画の詳
細などを把握していないようだ。
佐世保市役所 市長への手紙(pdf)
http://www.city.sasebo.nagasaki.jp/www/contents/1182308189796/activesqr/common/other/4a38abc4005.pdf
私は基本的に風力発電推進派だが、この計画には無理があると思う。
面積26km2しかない島に50基もの大型風力発電、しかも本土から60kmも離
れている。住民の理解を得られるよう、説明、協議したとも考えられない。
私が住民だったとしたら反対運動に加わるだろう。
このような地元を無視した開発が続けば、日本の風力発電に未来はない。
一体どうしてこんな計画になったのか。背景には合併問題もあるようだ。
こちらはまた次回。
関連ページ
宇久町オフィシャルサイト
http://www.city.sasebo.nagasaki.jp/uku/content/asp/default.html
NEDO 宇久島の風況調査報告書(pdf)
http://www.tech.nedo.go.jp/PDF/100013596.pdf
環境省 西海国立公園区域図(pdf)
http://www.env.go.jp/park/saikai/intro/files/area_1.pdf
西日本新聞
風力発電 8事業者契約 08年度の九電 五島で国内最大も
http://qkeizai.nishinippon.co.jp/news/item/36526/catid/1
宇久島における風力発電計画について(動画)
(佐世保市議会 平成21年6月定例会 一般質問)
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/vod_play.php?CNTID=12815&PREVPAGE=%CC%E1%A4%EB
2009/8/5 更新 旧暦では6月15日 今日は満月です。
梅雨明けしたとはいえ、どんよりとした曇の日が続いています。
夏本番はいつになるのでしょうか?
2009/7/1 毎日新聞
長崎県五島列島の最北端の島、宇久島に計画されている風力発電に
住民が反対署名を行った。署名したのは有権者の約7割だそうです。
なぜこんなに反対する人が多いのか、調べてみました。
まずは計画そのもの。日経プレスリリースによると、
出力100,000キロワット
風力発電設備 2,000キロワット×50基
営業運転開始 平成25年3月予定
日経プレスリリース
日本風力開発、GP社と長崎県佐世保市の大規模風力発電設備開発・運営で基本協定書を締結
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=219498&lindID=5
営業運転開始が平成25年予定。ただ、「今後の見通し 現段階では明ら
かでは有りません」とのこと。
このプレスリリース自体も日本風力開発とグリーンパワーが「基本協定
書」を締結した。というだけで、地元との合意も何もない。
宇久島は平成18年3月までは「宇久町」だった。
宇久町は宇久島と家島、それに周辺の島々からなる。
宇久島は東西約7kmの小さな島。面積は宇久島24.90km2、家島が約1km2
(宇久町全体の面積は26.4km2)
日本の島へ行こう 宇久島
http://imagic.qee.jp/sima4/nagasaki/ukujima.html
「宇久町」は平成18年4月に佐世保市と合併。
宇久島から佐世保市まで距離は約60Km、フェリーで約2時間半、高速船
でも1時間半かかる。経緯は分からないが、ずいぶん離れた遠距離合併だ。
goto-web 宇久島 (地図有り)
http://www6.ocn.ne.jp/~goto-web/sima4-uku.htm
さて風車計画だが、宇久島、家島、両島合わせても面積は約26km2
ここに、2MWの風車を50基建設。1基当たり専有面積が単純計算で0.5km2。
半径約400mの円の中心に風車が1基ずつ。これが島中にたてられることに
なる。島の至る所に風車がある。という状態になるだろう。
さらに、宇久島の北側海岸、中心部の城が岳は西海国立公園に指定されている。
佐世保市議会の会議録によると、民家から400m以上離し、国立公園の地域
には建設されない。としているが、一体どうやったら50基も配置できるのか。
疑問である。
また佐世保市から60Kmも離れており、高圧の送電線もないため、新たに海底
ケーブルを設置する。これらの費用を考えると、出来るだけ風車の台数を増
やし、大規模な発電所にする必要があると思われる。
佐世保市の「市長への手紙」を見ると、住民への説明はほとんどなく、新聞の
報道で計画を知った方々の戸惑いが分かる。また、市役所側も同様に計画の詳
細などを把握していないようだ。
佐世保市役所 市長への手紙(pdf)
http://www.city.sasebo.nagasaki.jp/www/contents/1182308189796/activesqr/common/other/4a38abc4005.pdf
私は基本的に風力発電推進派だが、この計画には無理があると思う。
面積26km2しかない島に50基もの大型風力発電、しかも本土から60kmも離
れている。住民の理解を得られるよう、説明、協議したとも考えられない。
私が住民だったとしたら反対運動に加わるだろう。
このような地元を無視した開発が続けば、日本の風力発電に未来はない。
一体どうしてこんな計画になったのか。背景には合併問題もあるようだ。
