野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

府中郷土の森の梅祭り

2018-02-26 21:00:43 | 公園

  まだ春一番は吹いてはいないが、日に日に陽射しは熱を増しているようだ。

そんな陽気に誘われて府中郷土の森博物館に出かけてきた。

 

 梅の花はまずは他の花に先駆けて咲くところが良い。しかも待ちわびた春の到来を感じさせ、

仄かな香りを漂わせるのが良い。さらには品種によって花色や容姿が多岐にわたリ撮っていて楽しい。

 

これは野梅(やばい)系の梅

 

 比較的早く咲く紅千鳥、長い蕊がとても印象的な梅だ。

 

 

 この薄紅色の可憐な梅は雛曇(ひなぐもり)

 

 

 

 

 この梅園では一番よく見かける唐梅(とうばい)

 

 

 

 玉梅

 

 少し青みがかった新茶青(しんちゃせい)

 

 

  他の梅園ではあまり見られない臥龍梅(がりゅうばい)。

伊達正宗縁(ゆかり)の朝鮮梅で、国指定の天然記念物となっている。

 

 f独特の暗い赤色をした鹿児島紅梅

 

 

 大盃

 

 

 鴬宿(おうしゅく)

 

塒出錦(とやでにしき)

 

 新茶青と同じように青みがかった月影

 

 

 

 今年は例年より寒かったので、2月下旬の時点では早期の梅が咲いているだけで、中晩期の梅は

これからといったところだった。

 

 おまけは園内に咲いていた赤色の強い恐らく園芸種のネコヤナギ

 

 この辺で。


冬の野鳥5

2018-02-20 10:19:00 | 散歩

 2月18日より節季は立春から雨水(うすい)に変わった。が、今年の寒気はしぶとく

春の陽気は当分拝めそうにない。去年はあれほど至る所で見かけたアトリは

今年はほとんどお目に架かれない。歳によっては群れでみられるマヒワやイカルも

街の公園では全く見られない。その代わり、今年はルリビタキやトラツグミを見かけ

ることが個人的には多いようだ。

 今日はそのトラツグミ。

 

 トラツグミは名前の通り、ツグミの仲間で体長30cmにもなり仲間では最大。鳩を

やや小ぶりにしたぐらいの大きさだ。

  黄褐色に黒の横斑の体色をしていて冬の枯草の多い地上では迷彩色となる。

 

 性格はとても用心深い。この個体は休む時は木の枝影を利用している。

 

 此方を見て警戒している

 

 警戒するときはガッガッと鳴くが、夜には口笛のような声でヒーヒョーと鳴く。その怪しげな

鳴き声はむかしは架空の生き物 鵺(ぬえ)の声とされていた。。

 

 数歩進んでは周囲の地面に虫を探し、その後は暫くじっと身動きしない。

 

 雌雄同色で区別はつかない

 

 この市街地の公園には番いでいるようだが、一緒にいる姿は見たことがない

 

 黒い円らな瞳には思わず惹かれる

 

 何か捕まえたのかな

 

 杭の後ろに隠れて

 

 すすっと登場。

 

 暫く撮っていたらシャッターの音を気にして、だいぶ警戒心が強くなってきた。

 そして睨みつけられた。

 ひとまず退散だ。

 

 別の日別の公園で。

この姿勢を低くして移動するのがトラツグミの習性。

 

 ミミズでも捕まえたのだろうか

 

 ちょっと柔軟体操

 

 見かけるのは殆ど地上で採餌しているとき。枝で休んでいるときは

なかなか見つからない。

 

 もう一種、ホオジロを。日本では留鳥で低地から山地まで生息し数は多い。

 

 大きな群れは作らず、番いや数羽の群れでいることが多い

 

 体長は16cmほど、スズメより一回り大きい。

 

 早春から囀り始める。その声は「一筆啓上仕り候」と聞きなされる。秋にも囀る。

 

 近くに来たモズを警戒したのか

 

 こちらがメス

 

 雪の窪みに潜り込んでいる。

 

 この辺で。


薬用植物園ー春が来た

2018-02-15 20:18:51 | 公園

 朝晩の寒さは相変わらず厳しいが、ゆっくりと春の季節は私たちのもとに

近づいてきているようだ。

 露地に咲きだしたのはセツブンソウ

 本当に小さい花だが、春の柔らかい日差しを一身に浴びている。分布域は関東から

中国地方と限られている。

 

