オカメインコの挑戦

オカメインコの魅力と能力&
その飼育に関する意見と経験

鏡よ、鏡よ、鏡さん

2006年10月31日 | Weblog

今日読んだところによると、米エモリー大学の研究チームが、
ゾウが鏡に映った自分の姿を自分であると認識できることを確認したそうです。
人間以外ではサルやイルカでもその能力を持っているそうです。
3歳児以上の知能を有することもあるオウム類が
その能力を持っていても不思議ではありません。そして、オカメは、オウムの一種。

少なくとも、オカメの中には、鏡に映った姿を理解できないコもいます。
例えば、写真のオカメ。これは知人のオカメのミロ君ですが、
鏡の中の自分(通称シュピーゲルフロインド)に求愛しています。飼い主曰く、


  Thats because he/ she thinks ist a mate/girfriend cockatail and is looking for her/ him. The strange thing is that mine does have a girlfriend, but prefers the mirror ( these birds are known for having only one partner their whole life!!!)
http://www.youtube.com/watch?v=ZsKdtpTB6q4

ミロ君は、数日前に子宝を授かり、父親としての勤めを時々果たしているそうですが、
パートナーが卵を温めている間は暇なので、鏡に求愛するそうです。
オカメは一夫一婦制といいますが、浮気をする暇がないことが理由と聞きます。
ミロ君の場合は、その裏返しで、手持ち無沙汰故に、他の(?)鳥に走ったようです。
普段は巣箱の外で卵とパートナーの警護を勤めています。

さて、では、私のオカメ(トゥイ)はというと、おそらくは、
鏡に映った姿を自分であると認識しているのではないかと思います。
時々鏡を齧るのですが、もしも、鏡に映るのが他者であると考えているならば、
彼女の普段の行動からして、間違いなく、威嚇するはずです。
例えば、相方のフブが接近しすぎると威嚇します。
しかし、彼女は、鏡の中の自分が接近しても、
気にしている様子はなく、一瞬鏡を見るのですが、構わずに枠を齧ります。
一方、フブの方はというと、鏡が少し怖いようです。至近距離には行きません。
フブは鏡の中の自分を認識していないのかもしれません。

ところで、鏡に映る自分は実は、左右反対なんですよね。
ほくろの位置や髪の分け方が左右逆の位置です。


フブ「フィ。フィ、フィー!」
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漁夫の利

2006年10月28日 | Weblog
久しぶりにカトルボーンを鳥かごに入れました。
カルシウムは十分とれているので、栄養としては余分なのですが、
嘴の手入れによいので、害にならない程度に入れることにしました。
トゥイには初めての経験なので、怖がって寄り付きません。
フブは何度も齧ったことがあったはずなのに、
一年以上も与えられていなかったので忘れてしまったようです。
とても怖がっていました。
哀れフブはトゥイとカトルボーンの間に挟まれて、
両方から威嚇されてしまいました。大混乱して右往左往。

トゥイ「こないでよ!噛むわよ!」
フブ「もっと向こうにいくから噛まないで」
カトルボーン「・・・・・・」(無言の威嚇)
トゥイ「こないでって言ってるでしょ!フッ!」

しばらくして。おてんばトゥイは、意を決して、
カトルボーンに近寄りました。一齧り。楽しいと発見したようです。
その数センチ後ろから気づかれないようにそれを眺めているフブ。
(上の写真)


さて、十分にカトルボーンで遊んだトゥイは皿の上でうとうとしています。
チャンスとばかりにフブが行動を開始しました。
そーっと首を伸ばして、トゥイが齧り落としたカトルボーンを味見。
おいしい!美食家フブはひたすらついばんでいます。
カトルボーンが怖いので、自分では齧らずに、
トゥイが齧り終わるのを辛抱強く待っていたのです。
トゥイに気づかれたら、何を言われるかわからないので、今の内に!