こちらはまた次回。
関連ページ
宇久町オフィシャルサイト
http://www.city.sasebo.nagasaki.jp/uku/content/asp/default.html
NEDO 宇久島の風況調査報告書(pdf)
http://www.tech.nedo.go.jp/PDF/100013596.pdf
環境省 西海国立公園区域図(pdf)
http://www.env.go.jp/park/saikai/intro/files/area_1.pdf
西日本新聞
風力発電 8事業者契約 08年度の九電 五島で国内最大も
http://qkeizai.nishinippon.co.jp/news/item/36526/catid/1
宇久島における風力発電計画について(動画)
(佐世保市議会 平成21年6月定例会 一般質問)
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/vod_play.php?CNTID=12815&PREVPAGE=%CC%E1%A4%EB
2009/8/5 更新 旧暦では6月15日 今日は満月です。
梅雨明けしたとはいえ、どんよりとした曇の日が続いています。
夏本番はいつになるのでしょうか?
コメント ( 46 ) | Trackback ( 0 )
« プロパンガス... | 風車の低周波... » |
実際に既に離島ウィンドファームとしては、近くの的山大島に2MW×16本が設置されていますが、島の大きさはちょっと小さいくらい、ただ島の外周長さは宇久島と同じ。でも、16本ですら、配置に無理があり、技術的な問題も起きていますし(狭すぎる)、また、地元住民は本心ではこんなのないほうがいいと思っていると実際に私の友人がこの島に行ったとき現地の人が言っていました
宇久島ははっきりいって、規模と立地制約を考えれば、せいぜい25本。それでも多すぎるでしょう。
50本を建てれば、住民は建設後、大勢苦しむことは確実に見えています
この島でやるなら絶対に本数を大幅縮小すべきです
それ以外に不幸を回避できないと思います
とはいえ、ぜひ、地元住民と協議を重ね、よりよい形で規模を縮小・変更してみんなに「愛される風車」を建設してほしいと願っています。
この小さな島に50基も風車を建てるとなると、騒音問題はもちろん、圧迫感は相当のものになると思います。
宇久島では高いビルがなく、島中央の城ヶ岳の標高259m。ここにタワーの高さ100m超の大型風車が50基も建設されるのですから、そりゃ窮屈でしょう。
日本の風力発電所はとにかく大規模に本数を多く!という事を第一に開発を進めているように思います。地元の方たちも風況も無視して大型化されたサイトは、予定通りに発電できず、さらに風力発電の評判を落としているようです。
この際、建設時の補助金は撤廃した方が良いと思います。
事業者側の都合だけで50本というのであれば、日本で最悪の風力発電所として、歴史に名を残すでしょうね
この事業者の社長さんたち、お偉いさん全員とも、一度同じ長崎県の的山大島を視察し、住民の声を聞いてみると良いと思います
宇久島 面積 25平方km 海岸周囲 38km
計画 2MW×50基
的山大島 面積15平方km 海岸周囲 38km
実績 2MW×16基 VESTAS製
日本風力開発は上場しているので、大型プロジェクトを発表した方が株価が上がる。資金も集まる。そういう意図もあるかもしれません。実際、温暖化対策の期待もあって6月頃から株価は上がってますが、最近は下がり気味です。
住民は、風車は子ども達、孫達の未来のためになるから応援する
そして、地元経済に少しでも寄与できるなら応援したい
それなら多少の景観も騒音も我慢しよう
そういう話だった
下らぬ株価対策のためにあるわけじゃない
株価のために、地元住民が少なくとも17年(法定耐用年数)苦しむのであれば、なおさらだ
なぜちっちゃな離島で10万kWである必要があるのだろう、10万kWやる適地なら日本にはもっとたくさんあるだろう
しかも、事業者2者とも東京資本だから、地元には固定資産税だけだ。雇用といっても、現地採用と東京社員とは格差はどうなのか。
伊方の風車関係者でしょうか?当ブログでも以前に特集しましたが、伊方町の風車は本当に残念な風車だと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/s/%B0%CB%CA%FD%C4%AE
本当にくだらない見栄や株価対策で大規模な開発が行われては地元はたまったものではありません。
ちっちゃな離島に10万Kwが必要ないのは明らかです。しかし、ちっちゃな離島だからこそ、これだけの大規模な、密集した風車開発ができると踏んだのでしょう。
宇久島は佐世保市と合併したため、固定資産税も佐世保市に入っていきます。地元へはほとんど利益がないでしょう。宇久島の住民だけで反対しても、開発は止められないかもしれません。合併の影響にはまた投稿する予定ですので、良かったらまたご訪問下さい。
自分たちの近くに風車を建てさせないために、風力発電はCO2排出量を増やす殺人装置だとデマを流すのが彼らの戦略ですから、島の人が反対するのも無理はありません。
根拠のないデマ、過激で話し合う余地のない反対運動は、問題外ですね。反対のための反対、活動のための活動には賛同できません。
ただ、この小さな宇久島で50本の風車建設はやはり多すぎると思います。このような無理な大規模計画が、過激な反対運動を生む要因にもなっているのではないでしょうか?
