60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

春うらら

2018年03月30日 08時20分06秒 | 散歩(8)
 3月24・25日(土、日)、都心は桜が満開と言う。桜は春になった証、見には行きたいが都心の花見は気が進まない。何が嫌かといえば、①は大勢の人、人に気を取られゆっくり花見ができない。②は宴会、ドンちゃん騒ぎがしたければ他でやってくと言いたい。美観を損ない迷惑である。③は広告入りの提灯、折角の自然の晴れ姿を、人工的な提灯で風情をぶち壊してしまう。
 
 そんなことで友人を誘って郊外の桜を探して散策することにした。青梅線の拝島駅を降り、多摩川に向かって歩く。多摩川を渡りさらに秋川を渡り、秋川の東側を川に沿って下って行く。やがて多摩川と秋川が合流するあたりは広い川原が広がり、田んぼや畑が農作業を待っている。東京とは思えないのんびりした風景、桜はまだ2~3分咲きであったが、春のうららを身体で感じた散策であった。
 
   
 
                   桜の大木(拝島)
 
   
 
                  5分咲きぐらいか?
 
   
 
                     多摩川
 
   
 
                      多摩川
 
   
 
                多摩川緑地福生南公園
 
   
 
                   桜はまだ2分程度
 
        
 
                 多摩川を渡る睦橋
 
        
 
                    睦橋
 
   
 
                     多摩川
 
   
 
                     秋川
 
        
 
   
 
                    東秋川橋
 
   
 
                     秋川   
 
   
 
                      秋川
 
   
 
        
 
        
 
        
 
   
 
              河川敷に広がる広々とした農地
 
   
 
     
 
   
 
          桜並木の美しさもいいが、ぽつんと1本も風情がある。
 
   
 
                     秋川
 
     
 
            
 
   
 
   
 
                    都立滝山公園
 
   
 
   
 
                   秋川と合流した多摩川
 
   
 
  翌日3月26日(月)朝出勤の前(7:30~8:00)に満開の上野公園によって見た。  
 
   
 
                    上野公園
 
   
 
          朝7時、すでにブルーシートはびっしりと敷かれている
 
         
 
                  外人の場所取りも
 
         
 
            提灯の列は桜の風情を台無しにする
 
         
 
           道のあちこちに設置してあるゴミ捨て場
          宴会を禁止すればこんなものはいらないのだが
 
   
 
                     不忍池
 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
                      不忍池
 
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 

坂東札所巡り(8)

2018年03月23日 08時54分55秒 | 散歩(8)
 今日は7番8番で一緒に行った友人と、東武東上線の森林公園に住む共通の友人を誘って3人で歩くことにした。会社に勤めているときは、会社の帰りとか休日に誘い合わせて出かけることも多かった。しかし一旦リタイアして住まいが離れると、それぞれがどんな様子で暮らしているのかが次第に分り辛くなり、誘うのが億劫になる。だから誰かが口火を切らなければ、一緒に行動することもなくなってしまう。基本的には皆な閑をもてあましているのだから、誘えばほとんどの場合出てくるものである。今回3人が重なる時期は多少ズレてはいるが、やはり共通の友人知人の消息などの話題も多く、2人の会話になったり、3人で会話したりと、程よいシチュエーションが保たれ、それぞれに楽しめたように思う。
 
 札所10番正法寺は伝承によれば718年渉門逸海(しゃもんいっかい)という僧が崖を削って千手観音像を岩窟に安置し、庵を結んだのが始まりという。そんな伝承に基づいてか、「開山1300年」のポスターが、お寺の所々に張ってあった。西暦700年代は奈良時代である。その時代から続く正法寺、やはり坂東33ケ所に選定されるのも必然なのかもしれない。正法寺の長い長い参道の両脇には民家が並んでいて、それぞれの家の前に以前は何を商っていたかの看板が掛かっていた。春らしい天気の中、畳屋、よろず屋、建具屋等々を確認しながら歩くと、賑やかだっただろう往時の参道の様子が想像できる。
 
   
 
                東武東上線 高坂駅
 
                 
 
               駅前のマックで待ち合わせ
 
   
 
                    高坂駅前
 
   
 
                 今回の同行者は2人
 
   
 
               駅前から歩道に彫刻が並ぶ
 
              
 
                       
 
            
 
                   高村光太郎
 
            
 
            
 
            
 
                    宗像志巧
 
         
 
   
 
                30分も歩くと畑が多くなる
 
   
 
