FUJIOKA・BUNGAKU・MUSEUM

当館は文学はもちろん、美術等の情報交換の場としておこなっております。

コラム/いじめの果て

2013年02月26日 23時00分25秒 | 文化文学コラム

 大津いじめ殺人事件における教師たちの処分が決定したもの、校長が「駆け込み退職」、教師たちは大甘処分とは納得いかないものである。いじめ再発に徹底していただきたいものであるが、校長が逃げてしまうと、いじめ殺人自体が悪戯に甘くみられる恐れがある。いじめで殺人を企てる人間たちが生まれかねない。たとえ犯罪であっても、加害者たちは事実を改ざんする。自らを正当化させるために。いじめを加えた人間たちは倫理観が備わっていない。いじめを受けた人間がいじめに回ることでも同じである。自らに悪意はなくても、しっぺ返しは食らうのである。因果応報のものである。また、いじめを受けた人間たちも油断は禁物である。自己防衛を今から行うべきである。前にも述べたとは思うが、自らが武装化し、親であっても疑うべきである。大げさとは思うが、大きな危機意識と考えなくては何にもならない。そして、この事件を機に、立ち上がった尾木教授やいじめ問題を提言された橋下大阪市長にはとても立派である。また、事件を最後まで見守ってきた越市長にも教育対策に大きな気持ちが強くなったといえよう。まあ、先でいじめを正当化された田母上氏の考えは、申し訳ないが論外である。冷たい言葉であるが、社会問題が増えてはならないと考え、厳しく言わせていただいた。大津事件を機に、明るい未来への転換を祈るまでである。


予定変更も

2013年02月25日 22時18分38秒 | 当館からのお知らせ

 本日も当館にお越しいただき、有難うございます。

日ごろ書いておりますコラムですが、急きょいったん予定しておりました内容を変更するかもしれません。状況によってはやむを得ない所存です。

 その際には皆様、何卒ご容赦願います。

FUJIOKA BUNGAKU MUSEUM     館長   藤岡 宣麗


コラム/銀座松坂屋の広告を見て

2013年02月23日 22時10分07秒 | 文化文学コラム

 松坂屋銀座店が六月末をもって改築閉店するというのですが、広告に以前紹介したアーティスト・林静一氏のイラストが、同店の広告に掲載しているのではないでしょうか。ロッテの小梅ちゃんイラストではご存じの作家です。大丸との合併で悪戦苦闘中の同店は八十八年の運営を成すことができ、銀座の歴史を紡いできたのである。とはいえ、三越百貨店や松屋銀座店に押されているのは否めない。それでも、松坂屋の築き上げてきた歴史は大きいものを感じさせる。そして、Jフロント社は松坂屋の屋号を安易に外すことは困難であろう。松坂屋の屋号を減らしすぎているのは、Jフロント社はバランスを考えるべきではなかろうか、とは言いすぎかもしれないが。銀座松坂屋の功績や斬新さは総合的には否めないはずである。時代が熟しすぎたせいか、困難を多く経験してきたはずである。されど、多くの経験をつむいできたのは大きな価値であることは間違いないと言えよう。


コラム/飯野賢治さんが出ていた思い出

2013年02月22日 23時24分49秒 | 文化文学コラム

ゲームファンならご存知の、「Dの食卓」や「風のリグレット」で知られる飯野賢治さんが亡くなられた。あの方の対談集を読んだ記憶がある。マリオの生みの親である宮本茂さんや漫画家の楳図かずおさんと、幅広く対談をされていた。飯野さんの魂には、野心もありながら、つらい気持ちを伺わせるところもあったであろう。飯野さんの想いがゲーム作品として、親しまれていったと、言えようか。それにしても、享年42歳は余りにも早すぎる。とはいえ、同氏が他界されても、魂はいつもあり、次世代のゲームクリエーターを生み出し、ゲームファンを魅了し続けていただきたい。