フブ:「フュイ。フューイ、フュイフュイ!」

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鰻に山椒、輪ゴムに紙切れ

2006年10月27日 | Weblog

昨日の夕飯に鰻を食しました。鰻には山椒ですね。
知人の一人は、から揚げにケチャップと山椒の組み合わせを勧めます。
それもおいしそうです。味覚は人それぞれでいろいろな組み合わせがありますね。

さて、トゥイは、最近、新たな奇癖を覚えました。
輪ゴムを口にくわえて新聞紙を引きちぎり、一緒に噛むというものです。
味がいいとは思えないので、おそらくは、その噛み応えを楽しんでいるのでしょう。
輪ゴムを与えると、ひたすら同じことを繰り返します。
新聞紙の絶妙な薄さがいいようで、他の紙で試しているのを見ません。

こりこりとした輪ゴムを薄絹のような新聞紙で包み、嘴で噛む。
新聞紙か輪ゴムが口から落ちるまでひたすら噛む。
新聞紙が丸まってくると噛み応えが変化してゆく。
決して食べてはならないという禁断の咀嚼が大人の味を醸し出す。

人間だと唾液が多すぎてその味わいを体感できません。
新聞紙がすぐに湿気ます。
オカメに生まれてよかった!といったところでしょうか。

ちなみに彼女の同居人フブキは胃が満たされればいいので、
興味なし。食感よりも、満足感です。私は、フブキ派かも。


フブキ「トゥイトゥイ。トゥーイ、トゥイ、トゥイ!」

訳:「
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猫を守ろう コラム3.

2006年10月26日 | コラム

以下のリンク先の記事を読みました。概要を言うならば、
飼い鳥を猫に襲われた飼い主が、猫を殺傷したというものです。

   http://www1.odn.ne.jp/cam22440/keisatu1.htm
   (トップページhttp://www1.odn.ne.jp/cam22440/)

この記事はオカメインコを飼っている私にとっても他人事ではないので、
興味深く読みました。
オカメに日光浴をさせると、隣家の屋根から、猫がオカメを窺うことがあります。
まさか、飛び移れないだろうとは思うのですが、ないとは断言できません。

さて、リンク先の記事は痛ましいことですが、ここでは、
法律や倫理についての問題には触れません。
この問題について猫の飼い主と鳥の飼い主の双方の立場に立ってみましょう。

猫の飼い主はこう言うかもしれません。
「猫が放し飼いにされているのは昔からの慣習。鳥の飼い主が鳥を母屋の外に置いていることにも問題がある」

一方、鳥の飼い主はこういうでしょう。
「猫が放し飼いにされているのは管理放棄。猫が私有地に入り、トラブルを起こす可能性を予測できるにもかかわらず猫の飼い主は管理を怠った。これも問題だ」

鳥の飼い主が自分の鳥をできるだけ守ることは当然ですが、
私有地に鳥小屋を建てることもまた、古くからあることです。
昔からの習いとはいえ、猫を放し飼いにしていることは、
猫の保護を疎かにしているともいえます。
昔からの習慣がどうであれ、
上のような事件が起こると、取り返しがつかないことになりかねません。
鳥の飼い主の多くもまた、猫の飼い主が猫を大切にするように、
自分の鳥を子供のように思っています。
鳥の飼い主全てが寛容であるとは限りません。
そして、法的な解決をもってしても、失われた生命は帰ってこないのです。

オーストリアなどヨーロッパのいくつかの国では、猫の室内外が当然とされています。
それはトラブルを避けるため、いわば、猫を保護するためです。
猫の健康維持は室内飼いでも可能です。

私の知る限り、鳥を飼う人でなくとも、毒などで過剰な猫避けを行う人もいます。
猫嫌いの人からすれば、猫は侵入者に過ぎません。
また、猫エイズなどの病気も猛威をふるっていると聞きます。
猫を飼う人には、猫の安全と、鳥の飼い主との共存のためにも、
室内飼いをしてほしいと思っています。


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呼び鳴きの活用

2006年10月25日 | トレーニング
たいていの手乗りオカメは呼び鳴きをするものだと思います。
この呼び鳴きをうまく活用することが今日の話し。

私のオカメは生後6ヶ月と生後10年の2羽。 こ
のうち、ルーキーオカメの方が現在呼び鳴きを盛んにします。
10歳のオカメの方も以前は呼び鳴きをしていましたが、
ルーキーに圧倒されたようで、最近は沈黙気味です。