   
 
           
 
   
 
               マラソンの練習(大東文化大学)
 
          
 
   
 
           何組も何組も走っている。後ろの車は伴走車
         さすがに箱根マラソンの伝統校でり、選手層が厚い
 
         
 
   
 
                  長い長い正法寺の参道
                   突き当りが山門
 
   
 
       
  
          
 
         参道の両側の家々には昔の何屋だったかの看板がある
 
          
 
            
 
       
 
                       参道
 
          
 
              
 
                    昔の宿坊の跡か
 
   
 
             
 
   
 
                 右は昔の旅籠なのだろう
 
                        
 
   
 
   
 
                  正法寺 仁王門
 
   
 
                      本堂
 
         
 
                     納経所
 
       
 
                本堂を出て長い石段を上がる
 
   
 
                   400年前の建築
 
   
 
   
 
                     岩殿観音       
 
   
 
                 石崖に並ぶ石仏群
 
               
 
   
 
                右手の蕎麦屋で昼食
 
            
 
          
 
                   ちゃんぽんうどん
 
   
 
                   大東文化大学  
 
   
 
                    大東文化大学
                両側に近代的な建物が並らぶ

          
 
          
 
          
 
                       サンシュ
 
            
 
            
 
   
 
          
 
                    樋の口橋
 
   
 
                越辺川、おっぺ川と読むらしい            
 
           
 
                   
 
                     北坂戸駅
 
   
 
             駅前の不二家でケーキと珈琲で一休み
 
          
 
          
 
 
 
 
 

坂東33ヶ所札所巡り(7)

2018年03月16日 08時31分26秒 | 散歩(8)
 
 先週行った神奈川県座間市の8番札所星谷寺から、今回行く埼玉県比企郡の9番札所慈光寺までは72kmある。歩けば3日の行程、昔の人はこれを歩いたのだろう。昨年歩いた秩父34ヶ所はコンパクトにまとめられていて、一周(100km)で歩いて約1週間ほどで回れる。しかし坂東33ヶ所は1300km以上ある。これを歩いて回るには何ヶ月もかかったであろう。何を目的に33ヶ所の巡礼をしたのだろうか、それは信仰心だけだろうか、何を基準に札所を決めたのだろうか、歩いているとそんな疑問が浮かんでくる。
 
 9番札所は埼玉県の中でも辺鄙な場所にある。西武新宿線で本川越駅へ、歩いて東武東上線の川越市駅へ行きそこから坂戸へ、坂戸で越生線に乗り換え終点の越生(おごせ)まで、越生でJR八高線に乗り換え明覚(みょうかく)まで行く。明覚駅は無人駅である。駅を出てまばらに車が行き交う県道172号線をひたすら歩く。時折サイクリングの自転車の群れが私を追い抜いていく。歩いているのは私だけ、単調な道を歩いていると、「何でこんな辺鄙な場所に札所を置いたのであろう?」、そんな疑問が再び頭に浮かんでくる。
 
 札所は都幾山の中腹にある。山道を登り参道に入ってしばらくして、山門跡に板碑群があった。その青色塔婆の説明に弘安、徳治、分和、喜暦などの年号がある。これは鎌倉時代や南北朝、室町時代である。今から700年以上も前である。今を基準に考えればこの地は辺鄙だが、700年前は鎌倉以外の関東一帯はどこも辺鄙な場所だったのだろうと想像できる。だから当時からあるこの慈光寺は由緒あるお寺であったはずである。鎌倉時代に確立されたというこの坂東33ヶ所札所、この寺が選ばれたのも必然だったのかもしれないと思った。
 
         
 
               西武線本川越駅
 
         
 
               東武線坂戸駅
 
         
 
               東武線越生駅      
 
         
 
              JR八高線越生駅
 
   
 
             八高線 明覚駅
 
       
 
        駅前の交差点を右に折れ国道172号線を歩く        
 
               
 
               
 
           
 
     
 
               都幾川
 
   
 
       
 
     
 
      
 
   
 
        
 
         何本もの紐で首を絞められ苦しそうに見える
 
       
 
           山が近いからか木工所が多い
 
       
 
             ここにも木工所
 
   
 
            子どものお手製花壇?
 
