80ばあちゃんの戯言(2)

聞いてほしくて(つづき)

禅(7)

2016-04-18 11:19:04 | 最近の出来事
NHK テレビ“あさいち”よりの抜粋


有働アナ

゛枡野さんに質問がたくさん来ています。

 27歳の息子さんが働くことに身体と心がついていけない。

ずっと家に居る。黙ってみて入ればいいのか、あるいは叱咤激励する

のがいいのか、これを放っておいていいのか?“

枡野さん(枡野俊明さん(曹洞宗 徳雄山建功寺住職 〔2,006年 

世界で尊敬される日本人100人に選出〕


“是はおそらく親も一生懸命動いている、働いている姿を見せること、

行解相応(ぎょうげそうおう)という言葉がありますが、理念と行動を

一致させるという意味で、それを先にやって見せるということで、やっぱり、

私もそういう風にしなければいけないかと考えさせる。

命令されたら絶対に駄目。”

有働アナ

“やっぱり、引きこもっておられると、親の背中も見えないですから・・・。”

枡野さん

“それは部屋に行って話すことから始めないといけないでしょうね。”


有働アナ

“子育ての方で、4ヶ月の息子さんを育てていて、ストレス解消が、

食べることだけで、食欲をコントロールするにはどうしたらいいかと?”

枡野さん

“それは、どこかにストレスを向けるところが欲しい。例えば、大きな声

でそれを身体の外へ出せばいい。”

イノッチさん

“カラオケにでもいけばいいんですか?”

枡野さん

“そうそう、今、一般の家で隣近所がありますので、カラオケのような

ところで歌うのもよし、怒鳴るのもよし、思いっきり大きな声を出して、

スカッとさせる。“

イノッチさん

“体の中に何か溜まっているから、どこかに向けるってことですか?”

室井さん

“子供って、大変だから、食べちゃってもいいって思うんだけど?”

イノッチさん

“でも太るって言うのもストレスになりそうだし・・・。”

桝野さん

“そうされたらいいと思います。”

有働アナ

“千葉県の40代のこうべえさんですが、

明日乳がんの告知を受けに行きます。夫と小学生の二人の子供の育児に

奮闘中です。笑顔で進むことを択びたいのですが、動揺してしまいそう

です。何かよきアドバイスをお願いします。“

桝野さん

“とにかく、私達が一番ありがたいって事は命があるってことなんです。

生かされてるって事なんです。勿論、手術に向かわれる、告知を受けるって

事はとても辛いことですけれども、命があるからこそ、楽しいことも

辛いことも経験できるのは、すばらしいことなんです。

日々是好日(にちにちこれこうにち)という言葉がありますけれども、

人生ってのは、辛いことも、嬉しいこともあるんです。

でも、辛いことがあるから、嬉しいことが実感できて、嬉しいことが

あるから辛いことが実感できる。両方ある。

其の日其の日を大事に生きる。嬉しいことがあった日も、悲しいことが

あった日も、人生の中ではかけがえのない一日、同じ一日はない。

一回しかない尊い一日であるということです。“

(完)

禅(6)

2016-04-17 17:35:00 | 最近の出来事
NHK テレビ“あさいち”よりの抜粋

石井アナ

“今日は掃除のプロ今村さんに作って頂いた

ごみ屋敷予備軍チェックというのを皆さんにやってもらいたいと思います。

1) 着ていない服が家にたくさんある。

2) 意識的に換気することが殆どない。

3) 通販番組が大好きで、つい、衝動買いを

   してしまう。

4) 突然いらいらしたり、悲しくなったりすることがある。

5) つい、先延ばしにしてしまう癖がある。

6) 掃除が習慣になっていない。

7) 時間ぎりぎりにならないと、起きてこない。

皆さんいくつ当てはまりましたか?

0~1個  問題なし   有働アナ 

2~3個  汚部屋予備軍 イノッチさん

             柳沢さん

4~5個  ごみ屋敷予備軍 内藤さん 

室井さん

柳沢さん

“ゲスト最悪じゃない”

内藤さん

“いやいや正直なんですよ”

有働アナ

“もったいない精神がある”

石井アナ

“こんな状態に、枡野さんだったらどんな言葉を贈られますか?”

枡野さん〔曹洞宗 徳雄山建功寺住職。2006年最も尊敬する日本人

100人に選出〕

“とにかく、すぐ動く。考えてしまうと、中々出来ないですね。何時、

何時やろうと思うと、明日、また、それが、其の明日になったりしてしまう。

思った瞬間に動く。

“禅 即 行動”という言葉がある。すぐ行動に移していく。“

柳沢さん

“一つご相談があるんですけど、あまり詳細はお話できない複雑な事情が

あるんですけど。”

枡野さん

“お察しします。”

柳沢さん

“こうして欲しいという強い願いがあるんですけど、いつでも、全く聞き耳を

持たない。全然こちらの思うようにしてくれない人をどうしたら家の中を、

綺麗に、片づけようとしてくれるんですかね?”

