ベトナムの子どもたちに奨学金を――FUJI教育基金

ベトナム南部・北部の中学・高校生、大学生に奨学金を贈って勉学の支援をしています。

2010年奨学金授与の旅(ベトナム北部):9(10月8日:石教会)

2010-11-26 | CB(チャット・ビン)中学校
 チャットビン中学をあとに、来たとき曲がった小さな橋まで戻ったところで、カーさんの実家に寄ることにしました。
 まず、カー家の廟にお参り。
 中庭には、モミが乾燥させるために敷き詰められている。
 

 カー家の表札。漢字で書いてあった。
 


 お兄さんが我々を歓待してくれる。
 フランスとの戦争で親族が離れ離れになったり、アメリカの爆撃で親族が死亡するなど、背負ってきた悲しい歴史に触れると、お兄さんの口は重い。

 道で出会ったカー家の手前の住民に、コンクリ製の舟のいわれを聞く。
 骨組みは、竹などでつくっているのではなく、鉄筋だそうだ。したがって、「鉄筋コンクリート製の舟」と呼ぶのが正確だ。
 20年ほど前、このあたりの農民が、木製より安い舟をと考えて、つくりはじめた。
 年2回、コメの収穫期にだけ、稲穂や稲藁を運ぶのに使う。なお、いまの収穫は、平作よりは少し良いとのこと。


 脱穀の真っ最中
 
 
 そして、鉄筋コンクリートの舟へ藁を積み込む。毎年、2回、かならず行う仕事。
 


[ファットジェム( Phat Diem)教会]


チャットビン中学からの帰途、ニンビン(Ninh Binh)省キムソン(Kim Son)県Toa Giam Muc Phat Diemにある通称「石教会」(ファットジェム教会)に寄りました。
 ここには、2年前のFUJIの旅でも立ち寄っています。
 
 門をはいると、大きな教会が目に飛び込んできました。
  
 てっぺんの十字架を、エンジェルたちが守っています。
 

 ファットジェム教会は、ハノイの南130kmのところに位置し、Tran Luc神父によって1875年から1899年にかけて建築された。この教会の敷地には、たくさんの東洋風の礼拝堂がある。大聖堂は、4つの礼拝堂、3つの人工洞窟、ひとつの石の聖骨箱に囲まれている。
 大聖堂は、長さ74m、幅21mあり、1本の木の幹からできている柱で支えられている。
 正面の池の中の島に大きなイエス像が、両手を高くかざしてそびえている。
 ファットジェム教会とは、このような建物群の全体をさしています。
 

 先ほどの教会と思った建物は、礼拝堂のひとつで、大聖堂はもっと大きな建物でした。
 

 正面は、石で出来ています。
 

 側面は、日本の古いお寺の講堂のように見えます。
 



 中にはいると、天井は木で組まれていて、石造と木造が合体したユニークな建物です。
 


 周りには聖書を手にしたレリーフ、屋根には鷹を傍らにはべらせ、手に剣を持っているように見える牧師の像がある。


 このあと、ニンビン市を過ぎ、今夜の宿泊先トゥィ・アン・ホテルに向かう。


 ホテルは国道1号線から西に400mぐらい入ったニンビン市街ですが、まわりは空き地の殺風景な場所にありました。
 

 まだ出来たばかりの近代的な建物で、マウンテンバイクのレンタル自転車が入り口脇に並んでおり、2階に大きな宴会場があり、1階にも、ピアノのある広い宴会場がありました。
 2階で晩の食事をしたあと、フンさんが交渉して1階のピアノを使わせてもらえることになり、M3さんのピアノ独奏をみんなで聴きました。
 

旅の1から見るには、ここをクリック。

旅の10に進むには、ここをクリック。

旅の4に戻るには、ここをクリック。

ブログのTopに戻るには、ここをクリック。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。