さて、この生後6ヶ月のオカメの呼び鳴きをどう活用するか。
思いついた試みは、簡単な単語や口笛を覚えてもらうことです。
これを思いついたきっかけは、彼女が呼び鳴きとして、
自分の名前を叫ぶようになったこと。 どうしてそうなったかというと、
彼女が自分の名前に近い発音をした時に、
私がよく彼女の側に行ったためです。つまり、彼女は、
自分の名前で私の関心を引いて呼び戻そうとしているのです。
その様子を観察していて、これは応用できると思いました。

まずは、口笛を彼女の前で吹き、耳を鳴らします。
そのトレーニングが十分に行われたら、 姿を隠します。
彼女は呼び鳴きをするので、 そこで、改めて、
教えている口笛を吹きます。 彼女がそれに近い発音をしたら、姿を見せる。そしてまた隠れる。 これを繰り返してゆきます。 経験上、
オカメは飼い主がいると意外に静かにしていることが多いので、
なかなか口笛などを覚えてもらえません。
特に、雌はもとからまねが不得意な上、より静かな傾向なので、
上記の方法は有効だと思っています。
姿を隠すことによってほぼ100パーセント、 発声させることができます。
そこからおしゃべりの契機を見つけようというわけです。


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やる気がないと隠れん坊

2006年10月24日 | トレーニング
オカメインコをトレーニングしていてすぐにわかるのは、
やる気のありなし。特に、何かを回転させるトレではそれが顕著です。
最近、コーヒーミルのハンドルを回転させるトレーニングを行っているのですが、
士気が高いときは、ハンドルを連続で2回転させます。
一方、やる気があまりないときは、ハンドルを4分の1回転。
褒美を上げると、また4分の1回転。
最初から集中できないときは、ミルから離れた場所へ旅立ちます。

興味深いのは、最初はやる気だったのに、
途中で嫌になってしまったとき。こういうときは動きをとめて私を見ます。
クリッカートレーニングではクリッカーのみで指示を与えるのが鉄則ですが、
私たちは今のところ目や表情でも意思疎通しているので、
判断に迷ったときや当惑したときは私の表情を見上げるのです。
例えば、2回転するように支持するときは、一回転したときに、
顔の筋肉と眼筋を動かします。すると、もう一回転します。

さて、オカメがトレーニングをやりたくなくなってきたのに、
それでも表情で指示するとどうなるか。
これはオカメに葛藤を招くように思われます。
トゥイの場合、隠れん坊をはじめます。
写真にあるように、自分の体よりも大きい障害物の陰に回って、
私の様子を窺うのです。
もしも、私が、彼女全体を見ることができるような位置に顔を動かすと、
それにあわせて、彼女も体を隠すために少し移動します。
そして、再びこちらを窺います。
こうなったら、敬意をこめて羽毛の手入れをしてあげるより他ありません。
トレーニングさせすぎたことへの謝意とお礼です。

トレーニングをする場合、飽きるまでやるのはよくありません。
嫌な記憶が残ってしまい、トレーニングを嫌がるようになります。
私は、トレーニングをオカメの精神衛生と相互理解のためと考えています。
今回の話しは、私のわがままと好奇心による例外と考えてください。


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唐辛子は虫害を防ぐか

2006年10月23日 | 
インコ関係の情報を読んでいたところ、餌の保存方法の一つとして、
唐辛子を餌に加えるとよいと書いてありました。
これによって虫害を防げるというのです。
米びつに唐辛子を入れると虫害を防げると言われていることに着想を得たようです。
私のオカメインコの餌に応用したいところですが、
私はこれに少し疑問を持ちました。
購入した唐辛子の注意書きに虫害について書かれていたからです。 虫害を防ぐために冷蔵することが勧められてありました。

