教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

情報科教員 どっと関東 新年会

2010-01-11 | 研修・セミナー・講演など
今日は成人の日ですね。新成人の皆様、おめでとうございます。

昨夜は、関東圏の教科情報の若手の会、「どっと関東」の新年会に参加いたしました。この会では、参加メンバーから近況報告やミニレクチャーがあるというのが特徴でして、昨日もいろいろなネタ話に花が咲き、もったいないので以下に備忘録として書いておきたいと思います。(先生方のお名前は一応ふせておきますね)

①「マンダラートを授業に取り入れる」
 マンダラートは、9個の格子マスを用意しておき、中心にテーマにしたいキーワードを書き、そのまわりに関連して連想されるキーワードを書いていくというアイデアを生み出すツール(アイデアプロセッサー)の1つです。升目があるためにそれを埋めたいという人間の欲求をうまく使っています。これを情報の授業のアイデア出しに使ってみたというものでした。他の先生から、「うまった8箇所のキーワードからさらにマンダラの升目を追加してマインドマップみたいにひろげることができるよ」とか、「マンダラの中心の升目と対照的な位置に反対の意味があるキーワードを書くというルールも有効」いう指摘もありました。

②1秒の世界
1秒の世界」という本があり、この本の内容をもとにして、生徒にイラストのデザイン(イラストレーターなどを使用)を描かせるという実践。

素材集として、NHKクリエイティブライブラリーも使い勝手が良いとのこと。良質な素材が教育用に使えるということです。

③アンリカルティエブレッソンの絵画からメディアリテラシー
アンリカルティエブレッソン
の絵、例えばこの絵を見せて、生徒にストーリーを書かせてみる。つまり絵というメディアから言語への変換。ここに人の意志が必ずフィルターとして介在することを実感させるというもの。カルティエ=ブレッソンの作品は2/7まで東京都写真美術館で展示が行われていまるそうです。http://www.syabi.com/index.shtml


④コミュニケーションロボット PaPeRoを使えないか?
NECが開発したコミュニケーションロボットPaPeRoを情報の授業で何とか使えないかと模索中。

⑤さまざまな外部のコンクールにエントリーしてみる
統計グラフコンクール

ビジネスアイデア甲子園

クエストエデュケーションプログラム

⑥OneNote2007を教室でつかってみる
マイクロソフトのOneNoteを使ってノートをさせてみる。ノートをグループ・教室で共有すると、助け合い精神が生まれる。

⑦教える順序の精選
情報の授業の順番は、受信(検索)→編集・加工→発信 になりがち。
しかし逆に、簡単なプレゼンテーション→編集加工の技→必要な検索という順もありえる。すると、ただやみくもに検索するということなく、必要な情報収集をするという習慣が生まれる。
また、「○○とは・・・」とか「~とは○○である」といった型を用意し、その型の問いに沿った形でアイデアだしすると自分のすべきことや調べることが明確になっていくという。

⑧玉川学園 学びの技
国語科での「学びの技」の授業紹介。学びの技は、私がまとめてきた、学び方の学びと同様のものでしたが、千葉中学や学芸大学でも「学びのリテラシー」といった総合的な科目がありますので、時代の要請かもしれませんね。

ほかにもいろいろありました。こうしたオープンな研修では、本当にいろいろな知の共有ができて楽しいですね。皆さんにもおすすめです。
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