デマ云々以前に、地元住民の事を考えれば、あの島に50本はどうしても賛同できません
本気で、宇久島に50本建てたら、島の住民(佐世保市民では無く、あくまでも島の住民)にきちんと感謝されると思われていますか?
その島に家族と永住できますか?
50本である必要はなんでですか?
どうして10本ではいけないのですか?
本気で風車ファンを止めようと思っています!(かなり本気で思っています)
全国各地でめちゃくちゃな乱開発ばかりです
フィードインタリフ(風力14円とか15円?)なんて導入したらもっと悲惨になるでしょうね
儲かれば何やってもいいじゃん、ってことです。
そんなことなら、50円でも100円でもいいから太陽光発電でいいです。
◆佐藤さんに伺います
どうして、あの小さな島で50本でなければいけないのですか?
私も風車ファンであり、風力発電推進派のはずなのですが、最近は否定的なことばかり書いています。
宇久島に風車を建設するということ全てに反対ではありません。10本~15本を適切な配置で建設するのであれば、問題ないと思います。ただ、海底ケーブルの設置などを考えると、「儲からない」かもしれませんね。
私はアンチ風車派にもなれないようです。
これは宇久島の面積の2割強にあたりますが、きちんとゾーニングをして居住地域との区分けができれば、端から否定されるようなむちゃくちゃな計画とまでは言えないのではないでしょうか。
地図で見る限り、人が住んでいるのは佐世保からの航路がある港の周辺や、それ以外でも集落に集まっています。隣の大島では風車配置が無秩序に行われた感があって感心しませんが、畑地や林地など住民への影響が及ばない土地に風車を設置することができるのであれば、地元にも利益があるような形で実現することができるかも知れません。本当は地元にも出資してもらって直接的な利益も共有してもらえるのが理想です。
宇久島を始めとして長崎の離島では公共工事も減少して人口の流出も続き、経済的に疲弊し、さらに衰退し続けるでしょう。再び原油価格が高騰すれば、漁業も立ち行かなくなる可能性さえあります。風車設置工事は一時的なものとしても、継続的な雇用の場でもあるウィンドファームは単なる迷惑施設ではないはずです。50台規模になれば最大10名程度の長期的雇用が生まれるでしょう。逆にこの位の規模にできなければ海底ケーブルを設置するコストをカバーできないのではないでしょうか?