室井さん

“奥さん 今日みてるよ!”

柳沢さん

“だから詳細にお話できない”

イノッチさん

“何回も試みたんですか?”

室井さん

“じゃ、別れちゃえば!”

柳沢さん

“どうしたら・・・?”

枡野さん

“それはですね、おそらく他人から言われるのが嫌なんですね。

ですから、自ら見本を先にしめすんです。”

柳沢さん

“いやいや、やろうとしても、指一本触れさせないんです。”

室井さん

“気づいた人がやればいい!”

柳沢さん

“いやいや,やろうとしても・・・。”

桝野さん

“そうしたら、やらざるを得ない状況を作っちゃう。”

柳沢さん

“たとえば?”

桝野さん

“例えば、お茶か何かを床か何かにこぼしちゃう。そりゃァ、

すぐ拭かなければいけない。此処にあるものが濡れちゃうから

どけましょうといって、動かす。そうすると、当然すぐやらなけれ

ばいけない。お互いに動くようになります。そうすると動かすから、

片付きますから、お互いに心地よさを感じる。“

柳沢さん

“そりゃァ、普通の人ですよね”

イノッチさん

“まづお茶をこぼすところから始めないと”

室井さん

“嫌なことばっかり見るからいけない。だって

 以前、朝食見せてもらったけど、すごくバランスが取れて、

すごくいい奥さんじゃない!“

柳沢さん

“誰も家のことだと言っていない。”

有働アナ

“枡野さん長野県30代のくうやんさんから質問がきています。

子供を大きな声で怒ってしまい、後悔の繰り返しです。

まだ5歳なのに怒ってもしょうがないと、思いながら、いらいら

がおさえられないのです。気持ちを落ち着けられる方法がありますか?“

枡野さん

“まづ、呼吸を整えることが大事。すぐ反応してしまうのはすぐ、頭に

もち上げるから、怒鳴ってしまうので、いったんへその下1寸五分の丹田に

呼吸を落として整える。例えば、自分の中に何でもいいんですが、ありがとさん 

ありがとさんとか三回唱える。頭に行こうとするカットしたものを抑えられる。”

イノッチさん


“普段から其の腹式呼吸を練習しといた方が

 いざっと言う時に出しやすいでしょうか?“

桝野さん

“そうですね。複式呼吸にすぐ入れるように練習しといた方がいい”

柳沢さん

“そういう意味で背筋を伸ばすのは意味のあることですか?”

枡野さん

“禅には、“調身、調息、調心”って座禅の言葉があって体を整える、

つまり姿勢ですね。

姿勢を整えると、呼吸が整い、そうすると、心が整う。順番があるんですね。

姿勢が悪いと、絶対腹式呼吸は出来ない。“

室井さん

“一個質問してもいいですか? 放下着”〔ほう下着って、ノーパン健康法?“

石井アナ

“いやいやいや。ノーパン健康法じゃありません。”

枡野さん

“びっくりですね。下着を放っとけじゃないんです。放下着(ほうげじゃく)

というのは、放っとけ。とらわれるなという意味です。”

室井さん

“ノーパン健康法?”

枡野さん

全然違います。いやいや、とらわれるものがあっても執着しない。”

室井さん

“放っておけ下着を?”

イノッチさん

“下着全然関係ない。”

桝野さん

“いやいや気になるものがあったとしても、
 
それに執着しない。捨て置け!”

(つづく)

禅(5)

2016-04-12 18:00:41 | 最近の出来事
NHK テレビ“あさいち”よりの抜粋


禅の考え方を知れば、掃除ができると、神奈川県鎌倉市にお住まいの

田中歩さんをお訪ねしました。ご家族は夫と子供4人です。

歩さん

“物が捨てられないし、片付けられないし、どんどん溜まっていって

しまいます。”

夫章仁さん

“この辺に物を置かないようにしているんですけれど、とにかく、平ら

なところがあれば、何か物を置いちゃうのが、うちの奥さんの悪いところです。”

掃除教育の財団法人理事長の今村暁さんは掃除に禅の教えを取り入れています。

“こんにちは”

リビングを見た今村さんは、カツを入れるのかと思いきや

“もっとすごいごみ屋敷みたいなのを山ほど見ているので、今はちょっと頭が

混乱しているくらいと思いますが、すっきりされると思います。

 あそこの方がいいのに・・・、頭の中が雑音で一杯になって、そうしている

うちに其の雑音を聞くのが嫌で、心の中で耳をふさぐようになり、見るのも嫌に

なって、目も耳もふさいでしまい、不感症みたいになっていくんです。”

歩みさん

“見て見ぬふりを何時もしていたんです。おっしゃるとおりです。だんだん、

マアいいやとすべてが投げやりになっていった・・・。”

今村式禅の掃除術


無駄なものを徹底的に捨て去る。物への執着心を捨てること。一年以上使って

いない物を見つけて考え、其の上で、処分すること。

意を決した歩さんが、下駄箱から始めてなんと11足も捨てることにしました。


択ぶことなんと6時間。ごみ袋は20袋にもなりました。

夕方帰宅されてご主人はびっくり。キッチンもリビングも見違えるようになって

いました。

これをキープできるかどうかが正念場です。

内藤さん


“ごみの重さは心の重さですか?”

