野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

武蔵嵐山蝶の里公園を訪ねた

2016-08-02 08:47:50 | 散歩

 陽射しの照りつける中、埼玉県の北西部にある武蔵嵐山にある蝶の里公園を訪ねた。

看板の右側から上の部分が蝶の里公園、左下の部分がは菅谷館跡のある公園となっている。

 

 

 園内はヤマユリが見ごろを迎えていた。

 

 

花びらの先端にセセリチョウが止まっている。

 

葉っぱの上では小指の爪ほどのマメコガネが食事中。

 

 さらに一回り小さいナナホシテントウ。

 

菅谷館跡から蝶の里公園に向かって歩いていくと、目の前を虫が飛び過ぎて

近くに止まった。黒と青灰色のルリボシカミキリだ。

 

こちらは体色は似ているが、外来種のラミーカミキリ。触覚や足まで同じような色模様だ。

 

こちらは例の悪臭を放つカメムシ。図鑑によると、どうやらブチヒゲカメムシというのに似ている。

 

 トトロの森にありそうな自然の一部と化した東屋

 

トンボやチョウもたくさん見かける。

これはシオカラトンボの♀

 

ミヤマアカネの♀(♂は羽の先端上部にある白い部分がオレンジ色)。ミヤマの名は深山から

だろうけどこのトンボは水田や河川敷で見かけることが多い。

 

 園内で一番よく見かけるのはこのハグロトンボ。ゆったりとした優雅な飛び方で

まるで案内をしてくれているかのように、近寄ると少しだけ先に飛ぶ。

 

 オニヤンマの仲間が葉陰からこちらをじっと窺っていた。

 

イトトンボ

 

 しばらく歩いていたら、草原で珍しいトンボを見つけた。ツノトンボだ。トンボの名がついているのだが、

ウスバカゲロウの仲間だ。図鑑では見知っていたが、実物を見るの初めてで嬉しい。

 

 体長は3cm位、それに劣らない長さの触角がツノの名の由来。

 

 

 近づくと飛んで逃げていくのだが、飛び方はばたついていて

優雅なトンボの飛び方とは違っていた。

 

 何と言っても公園の主役はチョウ、それもオオムラサキなのだが、7月の下旬では

やや時期が遅かったようだ。オオムラサキらしいものを見かけたのはたった一か所。

 

望遠でやっと撮れるぐらいの高さに止まって樹液を吸っていた。ここでは

6月下旬ごろから7月初旬ごろにかけてが、オオムラサキ観察のベストシーズンのようだ。

 

 ヒョウモンチョウの仲間

 

お尻の白いこのアブはシオヤアブ(塩谷虻)という。このアブは大きくても3cmほど。

自分より大きな昆虫、オニヤンマやスズメバチなどを葉陰から窺い、

背後から奇襲して体液を吸うのだという。

 

ヤマトシジミの交尾

 

 ジャノメチョウ

 

公園の脇を流れる都幾川。ここには懐かしい里山の佇まいが残されている。

 

木の幹につかまっているのは定番のカブトムシ

 

忍者のように体色を周囲に同化し、じっと獲物を待つカマキリ

 

 ショウリョウバッタの仲間。こちらは天敵に見つからないように保護色をしている。

 

コオロギの仲間

 

 こちらもコオロギの仲間なのだろうが、図鑑(私のちいさな)を見てもわからない。

 

 

 とても小さい(1cm以下)オオヨコバイ。翅の色のグラデーションが綺麗だ。

 

以下名前の知れなかった(現在調べ中)昆虫たち。

 

 

 

このとげとげのクモ類もわからなかった。

 

お終いは虫ではないが、カタツムリとカエル

 

このカエルは図鑑でみたヌマガエルに似ていた。

 

 暑い中2時間余りでたくさんの生き物に出会えた。来年はできれば

少し時期を早めて7月初めごろに来ることにしよう。

この辺で。