BORN To RUN
~LIVE To RIDE RIDE To LIVE~ バイクの整備・ツーリングのお話です。
 



 モンキー乗出し整備3日目です。
 正確に言えば、毎週末の作業なので3週目なのかもしれませんが・・・、
 エンジンが始動できましたので、12V化の部材が到着するまで、ガソリンフィルターウィンカー、ミラー等細々とした作業をします。


 ウィンカーのノブーが破損しており、
 ボルトをねじ込んでその頭をノブとして使用していた模様
 私のガレージに来た当初はネジの頭は無かったですが、爪を立てれば辛うじて左右に動いていましたが、

 これでは使いにくいだろうと、同じくボルトをねじ込んだら、樹脂の劣化も加わり破断してしまいました。

 「ヤバい」とスイッチ部を分解して観察してみると部品単体では出そうにない造り・・・


 とりあえず、破断したノブの補修の可能性を探るつもりで、スイッチ部を取り出し分解してみました。

 黒い樹脂部は、経年で柔らかくなっており、針金・樹脂で固めても耐久性は???
 3Dプリンターで再現させることも考えましたが・・・深入りしそうでNG

 ヤフオクで中古部品を探すも、ユニットごとで3K弱ととても買えない値段・・・


 とりあえず、中華汎用のスイッチボックスが汎用で1.2Kと廉価だったので、保険として購入しました。
 しかし、オリジナルのレトロなアルミの風合いが大事だと感じましたので、オリジナルのスイッチボックスを活かす方向で作業を検討します。

 名古屋の電気街(大須)まで行き、手ごろなスイッチを購入してきました。(0.2K弱)

 1mm厚のアルミでステーを作れば何とかなるのでは・・・と期待します。


 アルミの板から幅18mm切り出し、ステーを制作します。



 ザクっとこんな感じのステーを制作
 ケースのボルト穴を固定用の穴として利用します。


 仮に装着してみました。
 アルミ同士で質感も合っており中々良いのではと満足

 スイッチの配線等を考慮し、スイッチをステーに装着します。


 スイッチも上手く収まりました。
 実際の操作を真似て、左右にスイッチを操作したりノブを押したりして耐久性等をチェックしました。
 オリジナルと比べては何ですが、少なくとも中華の廉価スイッチよりは数倍良いと思います。


 どうでしょうか?
 モンキーマニアの方には怒られそうですが、まあ、乗出し整備ですからお許しください。


 さっそくハンドルに取付け
 既存の配線から直接はんだ付けします。
 ここでの注意は、
・ハンドルバーと干渉しないようコンパクトに配線すること。
・ハンドルバーはグランドなので、電源回路は確実に絶縁すること。

 本当は熱収縮チューブで端子付近を絶縁するところですが、はんだ付けの熱で縮んでしまいましたので、ホットボンド樹脂を端子付近に流してで絶縁しました。


 さくさくと作業が進み、気分は上々

 ガソリンタンクは綺麗でしたが、底に錆があったのでガソリンフィルターを装着しました。
 本当は、錆を完全に抑え、フィルター無しが理想であると思うのですが、とりあえずとして装着しました。

 ※ 後日透明のフィルターを観察したら、フィルターの底にフィルターを通り抜けた錆の粉のようなものを確認
   経過には十分注意し、必要に応じて定期的にフィルターを洗浄・交換する等のメンテをオーナーさんに伝えることとします。


 アクセルワイヤーは新品に交換するつもりでいましたが、今回は応急的に補修して使ってみることにしました。

 現状を観察すると、アクセルホルダーとの付け根部分に強い力が加わり、曲った際にワイヤーの外皮が折れたようです。

 外皮分は破断していなかったので、外皮部を真っすぐになるように修正して、欠損部分を樹脂で固定したうえで、熱収縮チューブで固めました。(熱収縮テープは2重)


 ゴムカバーも亀裂がありましたが、熱収縮チューブを短く切って収縮させ補強しました。

 どれだけの耐久性があるかは不明ですが、パッと見は問題ないレベルまで補修できました。
 いずれ新品ケーブルに交換してもらいたいと思います。


 続いて、ミラーを
 根本のネジ穴との境で少し曲っていました。 


万力を使って修正します。


 だいたいのところで完了

※ この作業はNGです。ねじ山に横方向に力が掛かったので、ねじ山が痛んでしまいました。
  とりあえず、装着はでき、使用には差し支えなかったものの、作業としてはNGです。【反省です。】

 気を取り直して・・・
 12V化を行います。

 電気回路の収まるシート下付近は、埃で汚れておりますので、中性洗剤で洗浄をしました。


 今回12V化は、単品で買うよりリーズナブルでしたので、キットを購入しました。
 電球とホーンも安かったのでオプション購入しました。


 配線をササっと行い、タイラップで配線を整えました。
 流石モンキーの専用キットだけあって、バッテリーステー、ウインカーリレーが純正のように収まり、気分は上々です。


 ヘッドライト、テールライト、ウィンカー、ニュートラルの各バルブを12Vの物に交換します。

 バッテリー端子と並列に電圧測定して、アイドリング時に12V以上電圧があることを確認
 ヘッドライト、ウインカー、ニュートラルランプの作動を確認して電装関係のテストは問題なく終了!

 動画はこちら↓

モンキー12V化完了

モンキーZ50Jを12V化しました。

YouTube

 

 

 以上で、モンキーの乗り出し整備は完了です。

 近所のテストコースを数分試乗してきました。
 出だしが、遠心クラッチをガチャん!と踏むと小径タイヤも相まって、フロントがポンと上がりビックリしました。

 
 手間だけの最低限の整備なので今後オーナーさんにはメンテする楽しみを味わってもらいながらバイクライフを楽しんでもらえればと思います。

 差し当たっての課題としては、
① タンクの錆
 (ガソリンフィルターで経過観察)
② アクセルワイヤ―を交換
  現状は小手先の補修です。重要部品なので、是非新品に交換してください。
③ 前後タイヤの交換(経年劣化 細かいヒビ有)
  併せてホイールの錆を止め、再塗装をすると良いと思います。
④ シート表皮の交換
  現状でも使用できますが、交換すると見た目が相当良くなると思われます。
⑤ エアクリーナーボックスの蓋の交換
  当分の間は大丈夫ですが、樹脂で雌ネジ部を固めただけの応急的な補修なので機を見て交換してください。
⑥ マフラー塗装
  ヒートガードで目立ちませんが、錆が進んでおります。とりあえず止める意味で黒の耐熱塗料を吹くとよろしいかと思います。
⑦ 前後フェンダー、マフラーのヒートガード、キャリア等のメッキ部の研磨
  ピカール等のコンパウンドで磨くと見違えるほど綺麗になると思います。

 タッチ・ザ・バイク!
 良きバイクライフを!
 そしてもしバイクライフを終える際には、このバイク、好きになってしまったので、私に委ねて存分なメンテナンスをさせてください!(笑)

 では!



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(c) 2018 BORN To RUN Lab JF2QWP



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