この計画の詳細を聞かずに、新聞報道などの表面的な情報や、反対運動のプロパガンダで判断を下すのは避けたいと思います。
島の面積の2割弱を風車が占める。というのは私はやはりやりすぎだと思います。特に高い建物、山のない島では相当に圧迫感があるのではないでしょうか。(最も高い、城ヶ岳も標高250mほどです)
また、この島の北側海岸沿い、中央部の城ヶ岳は国立公園に指定されています。この範囲には風車を建設しない。ということですので、どのように配置すれば50基を配置できるのか、詳細を私も知りたいと思います。
確かに、島の人口は減り続けています。公共工事も減少していますので、この工事で一時的にしろ利益を得る人もいるでしょう。私たち外部の人間がとやかく言う話ではないかもしれません。ただ、島の人のほとんどが反対しているのに、建設を強行することはできないはずです。雇用が生まれる、工事も来る。だから、風車を建設しろ!というのは横暴だと思います。
>この計画の詳細を聞かずに、新聞報道などの表面的な情報や、反対運動のプロパガンダで判断を下すのは避けたいと思います。
そうですね。私は客観的に判断をしているつもりですが、確かに詳細は分かっていません。もし、ご存じでしたらお知らせ下さい。本当に50基を無理のなく配置し、住民ときちんと協議した上で建設するというのであれば、賛成するかもしれません。
---------
日本風力開発の松島聡取締役は、全国で180基の風力発電機を地元住民とのトラブルなく運営していることを強調。宇久町民が懸念している騒音については、発電機を住居から最低でも400メートル離れた位置に設置、十分な騒音シミュレーション調査をし、騒音を国の環境基準(昼55デシベル、夜45デシベル)に抑えるとした。
----------
これを読むと民家まで400m。2MW機種だと・・・
昼55?。50か45の間違いでは?できれば夜は45ではなく40でないと、建ててから騒音問題起きますよ、たぶん。
>フィードインタリフ(風力14円とか15円?)なんて導入したらもっと悲惨になるでしょうね
系統連系が必ずできるのであれば、山の上とか海底ケーブルの先の島とかを開発せずに、もっと建てやすい場所から開発されるようになるのではないですか?設置の時の安全要件や環境影響の評価をまともに実施する仕組み(例えば補助金審査の厳格化)を導入して何らかの歯止めは必要かも知れませんけど。
>設置の時の安全要件や環境影響の評価をまともに実施する仕組み(例えば補助金審査の厳格化)を導入して何らかの歯止めは必要かも知れませんけど。
これは私も必要だと思います。現状、環境省は補助金を出しているわりにほとんど環境影響の評価はされていないようです。建設時の補助金は乱開発の要因になっていると思うので補助金審査の厳格化よりも、騒音等、環境基準を導入し、規制する仕組みが良いかと思います。(補助は売電金額に上乗せする形で実施)
計画をきちんと評価し、業者と住民の意見を調整するような第三者機関を作るというのはどうでしょう?
現状の風力事業者の開発姿勢の場合、悲惨になるという趣旨です、ご了承ください
仮に14、15円になっただけで、北海道、東北などの騒音影響を回避できるようなところに系統制約が残ったままですと、関東・中部・関西エリアに特化しった開発になりえます。
既に千葉県では南房総市(CEF)、鴨川市(日本風力開発)、愛知でも中部電力の反対運動は周知の通りだと思います。
フィードインタリフそのものに反対はしません。ただ、同時に初期投資補助金、FITの適用には、厳密な審査、倫理基準、騒音基準を儲けることとの、組み合わせが必要だと思います
あるいは、それらの問題が出にくい洋上風力について、家庭用太陽光と同レベルの48円くらいだせば、洋上でも開発できるのではないかとも思います
しかし、本当に今の風力開発会社のやり方は、風力ファン、風力応援派の人達を失望させています
多少のFITでの価格上昇(現状10~11円)をアップさせる幅を抑えてでも、北海道から九州までの送電線再整備を行った方が良いような気もしています
1兆円あれば、十分風力+再生可能エネルギー用の送電線を敷設できないでしょうか?
送電線再整備を行った方が良いのはもちろんなのですが、各電力会社の思惑もあり、なかなか実行できないのではないでしょうか?現状、日本全体のエネルギー戦略というよりも、電力会社の縄張り争い、利益獲得に終始しているように思います。
国として今後どのようなエネルギー戦略を描いていくのか。そのために誰が、どの位費用を負担するのか、明らかになっていなければ、企業側は新しい投資は行わず、ひとまず利益が最大になるように持っていくでしょう。その結果、石炭火力が増え、CO2排出量は増えてしまっています。
日本のエネルギーを考えると、石油、石炭に頼らない低炭素社会を目指すというのは、国益にも叶っていると思います。風力発電は有望な新エネルギーのはずですが、最近の乱開発では地域の住民の反発を招いてしまっています。初期の補助金投入は止め、FITを導入した方が良いと私は思っています。(もちろん、環境や住民への配慮など基準を明確にした上で)
また、大企業が地方に大規模に風力発電所を建設した場合、利益は都心部に流れてしまいます。宇久島の場合、佐世保市と合併してしまっているので、固定資産税等も佐世保市に入り、宇久島の住民の利益はほとんどないのではないでしょうか?地元資本の風車を優遇する。地元の方々へのファンドを創設し、利益を配分する等、(従来の箱物建設ではなく)地域の住民への何らかの貢献が必要かと思います。
残念ながら、良い話題ではありません。
問題は、反対運動が起こると、連鎖反応で近隣エリアの他のサイトにも反対運動が飛び火する
あるいは、一部の風力事業者さんなどは、その事業者のほぼすべての計画に反対運動が連鎖するなど、負の連鎖がどんどん続いていくことです
宇久島の件などは、もう少し時間をかけて住民対話などをしっかりやったほうが、良いのでは無いでしょうか?
