陳 満咲杜の「為替の真実」

陳満咲杜のFXブログです。ブログ引っ越ししました。新ブログはhttp://chinfx.blog136.fc2.com/

百年孤独

2010年04月30日 16時41分31秒 | FXの真実
ユーロ安が続いている。ギリシャ問題の解決はなかなか進まず、EU内部の足並の乱れが逆に浮き彫りにされ、ユーロ崩壊の可能性が巷で噂されている。


このような状況では、大手金融機関をはじめ、ユーロ安の進行を沿って、競って下値ターゲットを下方修正している。年末か来年まで1.1000前後の下値を提示し始めた有力銀行もあらわれるほどだ。
日本でも、2012年までユーロ安が進み、パリティ(1.0000)割れもあり得るような予測が主流になりつつある。

が、当方のサイクル論の視点では、寧ろその逆で、ユーロの本格的な下落は2012年以降に出現すべきで、今年後半上昇に転じるだろうと見る。その根拠は5月12日のセミナーで詳説するつもりだ。

もっとも、相場は社会や政治の流れと同様、大きな転換点はなかなか世論の主流あるいはコンセンサスと合致しない。ソ連の崩壊は多数の専門家の予想よりはるかに早かったし、1989年天安門事件の際、
中国崩壊や中国共産党統治の崩壊が間近かといった声が圧倒的だったことは記憶に新しい。そして、今の中国の「世界支配」と危惧されるまでの成長ぶりは当時もっとも楽観的な予想さえはるかに超えている。

だから、当方は目下自分の見通しが主流ではないことを実に安堵している。相場は孤独のほうがいい。


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■ 開催概要 
開催日: 2010年05月12日(水)
時間: 20:00~21:30
場所: 「直伝ネットセミナー」ネット配信
参加費: 無料
主催: グローバルリンクアドバイザーズ株式会社
お申込: こちら



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「得る虎」チャートで悟るボリンジャーバンドの極意(四)

2010年04月23日 18時10分42秒 | FXの真実
過去のケースよりも、リアルタイミングなケースのほうがより示唆が多いから、今回は本日のユーロ/米ドルの日足をみることに。


上のチャートが示しているように、今朝ユーロ/米ドルは一時1.3200を打診していた。
ウルトラチャートでは、現時点の安値が3σバンド(下限)をタッチしようとしていたことが分かる。

前回指摘したように、一般的な考え方と違い、3σや4σのバンドへのタッチはトレンドの進行よりも、保ち合いの相場において実に発生しやすい。従って、ベアトレンドの進行があってもまず一旦保ち合いのレンジに戻る
といった考え方に基づくなら、短期トレードとして、今朝逆張りしてもよいということになる。実際、現執筆時点、ユーロが一時1.3347まで、150PIPSに近い反発を達成している。

また、各バンドは現時点乖離を広める傾向ではなく、どちらというと、距離を保ちながら、横ばいの傾向にある。今朝の安値は一年ぶりの新安値となることに鑑み、やはりベアトレンドの進行がすぐに加速するよりも、
一旦レンジ圏へ戻ってから次の方向を探るといった判断が妥当であろう。

一方、3σバンドのタッチをもって3月25日のように、ユーロの切り返しが強くなければ、
Aと記して示している部分のように、これから2σや3σのバンドに沿って、ユーロは継続的に下値をトライする可能性もある。この場合、各バンドの傾向は下向きながら、乖離を広めていくので、ユーロはこれからどのぐらい戻れるかが焦点である。

また、値動きが先行で、指標はあくまで値動きの結果に基づいて計算されたもの、ということを忘れてはいけない。もちろん、ボリンジャーバンドも一緒である。



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転換期を捉え、大波に乗るーセミナー開催のお知らせ

2010年04月19日 17時36分20秒 | FXの真実
為替マーケットにしろ、株式にしろ、大きな転換期を迎えようとしている。

このような時期だからこそ、中長期スパンにおける戦略とロジックを丁寧に検証し、新たに構築しなければならない。言ってみれば、今は2008年春の時期に相当するような、
相場の激変をもたらすエネルギーとマグマが溜まっており、そろそろ噴火しようとしている時である。

従来のロジックのままでは、これから2~3年をはじめ、今後10年間、個人投資家にとって受難の時代になる恐れがある。大袈裟な話に聞えるかもしれないが、その真贋はそう遠くない将来、
分かっていただけると確信している。

このような時期だからこそ「偏見と独断」の相場観を遠慮なく言わせていただきたいと思い、陳アソシエイツはグローバルリンクアドバイザーズのご協力のもと、今回のセミナー開催に至った。乞うご期待!



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「得る虎」チャートで悟るボリンジャーバンドの極意(三)

2010年04月08日 19時33分18秒 | FXの真実
諸事情により、ブログをあまり更新できず、毎日アクセスしてくれた方々にガッカリさせており、お詫びさせていただきたい。これからはできるだけ更新していきたいので、何卒よろしくお願い申し上げる。

さて、前回にて記述したように、ボリンジャーバンドは基本的に逆張りのツールとして応用されがちであるが、逆張り自身、成功する確率が低いとされるだけに、3σや4σのラインに遭遇しただけで、
同じスパンでストラテジーを構築するのは明らかに適切ではない。

世の中と同様、相場の世界も両面性を持ち、因果関係は単純ではなく、お互いにリンクしている側面が強い。ボリンジャーバンドはボラティリティーを計算するツールであるから、同ボラティリティーの低い時、
レートが3σや4σのラインに遭遇しやすく、逆に高い時は、遭遇しにくい。その故、ボリンジャーバンドに隠されたサインは実にトレンドの有無に関係がある。

レンジ相場では、総じてボラティリティーが低い傾向にあるから、理論的にオーバーした値動きが少ない。オーバーした値動きがあって3σや4σのラインにタッチしても、すぐ跳ねられ、20日平均線に向いて収束してくれば、
相場はトレンド運動にならず、レンジ相場になる公算が高いと見られる。

逆に、トレンドの進行が加速した場合、理論的にはオーバーした値動きが発生しやすいが、現実では、そうではないケースも多い。この現象も多くのことを示唆してくれる。

本日はまずレンジ相場のケースを見ることに。上にチャートはEUR/JPYの日足図。図示のように、A、B、C、Eの各安値がそれぞれボリンジャーバンドの3σや4σラインにタッチしてから切り返していた。その上、
その後の反騰はすべて20日平均線を超えていた。

Dポイントでは違う。3σラインをタッチした後の反発が弱く、その後新安値のD'が出現した。ここで、そのD'が同3σラインにタッチしていなっかたことに注意すべきだ。

また、Cポイント以降、ユーロは急落下にもかかわらず、実は4σラインをタッチできずにいた(図の再右側の時点まで)。それは実に興味深いことである。



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