観光プロデューサーのひとこと

福井県観光連盟の観光プロデューサー 酒井仁志のブログ。活動内容や観光に対する思いなど、みなさんにお届けしたい言葉を発信!

クジラが陸を歩いていた?

2007年07月16日 | Weblog
 

 地球の歴史は約46億年。最初の恐竜が現れたのは2億2千万年前。その後1億6千万年近く栄えていたが、今から6550万年前に恐竜は絶滅した。

 クジラが出現したのは今から5000万年以上前で、恐竜が絶滅してから1000万年ほど後。



 なんと、最古のクジラにはしっかりした4本の足があり、陸を歩いていたという。現在のクジラとは姿が全く異なっているが、クジラ特有の耳の骨を持ち、偶蹄類(ぐうているい)特有の足首の骨を持っていたことから、クジラであると推定されている。


 クジラは、偶蹄類(ぐうているい)という、ウシやシカ、キリン、カバなどの蹄(ヒヅメ)のある動物に近いことがわかってきた。さらに、最近の遺伝子の研究から、現生する動物の中ではカバの遺伝子の構造がクジラに最も近いらしい。

 現在のクジラの体の中には、足の名残りとして小さな骨盤が残っている。前足はヒレのようになり、水中を進む時に舵の役目を果たしている。



 このようなクジラの進化を、福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)で、恐竜絶滅後の王者「クジラが陸を歩いていた頃」という特別展として10月8日まで期間限定で開催されている。
 
 世界各地から集められたクジラの大変貴重な多数の実物標本が一堂に公開展示されるのは世界で初めてだという。

 4本の足で陸を歩くことができたクジラが、どのように進化して今のクジラとなっていったのか、その興味深い謎が解ける。