円卓 (文春文庫) | |
西 加奈子 | |
文藝春秋 |
西加奈子 著 : 円卓
を、読んだ。
こっこは小学3年生。大阪の郊外の公団住宅で両親と祖父母、そして三つ子の姉妹と
大家族で暮らしている。
家族の中では、いつまでも赤ちゃん扱いの末っ子だが
こっこは、周囲が思うほど子どもではなく、しかし本人が思うほど大人でもない。
吃音でリズミカルに言葉を発する同級生のぽっさんや、級友達と
少しずつ成長し、しかし、その成長に自分自身が気付かず追いつけず
人知れず悪戦苦闘してゆく姿を描いた作品。
西加奈子の画き出す子供のなんとみずみずしく可愛らしい事。
毒を吐き、強がって、くさっていても
抱きしめたくなるほど可愛らしい。
わがまま放題のロッタちゃんみたい。
旅に持ってく本を何にしようか悩んでいたけど
西加奈子を2冊にしようかな