さて、七味唐辛子をケースに入れ、常温下で観察しました。
七味唐辛子には唐辛子のほかに山椒、ゴマ、麻などが含まれています。
これらのシードを餌に見立てることにします。唐辛子の分量はかなり多いので、
もしも虫害を防ぐ効果があるのならば、きっと防いでくれるはず。
結論からいえば、3ヶ月くらいで虫が発生しました。クモの巣状のものが目に付き、
つぶさに眺めたところ、何かの幼虫がうねっていました。

この観察では一つ後悔したことがあります。 容器の密閉性が弱かったこと。
密閉性が強ければ、 虫の発生が防げる可能性はあります。
「米びつ」に唐辛子を入れることによって虫害を防ぐということは、
きっと、穀物の保存に使われる容器が密閉状態にあるということです。
その意味するところは、
唐辛子の気化した成分が充満して虫の孵化を防ぐということかもしれません。

もう一つ。本当に正確な実験したいのならば、比較のために、
唐辛子をいれた穀物とそうでない穀物を、
できるだけ多く同じ状況下に置くことをしなければなりません。
その意味ではこの実験は実験の内に入らないのですが、
幸い(?)にも虫が発生し、一定の結論を得ることができました。

結論:保存する穀物に唐辛子を加えても、
    容器の密閉性が低いと虫が発生する場合がある。

※唐辛子の防虫効果について、ご意見をお待ちしています。


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コラム2. 掃除はヒトのためならず

2006年10月22日 | コラム
オカメインコは脂粉が多く、飼育個体が多いほど部屋が汚れます。
そういう理由から、飼育書では頻繁な掃除が勧められています。
しかし、脂粉その他オカメに起因する汚れに心身が耐えられる人がいるとすると、
この理由だけでは、部屋の掃除が軽視されてしまいます。

数日前に、ある清掃用品を買いました。
これは絨毯などに入った細かいダストをとるものです。
家の掃除一般に使おうと思って購入しました。
この製品を眺めていて、ふと、思いました。
「オカメの部屋を掃除するのは人間のためというよりは、
オカメのためなのではないか?」

部屋には、細かくなった毒物が落ちているかもしれません
―チョコレートの破片やインスタントコーヒーの粒、煙草の破片など。
もしも掃除を怠れば、放鳥中のオカメがそれらを口にする可能性があります。
ときどき、オカメが突然死した話をききますが、その中には
小さな毒物を口にしてしまったことが原因で死んだコもいそうです。

飼育書は、目立つ危険物についてはよく説明してあります。
しかし、私の知る限り、掃除の有効性については、
人の視点にしか立っていません。
飼育一般について説明する場合は、
何事につけても、人と動物の両視点から物事を考えたいものですね。


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バスケの補助トレーニング2/4

2006年10月21日 | トレーニング
以前、オカメのバスケ(http://www.youtube.com/watch?v=-TSnqLss2WA)と そのための補助トレ 輪投げ(http://www.youtube.com/watch?v=ZNbIhBz4b0I) について書きました。 今日は、ビンの中に輪を落とすトレーニングについて。

このトレーニングで何を訓練するかというと、 輪を持ち上げてビンの口からビンの中へ落とすという動作です。 この前の補助トレーニングでは、皿を用いたので、 そのときは比較的容易に標的の中にものを置くことができました。 しかし、今回は、少し工夫しなければいけません。標的はより高くなっています。 顔をあげてビンの口の中に入るように意識する必要があります。

このトレの中で、当初はボールを使ったのですが、うまくいきませんでした。 ボールには慣れていない上に、標的が高くなっているので、困難なようでした。 そこで、輪投げの輪をボールがわりに使うことにしました。

輪をくわえて持ち上げたらご褒美。 ビンの前に輪を置いて、持ち上げたらご褒美。 そして、ここで「やらせ」です。 輪をビンの口の上でもち、嘴で触れたら、落ちるように仕向けます。 落ちたところでご褒美。これで彼女は必要な動作を理解しました。 ビンの近くに輪を置いて、見事ビンに入れたらご褒美。 輪を置く距離を伸ばしてゆき、 最終的には、投げた輪を彼女がとってくるようにします。

注意すべきこととして、「やらせ」を挙げておきます。 理解を容易にしてトレーニング時間を短縮する意味で効果的なのですが、 使いすぎるとトレーナーを頼りきってしまって、 自主的に運動しないようになってきます。

次のトレーニングではいよいよボールを使います。


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デカフェはOK?

