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横浜市の畳職人の呼び掛けで、東京オリンピックを最後に姿を消した幻の畳を復元!!

2008年05月16日 00時00分00秒 | 神奈川の暮らし・話題

昨日5月15日(木)の神奈川新聞社会面から
『カナロコ・東京五輪最後に姿消す/幻の柔道畳、横浜の職人ら復元』
という気になる記事からです。
記事に関しては、上記のリンク先の参照をお願いします。

横浜市の畳職人の呼びかけで、8月の北京オリンピックを前に、
1964年の東京オリンピックを最後に姿を消した自然素材を
使った柔道畳を復元させる試み
が始まったそうです。
7年がかりで調達した畳表や芯材などの素材を使い、
幻の畳の再現に挑んでいる
ということです。

『今は人工樹脂のマットに取って代わられてしまったが、
柔道畳の原点は自然の素材。その良さを追求したい』

という想いから今回の取り組みが始まったそうですが、
これは柔道を中学校の部活動で経験していたものとしては、
気持ちはよく分かりますね。おそらく、今まで地域のクラブや
部活動などを通じて柔道をして来た方、している方も
同じような想いをされる方が多いのではないでしょうか?
近代柔道は、ヨーロッパを中心とするいわゆる『JUDO』の勢いに
押されるカタチで、海外の柔道場も畳ではなく、人工樹脂のマット
柔道場も多くなっていますからね。国際試合などの合宿の様子が
映し出され、畳ではない人工樹脂のマットを使っている柔道場での
練習を見ると、どこか違和感があったので、こう行った取り組みを通じて、
表面に適度の凹凸があり自然に踏ん張りが効くのが
本来の柔道畳のすばらしさ
が世界中に伝わったら良いなと思います。
ところで、学校の柔道場の今はどうなっているんでしょうか?僕の母校は畳でしたが、
そうでないところもやっぱりあるんでしょうかね?もしそういった学校が
あるのであればそういった学校も柔道畳を見直すキッカケになれば良いなと思います。

さて、近代柔道の技術面に関しては、先ごろ現役引退を発表した
井上康生さんの一本を貫く柔道スタイルが国際的にも見直され、
国際的にもポイントを取る柔道から一本を取る、本来の柔道の
一本を目指す柔道スタイル
に戻りつつあります。国際ルールから
効果がなくなることになるというのもその傾向が国際的に高まった
1つの象徴でもありますね。井上康生さんの功績は本当に大きいです。
技術面で本来の
一本を目指す柔道スタイル
になってきているからこそ、
その様々な技を繰り出して、すばらしい柔道を魅せるためには、
やはりその会場となる柔道場も柔道畳であって欲しいです。
今回、柔道畳の復元作業に当たっている横浜市瀬谷区相沢の植田昇さんは、
復元した畳を柔道が盛んなフランスで展示することなどを
計画している
ということですし、フランスで柔道をしている方たちに
柔道畳のすばらしさをよく知って欲しいと思います。
また、今年の12月から2年間研修でイギリスに留学することになる
井上康生さんもぜひこういった面も教えてきて欲しいと思います。