記憶に新しい格安ツアー会社「てるみくらぶ」の経営破綻。激安商品で痛い目を見た人も多数出た。しかし、安くていい商品なら越したことはないと思うのが消費者の本音。これ以上はヤバいという安さのボーダーラインを探りつつ、最新激安商品の舞台裏を解明した!
◆「てるみくらぶ」倒産に見る激安ツアーの裏側とは?
「てるみくらぶ」の経営破綻。実際、同社のツアー参加者から「4万円のグアムツアーに参加したら、ホテルがグレードダウンされていた」(50歳・設計)といった被害体験も寄せられた。
http://faweroauoire.nikki.cmaker.jp/nk-20170612.html
https://suzuri.jp/faweroauoire/768171/sweat/s/white
この対応に「考えられない。予定したグレードのホテルが手配できなければオプションを無料で追加したり、ワンランク高いホテルにします。本来ならグレードを下げることはあり得ない」と話すのは、元旅行会社社員でトラベルライターのリュウジ氏だ。
「てるみくらぶは中高年層を取り込むために以前から高額な新聞広告の掲載を積極的に行っていましたが、このビジネスモデルは旅行会社としてはもう古い。通常、ツアーの粗利は10%もなく、ハワイなど海外の人気リゾートは競争が激しく7%程度。格安がウリの同社はそれ以下かもしれません。広告費ばかりかかっていては、経営が行き詰まるのも当然です」
さらに航空会社やホテルからの入金は半年先の場合もあり、キャッシュフローの流れが悪い旅行業界特有の事情も影響しているとか。
「てるみくらぶが実施していた現金一括入金限定ツアーなどのキャンペーンは、資金繰りの悪化を表していたのでしょう」(リュウジ氏)
では質の低い激安ツアーはどう見極めればいいのだろうか?
これについて大手旅行会社の社員は、「企画と主催の旅行会社が異なる激安ツアーはなるべく避けたほうがいい」と明かす。
「トラブル発生時、どの旅行会社から申し込んだかで対応が変わるからです。特に下請けの小さな旅行会社から参加するとフォローは後回しになってしまいます」
https://suzuri.jp/faweroauoire/768172/note/m/white
http://faweroauoire.on.omisenomikata.jp/diary/1663452
また、ツアー代金のキャンセル料発生時期もその旅行会社の良しあしを判断する基準のひとつだ。
「キャンセル料が発生するのは国内が出発21日前、海外が31日前、繁忙期が41日前と旅行業約款で定められており、多くの旅行会社はそれに準じています。ただし、キャッシュフロー成立のために入金期日をキャンセル料の発生期日以前に設定する会社があり、こういう業者はマズい。あと、ツアー予約後、入金期日が申し込み3日以内など早めに設定されている旅行会社も要注意です」(リュウジ氏)
ツアーの手配は信頼できる旅行会社にしたほうがよさそうだ。
【リュウジ氏】
トラベルライター。前職は中堅旅行会社社員で、ツアーの手配や旅行サイトへの営業などを担当。その経験を生かし、雑誌やウェブ上に多数の旅行関連記事を発表
◆「てるみくらぶ」倒産に見る激安ツアーの裏側とは?
「てるみくらぶ」の経営破綻。実際、同社のツアー参加者から「4万円のグアムツアーに参加したら、ホテルがグレードダウンされていた」(50歳・設計)といった被害体験も寄せられた。
http://faweroauoire.nikki.cmaker.jp/nk-20170612.html
https://suzuri.jp/faweroauoire/768171/sweat/s/white
この対応に「考えられない。予定したグレードのホテルが手配できなければオプションを無料で追加したり、ワンランク高いホテルにします。本来ならグレードを下げることはあり得ない」と話すのは、元旅行会社社員でトラベルライターのリュウジ氏だ。
「てるみくらぶは中高年層を取り込むために以前から高額な新聞広告の掲載を積極的に行っていましたが、このビジネスモデルは旅行会社としてはもう古い。通常、ツアーの粗利は10%もなく、ハワイなど海外の人気リゾートは競争が激しく7%程度。格安がウリの同社はそれ以下かもしれません。広告費ばかりかかっていては、経営が行き詰まるのも当然です」
さらに航空会社やホテルからの入金は半年先の場合もあり、キャッシュフローの流れが悪い旅行業界特有の事情も影響しているとか。
「てるみくらぶが実施していた現金一括入金限定ツアーなどのキャンペーンは、資金繰りの悪化を表していたのでしょう」(リュウジ氏)
では質の低い激安ツアーはどう見極めればいいのだろうか?
これについて大手旅行会社の社員は、「企画と主催の旅行会社が異なる激安ツアーはなるべく避けたほうがいい」と明かす。
「トラブル発生時、どの旅行会社から申し込んだかで対応が変わるからです。特に下請けの小さな旅行会社から参加するとフォローは後回しになってしまいます」
https://suzuri.jp/faweroauoire/768172/note/m/white
http://faweroauoire.on.omisenomikata.jp/diary/1663452
また、ツアー代金のキャンセル料発生時期もその旅行会社の良しあしを判断する基準のひとつだ。
「キャンセル料が発生するのは国内が出発21日前、海外が31日前、繁忙期が41日前と旅行業約款で定められており、多くの旅行会社はそれに準じています。ただし、キャッシュフロー成立のために入金期日をキャンセル料の発生期日以前に設定する会社があり、こういう業者はマズい。あと、ツアー予約後、入金期日が申し込み3日以内など早めに設定されている旅行会社も要注意です」(リュウジ氏)
ツアーの手配は信頼できる旅行会社にしたほうがよさそうだ。
【リュウジ氏】
トラベルライター。前職は中堅旅行会社社員で、ツアーの手配や旅行サイトへの営業などを担当。その経験を生かし、雑誌やウェブ上に多数の旅行関連記事を発表