石井アナ

“いい言葉ですよね。何か散らかっているって事を攻められると、もっとかたくな

になっちゃうんですけれど、あなたのストレスの重さが、このごみの重さなんですっ

て言われると、何か、納得しますよね。素直な気持ちでみとめられるような・・・。


イノッチさん

“それを無理やりやってしまうと、何か危険な気がしますね。納得してやらないと・・・・。”

内藤さん

“理由があると思うかもしれない。それを解決するのが先かも。”

柳沢さん

“今の奥さんみたいに言われたことを素直に実践すると・・・。”

室井さん

“悪かったわね!”

柳沢さん

“そういうことじゃないんだよ。”

イノッチさん

“印をつけるのもつけられないかもしれない。”

石井アナ

“あれね、まづ、段階があって、一年使っていないものにどんどん印をつけていく。

其の上で、本当にのこすかどうか判断する、あんまり考えないで判断することが大事。

其の上で重要なことは、今村さんが、毎日10秒は一箇所掃除すること、毎日日記を

書いてこんな体験をしてみたいということを書いて欲しいとおっしゃったのです。

部屋が散らかっている時には頭の中が混乱していて、マアいいや。これでいいやと

なっちゃって、やってみたことが、感性が湧き出てこないことが多い。

きれいになると、すっきりして、いろいろやってみたいことがでるものなんです。

掃除は部屋を片付けるだけじゃなく心を変えていくこと、それを歩さんに気がついて

もらうための日記です。リビングに定点カメラがつけられました。


一日目はリビングに掃除機をかけました。二日目は照明の埃をとり、この日の日記は

やっぱり、部屋の片付け、掃除。三日目にはやってみたいことから、掃除が消え

家庭菜園や料理が出てきました。掃除から心を開放された証拠です。

4日目になるとやってみたいことが七つに増えました。

1) ストレッチ 2)フラダンス 3)友達と持ち寄りランチ  などなど。


実際に近所のママ友をを、招いて、ストレッチしたり、ひな祭りのパーティを開き

ました。

きれい過ぎてうちじゃじじゃないみたいです。たくさん人も呼びたいです。気持ちが

本当に、綺麗にすっきり嫌なことも全部流れるような気がしました。

家族にも変化が出来ました。三歳の仁菜ちゃんも、ママの姿を見て、せっせと拭き掃除の

お手伝い。長男の健太君(9才)もきれいになったリビングで宿題を始めました。

幼稚園の凌太君〔5歳〕も宿題のまねごと。

夫の章仁さんも

“ママが頑張っているからお酒を買ってきた”と、お酒好きな歩さんにワインをプレゼント。

歩さん

“主人がこんなにニコニコ笑顔でお土産も買って着てくれたのは今までになかったこと!!

ずべて部屋がきれいになったお蔭かな!?

すべて良い方向に向かっているような気がします。“

歩さん

“逆に掃除しないでいるとストレスになる。今までの自分じゃありえなかったんで、

自分が別人になった気がします。”

柳沢さん

“定点カメラがあるからじゃないの?”

イノッチさん

“あったらちょっと頑張れるんじゃないかと思うけど、其の前の教えが大事なんでしょ?”

石井アナ

゛そうです。書き出すって、何か掃除と結びつかない気がするんですけど、あれで、

自分の心を変化というか整理が出来るってことなんですね。

(つづく)




禅(4)

2016-04-10 14:14:00 | 最近の出来事
NHK テレビよりの抜粋

石井アナ

“禅”には、心を落ち着かせる言葉もあります。

阿吽、      一期一会、    喫茶去、 

脚下照顧、    行解相応、   禅即行動,  

知足、      而今、    日々是好日、 

平常心是道、   放下着、   本来無一物、

 莫妄想、   明珠在手、   夢、    

 和敬静寂  など。

こうした言葉の持つ意味を皆さんの具体的な悩みを、聞かせていただきながら、

ご紹介していきたいと思います。

まずは、内藤さん“

内藤さん

“僕は俳優をしています。今、61歳になって、若い時には、いくらでも

やれると思っていたんですが、60歳過ぎると、ああ、有限だなあと

感じて、後どういうペースで生きていったらいいか解らない。 何を目標

にしていいか解らない。 昔は楽しかった。今はあれやっていない、

これやっていない。何か積み残したものを感じますね。“

枡野さん

“解ります。”

