ふみまは超バイオリン弾くよ

6年のブランクを経てレッスンを再開。
もはや私とバイオリンの愛憎劇です。

想像もできなかった

2017-02-09 08:49:32 | 音楽
時々、私はなんでこんなことになっているのだ?と、正気に返る
ことがある。
何度か書いたことがあるが、レッスンを再開する時は、
「頑張りたくない」
「コンチェルトを弾きたくない」
「易しい小品を楽しく弾きたい」
みたいな信念のもとスタートしたのだ。

体験レッスンの時、やんわりと先生にお伝えした。
「あまり頑張りたくない」みたいなこと。
「コンチェルトを弾きたくない」みたいなこと。
今思えば恥ずかしい限りだ。
何かを習いに行くのに頑張りたくないってナニさ。

それでも最初の曲を決める時、何かコンチェルトはどうですかと
言われた。
だけど、どうしても嫌でバッハのプレリュードを弾いたのだ。

そうそうバッハ。
バッハを弾いたら夢中になっちゃったんだなあ。
なんで弾けないんだ!って逆上して、上手になりたいっていう
気持ちが噴出した。

弾けば弾くほど、弾けないことを自覚して。
こんなんじゃイヤだ、上手になりたい、って小噴火を繰り返している。

で、真っ当に考えて、上手になりたいならスケールとエチュードは
ミッチリやってコンチェルトも弾くのが王道か。

これが、どう考えても当初思い描いていた気楽なオトナのお稽古では
ないのだ。
でも今はやっぱりこれで良かったと思っている。
易しい小品は技術がついていれば、この先年齢を重ねても学べるはず。
だけど、私にとって今しか修得できない技術的なことは、やっぱりある。

だからつべこべ言わずに、より高いスキルを目指して精進していこう、
などと超マジメなことを考えるのだ。
…いや、ご覧のとおり結局つべこべ言わずにいられないので、
バイオリンを構えたら黙って弾く、くらいの感じにしておく。

はい、それで。
そんなこんな諸々の、その先に何があるのか、私は一体どうなるのか、
というのは全く別の話である。
本当はそれこそが、大きな問題なのだ。

…が。
これは私にとって真理みたいな話?なので今はひとまず置いておく。

とにかく、わけのわからない私のヤル気を否定せず、常に冷静に導いて
くれる先生に出会えてよかったと思う。
「どうせ上手になりませんから、万事楽しくやりましょう」
みたいな、ある意味での超ポジティヴティーチャーだったら、多分
私のバイオリンは全くどうにもならなかっただろう。
そのかわり苦悩はしなかったかもしれない。わからんけど。
早々に飽きてやめてしまったかな。

というようなことを夫にちょっと話したら、
「それでも、先生は相当ユルく指導していると思うよ」
みたいなことを言われた。
先生が進んできた猛烈な芸の道は、とてもそんなもんじゃないだろうね、
っていう話で。
そうだよね。そうなのだよ。
だけど、少しでもそういうところに近づきたいから頑張るのだ。

とにかく今、発表会の後しばらくの間コンチェルトを弾くと決めた自分が
いて。
体験レッスンに行った時はそんな自分を本当に全く想像できなかった。
やっぱりバイオリンは不思議で面白いなあって思うのだ。

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