 ユキワリソウの仲間のミスミソウ

 

 オオミスミソウほど派手ではないがしっかりと咲き出した。

 

 これはコセリバオウレン

 

 

 こちらはより大きな群生を作っているセリバオウレン

 

 オウレンの花は早春の山道でよく見かける

 

 大きな傘に育つアキタブキのフキノトウ、もう少しで蕾をひらこうとしていた

 

 シュンランはまだ蕾も見えない。

 

 この花は冬から早春にかけて咲くナギイカダの花、非常に小さい

 

 梅の花も咲き出した

 

 

 

 白梅も

 

 2月になるとあちらこちrで梅祭りが始まった。

 

  早や一月から咲き始めたロウバイ

 

 こちらはもっと普通に見られるソシンロウバイ

 

 サンシュユの花もやっと咲きだした。

 

 シナマンサクの花

 

 アセビの花は未だ白くなり始めたばかり

 

 ここ薬用植物園ではこの時期クリスマスローズが露地で咲く

 

 

 大温室ではアマゾンユリが咲いていた。

 

 

 これは珍しいムユウジュの花

 

 オクナセルタータと言いう名の通称ミッキーマウスの木

 

 

 お終いはカカオの木

 

 ツートンカラーの色合いが

 

 この辺で。


払沢の滝とちょびっと野鳥

2018-02-12 07:27:43 | 散歩

 東京奥多摩の檜原村にある払沢の滝が12年ぶりに完全結氷したということで

2月7日に出かけてきた。駐車場は平日にもかかわらずいっぱいで、やっと

奥の隅っこに一台だけ空きをみつけることが出来た。駐車場からは歩いて10数分。

途中にあった郵便局風のレトロな建物。

 

 

 水をかけて作った氷のオブジェ

 

近づいてみると人の背丈の2倍ほどもある。

 

 氷の張った細い山道を登っていくこと10分。払沢の滝が見えてきた。

 

 でもよく見ると真ん中付近には水が流れていて、完全結氷してはいない。

檜原村のHPによると完全結氷したのは1月28日からの数日間のみで、

私が行ったときは結氷率60%ということらしかった。詳しくはここで。

 

 

 落水のない、完全に結氷した滝を期待していただけにやや残念。

帰りは近くの公園に寄った。武蔵五日市駅近くにはボランティアによって

谷の入りに整備された里山がある。

 

 上空をノスリが舞っていた。

 

 

 

 

 この日は久しぶりにアトリにも出会えた。

 

 

 去年は至る所で見かけたアトリだが今年はめっきり少ない。

 

 これはコガラ

 

  剽軽者のヤマガラ

 

 樹幹にオオタカもいた。

 

 向きを変えて

 

 獲物でも見つけたのだろうか、颯爽と飛び去っていった。

 

 お終いに春の知らせを。一輪だけ咲き始めたウグイスカグラ

 

 この辺で。


冬の野鳥④

2018-02-09 18:40:27 | 探鳥

 今回はヒタキ科の冬鳥、ジョウビタキとルリビタキを撮り上げよう。

 まずは♀(と思われる、もしかして若♂かもしれない。)のルリビタキ。

 

 ♂に比べて地味だといわれるが私はなかなかの美形だと思う

 

 ルリビタキもジョウビタキも習性は良く似ていて、公園などで見かけるときは

杭の上に止まっていることが多い。

 

 警戒したのかお尻を向けられた。

 

 柵の上にのって

 

 あらっバランスを崩したのかな

  

 

こちらは良く似たジョウビタキの♀

 

 見分けどころは翼の小白斑

 

一度出会うと追いかけたりしない限り、暫くは付近にとどまる。

 

 実はこの2種、鳴き声も良く似ている。ヒッ、ヒッという地鳴きが火打石を叩く音に

似ていることから火焚きとなったのだという。

 

 

人工物にもよく止まる。

 

 ルリビタキの♂

 

  地上に降りたと思ったら口に蛾のようなものを加えて戻ってきた。 

 

  此方は別の場所で撮った写真。 

 

 

  お終いはジョウビタキの♂

 

 ルリビタキのルリはもちろん瑠璃色からだが、ジョウビタキのジョウは「尉」で銀髪のことらしい。

 

 

 警戒心が比較的薄いので、写真には撮りやすい

 

 特有の地鳴きもサービスしてくれた。

 

  この辺で。