陳 満咲杜の「為替の真実」

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既存ストラテジーを継続

2007年12月13日 11時41分47秒 | 市況の真実
昨日市況波乱。米欧5中銀が異例の協調を図り、緊迫した市場に流動性を与えることで金融危機の回避を目指す対策を発表。緊急声明であっただけに、為替市場におけるボラティリティーを拡大させた。

景気不安感の後退から円、スイスフランなど低金利通貨が売られ、NY株も一時270ドル高の急反発であったが、終値では41ドル高に留まった。相場の反応に鑑み、少なくとも現時点では緊急声明の効果が限定的と読み取れる。

当方では、一貫して米SP問題の根深さを指摘しており、今回5国中銀の措置も問題の根本的な解決策にならないと見る。ある意味では問題の先送りだけで、かえって後遺症を残すことに。日本のバブル崩壊後、政府と民間企業の「とばし」行為が齎した悲劇は記憶に新しい。危機の本質が変わらないから、欧米金融企業の「悪夢」はこれからも続くであろう。

さて、肝心の為替相場について、当方は既存のストラテジーを継続したい。即ちメジャー通貨ペアにおけるドル売りとクロス円相場における円買いである。

事後解釈とならないように、敢えて目標を公表する。ユーロ/ドルは1.5200台、ドル/円は108円台である。ただ、同時進行ではないし、一直線的にもあり得ないことを改めて強調したい。

もちろん、相場における絶対的なものはないので、くれぐれも鵜呑みぜず、自己責任で前記のシナリオをご参考ください。

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