2006年10月20日 | 
動画を集めたあるサイトを閲覧していて気になったものがありました。
それはオカメインコにコーヒーを飲ませているものでした。
一人のお年寄りが楽しそうにオカメとコーヒーを分かち合っています。
動画の中のオカメはマグカップの中に何度も嘴を入れていました。
投稿者の説明によれば、デカフェなので、心配はいらないとのこと。
しかし、一方で、他の鳥には勧めないとコメントしていました。
その説明を知ってか、知らずか、批判の声もよせられていました。
「まったくたわけたことだ!オカメはコーヒーで死んでしまうこともあるんだぞ!」

興味深く拝見した後で、手元にあるインスタントのデカフェの空き瓶をよく見てみました。
写真のデカフェは97パーセントのカフェインを取り去ってあると表示されていました。
つまり、3パーセントはカフェインが残っているということです。
ペレットに含まれるわずかな量の添加物に神経を尖らせる愛鳥家が多くなってきましたが、
そういう人であれば、致死量の知識があろうとなかろうと、
絶対に許容できない毒物の含有量だと思われます。

コーヒーにはその他にも様々な成分が含まれていますが、
それらがどうオカメに影響するのかも気になるところです。
いずれにせよ、決定的な毒物が残っている以上は、避けたほうが賢明と思われます。

私の知人の一人は、オカメを飼いはじめたときに、
「私が紅茶を飲むと、彼女も飲みにくる」
と嬉しそうに話していました。彼女のオカメがそのときまで無事でいたのは、
幸運だったというべきでしょう。
もちろん、そういう危険な行為はやめるように勧めました。




餌が残っているとき

2006年10月18日 | Weblog
私は、オカメインコに餌を与える際に、
その量を計算して与えています。カロリーの計算ではなく、
一日に食べきれる量の計算です。
飼い主の身に不測の事態が生じたらどうするかという心配は、
一人暮らしの方に当てはまる心配で、家族がいれば問題はありません。
私は、彼らが食べきれる量よりも少し多い餌を一日分として与えています。

一日中、オカメのいる部屋に人が出入りしなかった場合、
餌がかなり残っていることがあります。場合によっては半分くらい残っています。
もちろん、部屋のカーテンは開けてあり、十分明るくしてあります。
夕刻に自動的にライトが点灯するようにタイマーをセットしてあります。
私が部屋に入って椅子に座ると、彼らは勢いよく餌を食べます。

よく、オカメがいじけて餌を食べないとか、
寂しさのために食欲を失うとかいう人がいますが、
実際のところどうなのでしょう。確かに、私の帰宅と同時に勢いよく食べるので、
その可能性もありますが、私は、活動量も関係しているのではと思います。

人間がいると、彼らは活発に動き回り、いろいろなアピールをしてきます。
さえずったり、ケージの入り口の前で右往左往したり、
人間の動きに合わせてケージの壁に張り付いてきたり。
それには動かないでいるときよりもエネルギーが必要で、
当然ながら、餌をよく食べます。
また、オカメは人の行動に習うので、人が何かを食べたり、
食べることを連想させるような行為を見せると、
餌を食べたくなるようです。
人間がいないときには、それほど動き回ることもなく、
行動を真似たくなるような対象もいないので、
体を維持できる程度のエネルギーがあれば十分なのでしょう。








フブは本当にオスなのだろうか?

