ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

Silent Night

2008年12月26日 | 児童精神医学
昨日の夕刊地元紙の記事。
クリスマスの話題、冬休みが始まったとかの記事。
そんな中、沖縄で高校生が父親を殺害した事件・・・・新聞は必ずしもメリークリスマスではない。

記事の存在さえ気づかなかった人もいるだろうが、危惧していた記事があった。
子ども病院で児童精神科医が年度末で退職。
後任の医師を募集中だが決まらなければ、子どもの心の診療科は閉鎖となる。
見出しは 発達障害の診断中止! といった論調だ。
先日、南部医療センター(こども病院と併設)で精神科混合病棟が閉鎖になるならないの記事がでたばかり。
さらには、県立病院が全て特殊行政法人化されるようなニュースも。

沖縄県に医療政策ビジョンってあるのだろうか?

発達障害児童の診療に積極的に関わってきた子ども病院で医師が退職する、辞表を撤回できず慰留も出来ない。
(残念ながら、どこの児童精神科診療を行っている医療機関は手一杯だ。子ども病院でみれなくなった子どもの受け皿は厳しい。)

あまりにもあきれて言葉もでない、静かな夜となった。

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4 Comments

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医療政策ビジョンはどこに? (みらい)
2008-12-28 08:28:07
 子ども医療センターのこころの診療科の医師の辞表は、一度も県と話し合われることなく、速やかに受理されたと聞きました。なぜ辞表を出したのか、聞かれることもなかったそうです。

 後任の児童精神科医の目処があるのか、不採算部門で切り捨てなのか、こどもの心の診療についての政策がないのか・・・今後明らかになっていくのではないでしょうか。

 友人が、こころの診療科が診療休止になった後どうすれば良いか県に問い合わせたところ、「今、医師を捜しています。こども病院には他の医師もいますし他の県立病院もあります・・・」という回答だったそうです。

 専門の違いを理解していない?? 

 年明けたら、こども病院や他の県立病院の何科の何先生にかかればよいのか、問い合わせしてみようと思っています。


Unknown (ちー)
2008-12-28 23:30:19
初めてのコメントです
こども病院の先生の講演を何度か聞いたことがありますが、沖縄が今やらなきゃいけないこと、を何度もおっしゃっていたように思います。時には心が痛くなるような訴えもありましたが、何度か聞いて理解できると当たり前に発達の気になる子が育てられる地域について希望が膨らみました。
こういう積極的な発言をされる先生を大事にして欲しかった、と残念でなりません。
発達を診る医療機関はどこも満杯で、これから私達はどこに相談すればいいのでしょうか・・
初コメントなどいただきまして・・・ (NAKAMATA)
2008-12-29 09:39:20
この、blogはさりげなく書いていますが、県内で見ている人が二人以上いることは分かりました。

発達障害の問題はかなり奥の深い問題です。
また、療育についても同様です。
更に、「障害」がないと言われている「健常」児童の発達も本当に保証されているのでしょうか?

そんな問題を病院が赤字であるとか無いとか表層レベルで哲学のないまま、一時的な時代の流れで雰囲気で決定すべきとことではないだろうと思います。

何ができるでしょうか? (Unknown)
2008-12-29 23:51:28
「哲学」が見えない行政により、長年必要な支援が受けられず残念な悔しい思いを重ねてきました。勇気をもって声をあげていくには何が必要だと先生は思われますか?どのような形が効果的なのでしょうか?アドバイスいただけますか?

また、専門家の先生方はこのような政策に対して意見する等、対応される計画はあるのでしょうか?

質問ばかりで申し訳ありません。
子ども達のために県民の一人として何ができるのか・・・考えています。