今は双方感情論になっていては、解決策の見いだしガ困難でしょうし、断片的な報道やクチコミはより不幸な結果をもたらすと思います
しかし、3年くらい前までは、このような論争は殆ど無かったのですが、どうしちゃたのでしょう?今の風力発電業界は?
→大学の先生も、このような否定的な報道や出来事があるため、なおさら国の予算や政策が太陽光に傾いていく・・・と嘆いていました
ご指摘ごもっともです。表面的ではいけませんし、反対派の意見のみでもいけません。
現状は宇久島の先例(宇久島開発のグリーンパワーが開発したと言われる)である的山大島での配置数と配置パターンなどを元に、国土地理院地図などで宇久島の大きさや国定?国立?公園のエリアを差し引き、」集落エリアについては2M機であれば500m離隔想定(反対運動がある状態ならもっと離隔)、影響度合いを推定したものです
◆実際に現地踏破しかないか。
伊方町も現地に行き、現地の音を確認し、現地の人の話を聞きました、東伊豆町の熱川も現地に行きました、現地の方とのやりとりもしました
低周波で問題になっている田原と豊橋も現地踏破してきました
特に伊方町の旧三崎の風車は実体験として、風車ファンですが、ロケット砲で風車を撃ち落としたくなるくらいひどい騒音でした。現地確認は重要です
宇久島には、反対運動の看板が多数あると聞きます。それも、記事になった反対団体(観光協会の会長さんが反対代表だったかと)だけでなく、他の方の反対の看板もあると聞きます。佐世保市在住の方からもいくつか話を聞いています
風力発電は地域住民と20年30年のお付き合い。
絶対に地域住民に迷惑をかけない
そのポリシーを持って開発してほしいと思います
驚きましたが既に宇久島には風車が1本あるじゃないですか。
いったいどうしてここまで話がこじれたんでしょうね
どう思おうとご自由ですが、上場企業の関係者があからさまにネットで自社の株価を左右する可能性があるような情報を流すことは許されていませんよ。社外の人であっても根拠のない噂話を流すことは風説の流布として問題とされる可能性があります。会計操作が行われているといった情報は、事実であれば上場廃止にもつながることで慎重さが必要だと思うのですが。
自分のデマ攻撃を指摘したコメントをあちこちにコピペしている活動家の方がいるようで、宇久の問題とデマの存在について知られるようになったことは良いことだと思いますね。
宇久島での事業については地元の住民の方々が決めるべきことだと思いますが、デタラメな情報によって風力発電を排除しようとするニセ環境保護運動には賛成できません。例えば風車からの(超)低周波音で健康被害を受けているとか、風力発電で二酸化炭素の排出量が増えるとかという主張には根拠がありませんし、海外では政府や研究機関が否定しています。低周波音など測って低いのだから問題にする方がおかしい。問題になるのは耳に聞こえる騒音なのではないですか?
誰だって、業者は隠しているけれど健康被害が発生していると本土の専門家と称する人に言われれば、風力発電なんて反対と思うでしょう。そもそも二酸化炭素は地球温暖化とは無関係だから風力発電は無意味という反対理由までネット上にはあるようなので、これでは賛成反対という議論のテーブルにも乗りません。
政権が変わったせいか、環境負荷への負担を免れてきた補助金産業からの自然エネルギー批判も強まっているようですね。
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/8b7fd37835c6e98d0b196cbf351aa9e3/
風力発電反対運動も裏で支援している人や企業がいるのでしょうか?
実際に現地踏破してきましたが、既に風車もある場所で、集落の配置もおおよそ把握できました
50本という本数は多いという印象はぬぐえませんでしたが、じっくり地元の住民との理解を深めて、時間をかけていけば良いのではないでしょうか?