2006年10月17日 | Weblog
オカメインコには様々な色や模様がありますが、
アルビノは全身真っ白。性成熟を迎えた前と後で、
見た目はほとんど変わりません。
そこで問題となるのが、雌雄の区別です。

フブはもう10年近く生きていますが、
私は、長い間オスだと信じてきました。
根拠は、産卵しないことと、鳴き声の質。
しかし、最近、本当にオスなのか自信がなくなってきました。
求愛行動をまったくしないし、性的な行動がメスのオカメとよく似ている。
尾羽をすかしてみると、淡い縞模様が入っています。
これはメスだけにあるものでは? と、ますます謎が深まります。
生後10年近くたった今でも、彼は秘密を明かしてくれません。
一度でも産卵すればはっきりするのですが。
この謎が彼(?)をますます魅力的にしています。
妊娠しやすいひととそうでない人がいるように、
オカメのメスにもそういった差異があるのでしょうか。




生体オークション反対に反対 コラム1.

2006年10月16日 | コラム
 ある方のサイトを見たところ、ペットショップで弱っているオカメインコしか見ないという話が載っていました。そのようなことを聞くにつけて、オークションは意義深く思われます。


 ネット上では生体オークション反対の運動が盛んで、様々なサイトで署名活動や請願活動が行われています。鳥類をメインとした反対運動から、動物一般まで様々です。一方で、生体オークション擁護の立場をとる人をネット上で見つけることは容易ではありません。


 さて、生体オークションに反対するサイトが出す論点は、いくつか共通しています。一つは、生体売買そのものがもつ倫理的問題。これは、個人的な価値観に関係する問題(鯨を食べることが野蛮かどうかという議論と同様に価値観の問題)であると思われるので、この場では考慮の外に置くこととします。もう一つは、安易な購入。さらにもう一つは、動物を相手に渡す方法の問題。


 安易な購入という問題は、ペットショップでも生じうることですが、ネットの場合、現物を見られないという欠点があります。その動物の鳴き声や修正、個人との相性の問題などは、実物と身近に接触しない限りは実感しにくいでしょう。しかし、ペットショップやブリーダーで眺めたからといって、その動物を知ったとは言えません。飼ってみてからわかることが多いのではないかと思います。例えば、一見おとなしそうに見えるオウムであっても、環境が変わるとすごい雄たけびをあげるかもしれません。この問題を避けるためには、適切な知識を持ち合わせることです。そのためには、当然、適切な説明が必要です。説明ということにおいては、文字に及ぶものはありません。繰り返し読むことができますし、細かい説明を筋道立てておこなうこともできます。また、不明な点を相手に問うことも可能です。ネットのやり取りはそれらの点において優れているといえます。また、特定のサイトにリンクを貼り、相手により詳細な知識を得る機会を与えることも可能です。


 動物を相手に渡す方法については、多くの人が手渡しを望みますし、輸送するにしても、商品が死着するような手段を出品者がとることは珍しいと考えるべきです。しかも、運送会社の規則を遵守して運送会社に輸送を委託するとなると、かなり手段が限定されます。運送会社の規定を守るかどうかは個人のモラルの問題で、もしも、規定を守らない人がいるので、生体オークションをやめるべきというならば、あらゆる商売を禁止すべきです。オークションには、取引当事者を評価する制度があって、その評価によって、取引きの信用が判断されます。むしろ、ペットショップで売られている動物の方が、輸送によるストレスを受けているのではないかと思われます。彼らを評価しているような場はめったにありません。


 では、生体オークションの積極的な利点はあるのでしょうか。それは、ブリーダーと個人のよき媒体となるということです。10年前はブリーダーからインコやオウムを買うということは一般的ではなく、ペットショップに置かれている不健康な鳥を飼わざるを得ませんでした。一般家庭やブリーダーから雛を購入するという場合、まず、それ以前の時点で輸送によるストレスを何も受けていないという利点があります。それに、出所が明らかであることも利点でしょう。ブリーダーと個人が直接取引を行うということは、健康な個体を購入できるという利点のほかに、堕落したペットショップに自覚を促す効果もあると思います。いわゆる競争原理です。金銭面でオークションが売り手にも買い手にも有利に働くことは明かです。


