小沢映子 わたしが伝えていきたいこと

「愛する富士市を、愛せる富士市に」 静岡県富士市議会議員 小沢映子ブログ

奈良、車椅子の少女、中学入学拒否される

2009年04月16日 02時26分47秒 | 共生・共育
新聞に下記の内容の記事が載りました。テレビでもとりあげられました。

 奈良県下市町の町立小学校を今春卒業した、下半身不随で車いす生活を送る少女(12)が、入学を望んだ町立中学校の設備が不十分として、同町教委から入学を拒否され、養護学校への入学を勧められていたことがわかった。
 両親が4日、記者会見し、「小学校の友達と一緒に入学させてやりたい。普通学級の方が子供のリハビリにもいい」と訴えた。
 地方公務員の父親(51)や町によると、少女は出生時の脳性まひで下半身や右腕などが不自由。自分で車いすを使って少しなら移動できるが、通っていた同町立阿知賀小では介助員2人が付き添い、特別担任の元で学校生活を送った。
 中学入学手続きの前に、医師や教諭らでつくる町教委の諮問機関・就学指導委員会(10人)で審議。斜面に立つ町立下市中の校舎(4階建て)は階段が多く、施設のバリアフリー化は財政的に厳しいことから、下市中への就学は無理と判断、町教委は、3月27日に入学を断る連絡をした。
 両親によると、少女は「なぜ行けないのかな」と話しているといい、8日の入学式までに入学が認められない場合は、訴訟も検討するという。東奈良男町長は「命の大切さを考えればこその判断で、理解してもらいたい」と話している。


ネット上では
「専門家が判断した上で普通中学への受け入れは無理と言うことだからあきらめた方がよいのではないだろうか。
特に施設面で対応が出来ていない学校へ行かせることは逆に親としては不安ではないでしょうか?すべてを周りからのサポートに頼る事も良くないかと思いますが・
周囲の莫大な労力・カネを要求するこう云った ゴリ押しは ワガママに過ぎない。 」
などの書き込みが多く見られました。

 ネットでは顔が見えないせいもあってか、施設が整ってないのに無理ではとか、我がままとか、裁判などとんでもないとの書き込みが見られました。
実際に面と向かってこんなことを言う人はいないと思いますが、日本人の教育の考え方が、出ている気がして、お寒い気持ちになります。
宮城県知事のころの浅野史郎さんの言葉を思い出します。浅野さんが宮城県として、知的障害者の入所施設の解体宣言をしたときのこと、「そんなやつらを野放しにしてどうする。危険じゃないか」「施設においとおけばいいのに、何を考えているんだ」等のこころないメールが何通もきました。浅野さんは「一つ一つの内容についてコメントする気はないが、これを読むと、宮城県の教育を分離ではなく、基本統合にすることが重要だと改めて思う。」といった内容のコメントをしていました。
 分離教育 → 障がい児は社会に属さない、いらないという感覚が育ちます。

 障害児を分けて見えなくしてきたから、共に育つ経験がない中で、障害児者も日本に生まれた子どもとして人として、だれしも地域で暮らしていく同等の権利を持つことが理解されていません。明かに一段低い存在として見られているような気がします。学校や教師が、障害があるから仕方ないなどの考えを持つと子どもたちまで同じ意識を持ちます。
 誰しもハンディを持つ可能性があります。弱いものを切り捨てていく考えの教育からは、決して幸福な国をつくることはできないと思います!!


「愛する富士市を、愛せる富士市に」小沢映子公式ホームページ
http://www4.tokai.or.jp/ozawa/

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