我々はそこに永久に住むわけではありませんので、やはり最後は住民によって決めるべき事だと思います
そして、建ててしまったら、約20年は動かすことができないので、慎重に検討して欲しいですね
風車が好きか、嫌いかだけでも、風車の退官騒音値は変わると思います
>風車が好きか、嫌いかだけでも、風車の退官騒音値は変わると思います
ではなく「儲かるか儲からないか」だと思います。
土地の賃料や資本参加による配当、雇用などによって利益に結びつくかどうかという要素が地元の住民にとっては重要なのではないかと思います。島外から何もないことを求めて移住した人には受け入れがたいと思いますけど。
この議論は微妙ですね。
確かに儲かる儲からないの要素はあり得ます
昔のデンマークなど、地元住民か組合しか風車を建ててはいけないルールでみな自分の農地に建てていましたが、結構うるさいのに、「あの音はいいおとだ、チャリン、チャリンと聞こえるよ」という言葉が象徴的です
今回も含め東京などの大資本による開発は地元住民にメリットをどの程度だせるかが重要ですね
一般には地元には固定資産税、地権者には土地代、あと雇用が少々(風力発電の欠点は発生する雇用が少ないことですね)雇用数も10人程度ですと利害関係者が別れますね。やはり、地元出資とか、LLP化して地元に厚く利益が配分できるような仕組みが欲しいです
あと、何も無いを求めてきた人には難しいでしょう。ここではありませんが、東伊豆町熱川地区などでは、別荘の定住民がかなり多いため、この人達は何も無い自然のために移住してきたので、風車の光景は受け入れがたいようです
あと、儲かるか儲からないかという観点以外にも、利害関係が無いのに好きか嫌いかの気分の変更で騒音問題が解消された事例を実際に見ています
いずれにせよ、騒音問題や景観問題というのは、単純ではありませんね
佐藤さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
佐藤さんは風力推進派とお見受けしますが、どのような立場なのでしょうか?ただの風車ファンではなさそうですので、利害関係にある方かと勝手に考えました。
私も根拠のない情報、過激な反対運動には賛成できません。ただ、現状の反対運動の増加、強引な開発を見ると、現在の風力発電の開発手法、制度が良いとは思えません。何度も書いていますが、初期の補助金を廃止し、売電額に上乗せする形に変更した方がこれからの日本の風力発電の推進には良いと考えています。
佐藤さんは、今の制度のままで問題ないとお思いでしょうか?宜しければ、お考えなどお聞かせ下さい。
「儲かるか儲からないか」というのは確かに重要だと思います。ただ同じ島、地域の中でも儲かる人と儲からない人が出てくるというのも、問題になってくるでしょうね。特に宇久島は佐世保市と合併しているので、固定資産税なども佐世保市に入ってしまいます。カリブの海賊さんのコメントにあるように、どこまで地元に配分できるか。というのも重要だと思います。
建設費に対する補助金でも企業に対しては3割程度で、残りの7割は自前なわけで、補助金目的で建設しているという主張の根拠が理解できない。建設会社は利益を得るとしても、事業がいい加減だと事業者やそこに融資をする銀行は損をするでしょ?
でも、世の中はFITに移行する方向のようなので、買取価格を高めに設定して補助金の代わりにする、買取量に応じた補助金を電力会社に支払う、広域での連系に必要な送電線を国の費用で建設する、それで足りない分は電力料金を上げるということがいいんじゃないかと思ってますよ。
これまでにも、狭い敷地にぎゅうぎゅうに風車を建てて、まともに発電できていないウィンドファームが存在しているのもその証左ではないかと思います。(たくさんの本数を売りたい)
あるいは地元の名士ですが素人なので騙されちゃったのかなという事例も見ています(こちらも本来建ててはいけない場所に立っているのでゼネコンに乗せられたように思われます)
海外風車メーカーの立場で考えてみれば、風車をさばく上で、日本の初期投資の補助金はありがたい。近隣のアジア諸国(補助金なし)で売る場合、旨く売れば3割り増しで売れるかも?