 オークションは、手放さざるを得ない動物を他人に譲る手段としても有用です。ネットが一般的になる前に手放さなければならない動物たちはどのような運命をたどったのでしょうか。想像しがたいものがあります。


 さて、しかしながら、生体オークションに反対する人々のいうことも納得できます。それらの人々が批判するのは、オークションの逆機能となっている部分です。私は、生体オークションを禁止したところで、負の方が大きいに違いないと思います。多くの人が、堕落したペットショップで、不健康な個体を高価格で購入し、不幸な結果を味わうことになるでしょう。生体オークション全面禁止を主張するよりも、部分的な修正によってオークションの利点を生かすように運動するほうがよいと思います。例えば、動物愛護法が改正されましたが、これは生体オークションの改善にも大きな寄与があると思います。

オーストラリアの穀物不作

2006年10月14日 | Weblog
今日のニュースによれば、
オーストラリアは干ばつのため、
数十年ぶりの不作になる可能性が強いそうです。
小麦の被害が心配されていますが、
マイロを食べる野生のカメインコへの影響も気になるところです。

実は、私は、マイロなる植物を去年まで知りませんでした。
あるデパート内のペットショップにゆくと、
見慣れない穀物の穂が売っているので、訊いてみたところ、
店員さんが怪訝そうな顔で、「マイロですが」といっていました。
鳥を飼う人にとっては常識なのか?と赤面しました。
さて、このマイロ、調べたところ、赤マイロと白マイロがあり、
白マイロの方が苦味が抑えられていて美味のようです。
写真は我が家で与えているマイロですが、どちらのマイロなのかわかりません。
おそらくは、皮が赤いので、普通の赤マイロと思われます。

マイロの主要生産地域は中国やアルゼンチン、オーストラリアです。
以前は、アルゼンチン産のマイロが国内で出回るマイロの主流でしたが、
原油高の影響で、今では、オーストラリア産が主流になったようです。
しかし、オーストラリア産のマイロもたびたび不作があり、
相場が上下するようです。今度の不作は記録的なようなので、
マイロの値段が高騰するのではないかと思われます。
他の穀物一般も収穫量が少なく、現地オカメは苦労するかもしれません。
参考に、野生のオカメがマイロを食べている様子を
閲覧可能なサイトを紹介していおきます。

Das Nymphensittiche Lexikon http://www.nymphensittichlexikon.de/index.htm

hören und sehen という項目の中にある Videoをクリックして、
Wilde Nymphies in Australien (2004) という動画を再生してください。

オカメインコの整腸には活性炭

2006年10月13日 | Weblog
現在我が家で飼育しているオカメインコは体が丈夫で、
病気らしい病気はしませんが、便に問題があることはあります。
そういうときに試すのは、まずは、活性炭です。
乳酸菌や鳥類用整腸剤を試すこともありますが、
その効果の早さと与えやすさゆえに活性炭を与えることが多いです。
軽度の軟便や水分過多便に効果的で、市販のインコ用の整腸剤に負けません。
下痢のときはもちろん、獣医師の処方に頼るべきだと思っています。
下痢と、軟便・水分過多とは問題のレベルが異なり、
下痢になると、栄養がとれずに、衰弱してゆきます。
写真は、活性炭を食べるトゥイとその後の糞の様子。
少し前に軟便気味だったので、食べさせてみました。
数時間後には適度の固さの糞をしました。
色が黒いのは、活性炭のためです。
活性炭はおいしいのか、それとも、オカメの本能が働くのか、
とても喜んで食べます。与えると、シードに優先して食べます。
人間でいえば、コーヒーのような味わいなのでしょうか。苦そうです。
食べたことはないので、何ともいえませんが。
そういえば、活性炭入りのペレットが売られていますね。
噂によると、活性炭は必要な栄養まで吸着してしまうようなので、
何の理由もなく与えることは躊躇します。これは賛否両論あるようですが、
食用活性炭に関するあるサイトの説明によれば、人間用の食用活性炭には、
栄養吸収を阻害する側面があるようです。
オカメは鳥類ですが、やはり、根拠なく与えることは避けたほうが賢明でしょうね。