内藤さん

“例えば、定年された方でもそう思っておられるかもしれない。”

室井さん

“ファンだから、もっとやって欲しい。”

内藤さん

“ァ。そう、じゃ頑張ろうって、出るけど、ちょっと・・・。”

枡野さん

“私は内藤さんに而今(にこん)という言葉を差し上げます。”

注:而今とは、今を大切に生きなさい。過去の

  失敗や栄光に執着すると、肝心な今が過ぎ去る。

枡野さん

“今という瞬間を生き抜くという、過去でも未来でもない・・・。”

内藤さん

“とらわれないって事ですか?”

イノッチさん

“とらわれないのにはどうしたらいいのですか?”

桝野さん

“自分が今、出来ること、目の前に巡り合っているものに対して、必死になって

集中することです。”

内藤さん

“心配しすぎないって事ですか?”

枡野さん

“心配って言うのは将来のこと。まだ来ていないこと。だから今のことに集中

 する。そうすると将来も変わってくるかもしれない。”

イノッチさん



“あの時やっておけばよかったってなるじゃないですか、心配だから最初に

準備しておくというのもありますけど? そう言う場合はどうしたらいいんですか?”

枡野さん

“当然、過去にいろいろ失敗がありますよね。なんで失敗してしまったか学習を

して、それを二度と繰り返さないこと。

消しゴムで消そうと思っても消せない。だから、忘れてしまう。

今、出来ることに集中する。“

柳沢さん

“集中することは”刹那“とは違うんですか?”


枡野さん

 “ちょっと違うんですね。”

柳沢さん

“今、目の前にあることに集中する。今、

生きていることに没頭するって、何か違いがあるかって気がします。”

枡野さん

“没頭するんですが、今、なすべきことに没頭するんですけども、どうしても

先のことを考えるから不安になってしまう。不安になるとそれが悩みになる。”

有働アナ

“今、イノッチが言っていたように、先を考えてないと、今だけだと、先が

見えないで、余計失敗したり、人生損したり、あるいは何か見えなくて不安に

なったりする気がするんですけど?”

桝野さん

“それは目標というか、夢というか進むべき方向をきちっと定めておかなければ

ならない、どっちへ行ってもいいというわけではないんですよね。

其の方向に、今、できる事、やらなければならないことを、一つ一つきちっと

やっていくってことですよね。あっちこっちに顔を向けていくことではない。”

イノッチさん

“じゃ、未来を見据えて、やるべきことをやるって事はこと準備していいってことですよね。”

柳沢さん

“場あたり的じゃないって事ですね。”

内藤さん

 “間口が広すぎるそんなことを考えるのはちょっと違うってことですかね?”

枡野さん

“ちょっと違いますね。”

石井アナ

“未来に対して、漠然と悩みを抱えておられる方も多いと思います。

 皆さんご唱和ください。



   而今、  而今!“


(つづく)

ととねえちゃん

2016-04-09 17:44:06 | 最近の出来事
朝ドラ“ととねえちゃん”

昨日の朝ドラ、涙なくして御覧になった方は居ないかと・・・。

肺結核で死期を感じた父親が長女常子に、父の代わりになってくれと小学生の

常子に後を託したシーンがあった。

私も、小学校5年生の時に父から家族を頼むといわれた経験がある。

1941年12月8日、朝6時半頃、ラジオから、大本営発表で、米英両国と

戦闘状態にはいったことを知らされて、家族全員に緊張感が走った。

其の日は、雲一つない晴天で、学校から帰った私は、父に裏庭に呼び出された。

父は竹薮の前に、茣蓙を敷き、軍用行李を持ち出して、中の軍服や帽子、サー

ベル、水筒、皮製のゲートル、靴など、一つ一つ取り出して、虫干しをしてい

たのである。

“お前も知ってのとおり、戦争が始まった。私は、予備役の将校だから、何時、

 陛下のお召しがあるかもしれない。お母さんは身体が弱いし、おばあちゃん

はもう年だ。 お前の弟は泣き虫で頼りにならん。お前だけが頼りだ。

みんなを頼む。

昔、フランスのオルレアンに、ジャンヌ ダルクという少女が居て、戦争が起

きた時、国のために、武器を持って戦った。お前もいざという時には、千万人

と言えども、吾行かんの気概を持て!“と言われたのである。

私をかしらに、幼い弟妹たちがいた。〔当時は4人兄弟、その後13歳離れて弟が生まれた)

その時の父の心境。そして、私の気持ち。今思い出しても、涙。涙である。