また、補助金は所定の期間が経過すれば、確実にキャッシュとして振り込まれるものですので、資金需要が旺盛な風力発電事業ではありがたい、
といろいろ事情があるようです
ただ、最近は、銀行さんとかもMWクラスの風車が建ってだいぶたってきましたので、あれっ、建てるだけ建てたけど回ってないじゃん。ということで銀行側もその風力事業の永続性について真剣に考えるようになってきています(銀行もこれまでは風力はイメージがいいから、大目にみようという意識があったのは確かだと思いますが)
いずれにせよ、初期投資に目がいっているかどうか精査するには、その風力事業者の設備利用率(補助金申請時と実際の利用率)をあからさまにすればわかるのではないかと思います
やはり、FITできちんと回す事業者がきちんと儲かり、確実にCO2を削減できる方向に進んで欲しいとおもいます
>風力発電が健全に増えて欲しいと願ってます。
私もそう思っている一人です。
ですが、風力反対派の方々が増えているのは、日本の風力発電開発手法にやはり問題があると考えています。
>買取価格を高めに設定して補助金の代わりにする、
>買取量に応じた補助金を電力会社に支払う、
>広域での連系に必要な送電線を国の費用で建設する、
>それで足りない分は電力料金を上げるということがいいんじゃないかと思ってますよ。
私もこれに賛成です。きちんと発電したらちゃんと儲かる。そんな(当たり前の)仕組みが必要ですね。
>買取価格を高めに設定して補助金の代わりにする、
>買取量に応じた補助金を電力会社に支払う、
上記、建設時の補助金は廃止した場合のみ賛成です。
歌手で国連環境計画親善大使の加藤登紀子さんが風力発電の乱開発に怒っています。
元々昨年まで風力発電応援派として知られていた加藤登紀子さんにいったい何か怒ったのでしょうか?
下記記事の「平久里嶺岡の風力発電を考える会」
http://www.animismonline.com/A4.jpg
で平久里嶺岡の風力発電とは南房総風力開発株式会社であり親会社が日本風力開発となっております
風力発電見直し要望へ 全国80の団体・個人 国に『健康被害』訴え
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009100602000053.html
風力発電の巨大な風車が低周波による健康被害や自然破壊をもたらすとして、全国約八十の団体・個人が近く、国に事業見直しを求める要望書を提出する。関係者が団結して国に働き掛けるのは異例。新エネルギーとして注目される風力発電だが、エネルギー開発のあり方について議論を呼びそうだ。
千葉県南房総市周辺に計画中の風力発電施設に反対する「平久里(へぐり)嶺岡の風力発電を考える会」代表で、国連環境大使の歌手、加藤登紀子さんらが連携を呼び掛け、首都圏や静岡、愛知などの風力発電施設が建設された地区や計画地の住民・団体が賛同した。要望書では、巨大風車建設への国補助金の凍結、健康被害など問題のある既設風車の停止を求める。
各団体は低周波での健康被害や、風車建設に伴う森林伐採による災害、景観の変容などを懸念。日本自然保護協会のまとめでは、全国約三十カ所で反対運動が起きている。
独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)の統計では三月末現在、全国に約千五百基の風力発電用風車がある。静岡県東伊豆町や愛知県豊橋市などの住民が、低周波が原因とみられる健康被害を訴え、環境省が現地調査を進めている。
どうも60歳代以上の人には風車は評判悪いですね。地球温暖化の影響が顕著になった世界とは無縁で2030年の世界など自分とは関係ないということなのかも知れません。それとも単に新しいものを受け入れるだけの柔軟性を失っていると言うことなのでしょうか?
要望書の内容は根拠のない出鱈目ばかりなのでまじめに国が取り上げることはないでしょうが、勉強不足のマスコミが好きそうな話なのが困ったことです。
昨年まで、市民風車を応援して市民コンサートまでやってくれたのですが。その市民コンサートの企画者とお話した際には、風車は賛成だけど、開発業者のやり方は、あれは酷いと言っていたようです。確か住まいから風車まで1.4kmとか言っていたようですし、実際に風車も見に行かれたとか。
途中で、反対派に祭り上げてしまっているような印象だそうです。(それ故、彼女の言っている内容 風車180万kWで、18万kW(h)しか発電しないとか・・・最終的にご本人が訂正を入れましたが。相当、彼女にはミスインフォメーションが入っているようです
。
ですので、私としては、賛成でも反対でもあくまでも正しい情報で、最終的に困る人が出ないような議論を進めたいと思います
加藤登紀子さんが代表でだした要望書も拝読しましたが、この内容に賛同はできません
ただ、その要望書の中の名簿の一人が、本当に実際に騒音被害を受けている知り合いの方(私は実際にその現場で騒音を体験し、近隣住民の声も多数聞いてきました)がいらっしゃった為、異論はありますが、真摯に受け止めたいと思っています
風力発電自体が悪いのではなく、日本の開発手法に問題があると私は考えています。反対派の方々の言い分には賛同できません。全体的に知識不足だと思います。加藤登紀子さんも反対派の方々の主張を鵜呑みにしてしまったのでしょうか?
