そりゃおかしいゼ第二章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界の政治を問う

オバマのノーベル平和賞受賞は何の意味があったのか

2014年12月09日 | 核兵器
オーストリアのウィーンで8日、「核兵器の非人道性に関する国際会議」が始まり、158の国が核兵器がもたらす深刻な影響を議論するため集まった。「核兵器の非人道性に関する国際会議」は去年、ノルウェーで1回目が開かれ、今回のウィーンが3回目。核の非人道性を共有することで核軍縮への道を探る。
今回初めて、5大核保有国からアメリカとイギリスが出席した。アメリカは「核兵器の非人道性については理解をしているが、今回の会議は核軍縮を話し合う場にはふさわしくない」とし、核保有5大国が核保有を優先するNPT(核拡散条約)で、核軍縮をするべきと主張した。
アメリカとイギリスが参加したことはある程度は評価されるべきであるが、彼らが軍縮の範疇から核兵器を外さない以上、あまり大きな意味を持たない。核兵器を段階的に減らすことを主張し、他国が所有している以上手放さないという大前提がある。
この会議は、核兵器を国際法で禁止することを狙っている。アメリカ大統領のオバマは、就任早々核廃絶を訴えた。彼はこの演説で、ノーベル平和賞を受賞したのではないか。その後のオバマの6年間は、ノーベル平和賞受賞者に値しない行動を繰り返している。アメリカの軍事的横暴は衰えることない。前ブログで何度もオバマから、ノーベル平和賞を剥奪すべきと書いたが、オバマは少なくとも外交を『チェンジ』できなかった。時あたかも、ノーベル賞受賞時期である。自らが返上してしかるべきである。
核兵器は、軍縮などと言う論議から外して考えるべきものである。核兵器の使用はもちろん、所有も禁止されるべき非人道的兵器である認識が必要なのである。だからこそ、ノーベル賞選考委員たちは歓迎したのである。かつての、日本の佐藤栄作同様に騙されたと言って過言ではない。オバマは、ノーベル平和賞を返上するべきである。