78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

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◎【こぼれ話】『ラブライブ!』3話と『ラブライブ!サンシャイン!!』3話の内容比較

2016-07-21 02:01:57 | ほぼ週刊サンマイ新聞
 完成度の高さで話題となった無印の3話は、音ノ木坂学院高校2年生の高坂穂乃果、南ことり、園田海未により結成されたスクールアイドル“μ's”のファーストライブの模様が描かれている。2話で既にグループ名が決まり、歌とピアノの上手な1年生・西木野真姫作曲によるオリジナル楽曲も完成。順風の中で迎えた3話は、早朝の練習でパフォーマンスの向上が語られ、登校中には見知らぬ上級生にも話しかけられ、確かに注目を浴びる存在になっていた。ライブ告知のビラ配りでは内気な1年生・小泉花陽が「ライブ、観に行きます」とエールを送り、スクールアイドル公式サイトにおけるμ'sのランキングも上昇と、あたかもライブが成功するかのような流れを作ってからの本番、幕が開き一人も居ない客席のシーンで視聴者に衝撃を与えた。穂乃果の目は悲しみに満ちていたが、花陽が駆け付けたことで涙を堪え、ライブを決行。披露された『START:DASH!!』の歌詞は歌う少女たちの現状とリンクしていた。

「いつか私たちで必ず、ここを満員にして見せます!」

 穂乃果の決意表明は、廃校阻止の為の“手段”でしかなかったはずのスクールアイドルが“目的”に変わる瞬間でもあった。こうして3人は「完敗からのスタート」を切ったのだ。

 ではサンシャインはどんな流れだったのか。浦の星女学院2年生の高海千歌が自身の普通すぎる半生に嫌気が差し、「μ'sのように輝きたい」理由で幼馴染の渡辺曜とスクールアイドルを結成。千歌が作詞に初挑戦し、音ノ木坂からの転校生・桜内莉子の作曲により楽曲が完成、彼女も正式メンバーとなった。そしてここからが3話だが、生徒兼理事長の小原鞠莉が「ライブの会場を満員に出来なければ解散」というルールを提案し、学校の体育館でファーストライブを開催することに。3人は練習に励み、ビラ配りなどで告知を懸命に行い、グループ名も“Aqours”に決定。そして雨が降る中の本番、幕が上がった時の観客は僅か12人。解散が確定的となりつつも3人は練習の成果を披露、しかしサビの直前で落雷による停電。それでも涙混じりのアカペラで歌い続けていると、

「バカチカ! あんた開始時間間違えたでしょ」

 千歌の姉の一言と共に電気は復旧、体育館は老若男女の町民で埋め尽くされていた。

「これは今までのスクールアイドルの努力と、町の人たちの善意があっての成功ですわ」

 活動を反対し続けてきた生徒会長・黒澤ダイヤの空気の読めない突っ込みがあったものの、μ'sの歴史を踏襲しているかのように見せかけて、Aqoursは彼女たちの真逆、「成功からのスタート」を切っていた。


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