『石狩海岸(銭函地区)の風力発電を考える』
~風力発電は本当に自然にやさしいエネルギーなのか?~
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地球温暖化の防止と二酸化炭素の削減のため、風力発電の導入が進められてい
ます。道内でも道外大手企業による巨大な風力発電施設が増えています。
札幌市に隣接する石狩湾に面した小樽市銭函の海岸砂丘で、いま、一基
2000キロワットの風車20本を建設する計画が持ち上がっています。完成す
れば稚内市の宗谷岬ウインドファームに次ぐ道内2番目の規模です。
二酸化炭素を出さないクリーンなイメージが先行する一方で、バードストライ
クや建設にともなう周辺生態系への影響などが見過ごされがちです。果たして巨
大な風力発電施設は、自然にやさしいのでしょうか。いま一度、考えてみませんか。
【日時】 2月12日(金)18:30~20:30 (18:00開場)
【場所】 札幌学院大学社会連携センター
札幌市中央区南大通西6丁目
011-280-1581
【話題提供】
・市川 守弘 氏 (弁護士)
「持続的社会と生物多様性・地球温暖化の両立」
・石山 浩一 氏 (北海道鳥類保全研究会事務局長)
「風力発電と野鳥の衝突事故」
・松島 肇 氏 (北海道大学大学院農学研究院助教)
「石狩砂丘は役に立たない荒れ地なのか」
・大友 詔雄 氏 (NPO法人北海道新エネルギー普及促進協会理事長)
「自然と自然エネルギーのあり方」
【意見交換】 上記の話題提供者と参加者によるディスカッション
【参加費】500円(当日会場にて申し受けます)
【定員】 40人
【主催】 札幌・風力発電を考える会(仮称)
【協力】 エコ・ネットワーク
■お問い合わせ・申し込みは、エコ・ネットワーク(環境市民団体)まで。
〒060-0809 札幌市北区北9西4エルムビル8階
TEL 011・737・7841 FAX 011・737・9606
電子メール eco@hokkai.or.jp
コメントありがとうございます。
銭函の風車についてはあまり詳しくなく、なんとも言えません。
ただ前にも書きましたが、今後は大規模・集中開発よりも小規模・分散型の風力発電を推進する必要があると思います。
2/12の会がどんな内容だったのかも気になりますね。もし、ご存じでしたらお知らせ下さい。
コメントありがとうございます。
風力発電計画については、仕分けで補助金が原則停止になってから流れが変わったように思います。
日本風力開発の問題が発覚したばかりで、どのような動きになるかは分かりませんが、少なくとも今後大規模開発は難しいでしょう。今進行中の計画も見直しを迫られると思います。
人間は小動物から進化し、大きな動物を警戒して進化してきました。
大きい動物は低い鳴き声、唸り声を出します、低い音=警戒で危険を避けていました。
人間になった現在も大きな動物に対する警戒本能はあり、低周波音に敏感に反応します。
寝ている時でも襲われないように最優先で反応してしまいます。
低周波音が出ている時は、近くに熊やラオインがいる状態でずっと過ごすようなもので警戒による長期緊張で身体への影響が出ます。
いつでも逃げられるように体が興奮し臨戦態勢となり、警戒して眠れず、ストレスから免疫力が低下します。
風車以外でも、ダムなどでの共振や騒音自動車のマフラー音、大音量車載低音スピーカー音等でも被害がでます。
日本で風力発電を行うなら、日本に合った騒音が出ない、台風、落雷、風の強弱に対応した機器の開発が必要です。
コメントありがとうございます。
低周波については、私は詳しく分かりません。
環境省でも現在調査中のはずですが、騒音と違い、被害を訴える人とそうでない方がいるようです。
警戒本能で言うと、対象物に対する警戒、不信、不快感なども関係するのかもしれません。