   
 
        
 
        
 
              ここから昇りになる
 
        
 
          ときがわ町路線バスが追い抜いていった
              乗客は誰もいなかった        
 
         
 
               昔の参道
 
     
 
              昔の参道
 
       
 
   
 
             山門跡の青色塔婆
 
         
 
            徳治2年と彫ってある
          徳治2年は1307年、鎌倉時代       
 
   
 
   
 
   
 
             9番札所 慈光寺
 
   
 
                本堂         
 
     
 
             タラヨウの巨木
            樹齢は1100年以上
 
       
 
              さらに上に
 
   
 
               観音堂
 
   
 
   
 
    700m先、東関東最初の禅道場と書いてあるので寄って見ることにした
 
     
 
               霊山院                
   
   
 
               霊山院
 
       
 
            帰りは別の道を選ぶ
 
       
 
       
 
              みつまた?
 
       
 
       
 
       
 
       
 
             都幾川へ降りる道                 
 
   
 
               三波渓谷
 
   
 
   
 
   
 
   
 
        
 
        木工所が多いを思ったら、「木のむら」が売りだった。
  
   
 
                       古民家カフェがあったので遅い昼食           
            猫が1匹庭を歩いている

       
 
   
 
             縁側席に陣取る
 
   
 
           店内は女性客で一杯
 
       
 
       
 
          食後の珈琲で疲れを癒す
 
   
 
             明覚駅に戻ってきた
 
   
 
               JR八高線
 
        家に着いて万歩計を見たら37,215歩あった。







坂東33ヶ所巡り(6)

2018年03月09日 08時43分06秒 | 散歩(8)
 私が学生の頃か、永六輔作詞、中村八大作曲の「遠くへ行きたい」という歌が流行った。♪知らない街を歩いてみたい、どこか遠くへ行きたい。知らない海をながめていたい、どこか遠くへ行きたい。遠い街、遠い海、夢はるか一人旅、愛する人とめぐり逢いたい、どこか遠くへ行きたい♪。青春時代に聞いたこの歌は未だに私の頭の中に残っていて、歩いているとき、そのメロディーと歌詞を思い出すことがある。たぶんこの歌で、当時私は一人で歩くことへの憧れのようなものを持ったのかもしれない。だからなのか今の夢はスマホと小さなカメラとスケッチブックを持って一人旅に出る。ある駅に降り立ち、知らない街を一人で歩き、美味しいものを食べる。気が向けば、その地で泊り、そしてまた次ぎの街に行く。そんなことに憧れるのである。

    

                            茅ヶ崎の海

 今日は坂東札所7番と8番の予定である。今回もあまり変化の無い街ち中を歩くので、小田急線の向ヶ丘遊園に住んでいる友人を誘った。彼は鹿児島県出身、私より4つ下で一時期(30年前に2年間)私の部下でもあった。何となく馬が合ったのか、仕事を離れても付き合いが続いている。時々は散策で一緒に歩くので気心は知れている。小田急線の座間駅のドトールで待ち合わせ、モーニングを食べてから出発する。今回は座間で待ち合わせたので8番の星谷寺を先に行き、その後鶴巻温泉まで電車で行き、7番の光明寺に行くことにした。
 
 3月3日、快晴である。じっとしていても寒さは感じず、少し歩き始めると汗ばむほどである。こんな時期の散歩が一番ウキウキする。これで風景が良ければ絶好なのであろうが、前回も今回も地方都市の郊外を歩くから、絵にするような被写体がない。だから「知らない街を歩く」という刺激と、友人との会話だけが楽しみである。
  
    
 
              小田急線 座間駅
 
        
 
            駅ビルのドトールでモーニング
 
   
 
               座間駅前
 
   
 
              駅のそばにある団地
          団地の中に1坪程度の貸し農園がある
 
   
 
            団地の1階に農家cafeがある
 
   
 
      
 
      入って見たかったが、先ほどモーニングを食べたからスルーする
 
        
 
            小田急線の線路に沿って歩く
 
        
 
   
 
           八番札所 星谷寺(しょうこくじ)
 
   
 
   
 
             ここにも大きなマキの木
 
        
             弘法大師(空海)の像
 
        
 
               納経所
 
          
 
     ご朱印の代金(300円)も自動販売機でチケットを買ってから
 
   
 
               観音堂
 
   
 
               観音堂
 
   
 
        
 
         八番札所 星谷寺から再び座間駅に引き返す
 
        
 
         途中、三峰神社の幟があったので寄ってみることに
 
        
 
   
 
           秩父の三峯神社の末社とか
        しめ縄が無ければ倉庫と見間違う質素な神社
          
        
 
 
   
 
          小田急線で座間から鶴巻温泉へ
 
        
 
          座間駅から7番札所光明寺を目指す
 
        
 
             住宅地の間を歩く
 
        
 
      
                   
                落幡神社
 
   
 
        
 
 
   
 
               おおね公園
 
        
 
        
 
        
 
   
 
             ヨークマート 北金目店
 
        
 
             店内のサイゼリアでランチ
 
        
 
   
 
   
 
   
 
   
 
              七番 光明寺
 
   
 
        
 
        
 
           膝がよくなるように、という願いが多い
 
   
 
                本堂
 
   
 
                            水琴窟(すいきんくつ)
        水滴が落ちる音が金属音のように響いて聞こえる
 
        
 
        同じ道を帰るのを避け、隣の東海大学前駅を目指す
 
        
 
    
 
               金目川
 
        
 
   
 
   
 
        
 
           
 
        
 
        
 
        
 
        
 
        
 
            地元の人しか通らないような道
 
        
 
        
 
        
 
   
 
              小田急線 東海大学前駅





坂東33ケ所札所巡り(5)

2018年03月02日 08時31分42秒 | 散歩(8)

 今まで1番札所~5番札所までは、つなぎつなぎに歩いてきた。しかし5番~6番までは街中の一般道を50km以上も歩くことになる。やはり「歩くことを楽しむ」のが目的なのだから、あまり面白くない道はワープしようと思う。ということで今日は6番札所に一番近い本厚木駅まで行き、そこから歩くことにした。それでも厚木の市内をただ歩くのも変化に乏しい。それで先回小田原で会った友人を誘って一緒に歩くことにした。

  彼とは東京に就職し、始めに社員寮に入ったときに同部屋だった。出身は福岡市、お互い地方から出てきて最初の友人である。大都会で新入社員時代の心細い時期でもあり、当時はいつも連るんでいた。やがてそれぞれに仕事が分かれ離れ離れになっていく。最近は年賀状の交換だけの年も多いが、会えば何でも喋りあえる旧友である。

9時に本厚木駅で待ち合わせ、喫茶店でモーニングを食べから歩き始めた。厚木市は人口は25万人の工業や住宅における東京や横浜の衛星都市である。駅周辺は商店や銀行やオフィスビルが建ち並ぶが、20~30分も歩くと今度は工場が多くなる。そして1時間も歩くと田園風景も混じり始め、すこし歩くのが楽しくなる。 

 6番札所長谷寺で御朱印をもらい折り返す。もと来た道を歩いて本厚木まで帰るのは面白くないと思い、友人と相談し帰りは本厚木の隣駅の愛甲石田まで歩くことにしてスマホをセットした。グーグルマップは常に最短距離の道を指定する。住宅地の中を通り、川添の遊歩道を通り、工場群の脇道をクネクネと歩いているうちに愛甲石田駅に着いた。

 本厚木駅から6番札所の長谷寺まで、長谷寺から愛甲石田駅までの行程、途中知らない町で食事の場所を探すのも、全てが始めての体験である。「いつもの散歩コースを日々歩くと四季の変化を感じ取れる」という友人もいるが、私は初めての道の方が刺激になる。小田原の友人も健康のためには歩いた方が良いと分っている。しかし小田原市内だけだと、なかなか継続することが難しいと言う。

 家に帰り着いたらスマホの万歩計は38,496歩になっていた。これだけの歩数、初めての道だからこそ、苦も無く歩けるように思える。グーグルマップの案内で未知の道を歩く、友人にとっては始めての体験であったが、彼も歩くことの楽しさを少し感じたようである。

 

     

               小田急線 本厚木北口駅前

          

                   駅前通り

         グーグルマップに6番札所長谷寺をインプットしスタート

                    

          

          

    

         

    

             

          

          

    

                やっと長閑な風景に出会う

           

    

                   小鮎川

    

                   龍蔵神社

           

          

    

        

    

                坂東6番札所 長谷寺

    

    

                 樹齢300年のマキノ木

       

    

                   観音堂

                長谷寺からの眺望

         

    

                   彼岸桜

          

          

    


          

          

                   きのこ蕎麦 

          

          

          

           

             

           

       グーグルマップはメインの道ではなく最短ルートを指定してくる

          

          

          

          

          

    

                東名高速道をくぐる

          

          

                 国道246号線

          

                左手に愛甲石田の駅

    

               小田急線 愛甲石田駅

        家に帰り着いたらスマホの万歩計は38496歩になっていた。