先日の研修会のレポートを。
X-MODEとは、新型フォレスターに採用された新機構。
恐らく、VDCを進化させたものだろう。
例えば、雪道でスタックしたときの事を想定して欲しい。
走ってるうちはいいんだが、一度速度がゼロになってしまうと、
その場で接地面を掘ってしまって、脱出できなくなる時がある。
フルタイム4WDの場合、
片輪が空転すると反対側には動力が伝わらなくなってしまう。
「4WDなのに!」
って叫んでしまう状況だ。
まあ、前後に動きながら、勢いをつけて脱出、って事が出来ればいいが、
掘って、掘って、亀の子になってしまえば万事休す。
で、
このX-MODEは片輪が空転すると、
その車輪にブレーキを掛け、それ以上空転させない。
そして、反対側の車輪に動力を伝え、
スタックせずに脱出ができる。
特設コースでテスト走行。
ラダーを組んだ橋を作り、その上を登るというコース。
左前と右後が滑っている状況を作り出す。
アクセルを踏むと、一瞬、少し後に下がるが(5~10cm)、
そっからじわじわと前に出て、難なく脱出。
同じコースをエクストレイル(4WDのロック機構が付いている)でテストしたが、
こちらも最終的には登りきれるが、随分時間が掛かる。
フォレスターの倍くらいだ。
アクセルを踏むと、ずるずると後に下がるし、
登り始めるときに大きく横滑りをする。
これがかなり怖い。
コースの橋に脱輪防止のフレームを組んでいるのは、
エクストレイルでテストした場合の転落防止だと言っていた。
つうことは、
最初にテストした時、
落としちゃったんだね・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。
更に、
右前と左後が完全に浮いている状況、
まさに、やじろべえの様にゆらゆらとしているところから、
難なく脱出してしまう。
豪雪期間の路地走行なんかに威力を発揮しそうだ。
これだけでもフォレスターを選ぶ価値がありそうだと思った。
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フォレスターで評価されれば、
レガシィ、インプ、エクシーガにも搭載されるのかな?
そうしてもらえれば、どのクルマを選んでも冬は気持ち的に安心です。
昨冬、栄町のふじわら付近で、氷の凹凸道で左前が浮いて空転して、残った3輪で前後を繰り返して脱出しようと思ったら、右前に動力が伝わらなくなり、FRになってしまい、結局後ろのクルマの運転手に押してもらって脱出したことがありました。
レガシィなのに…と恥ずかしい思いをしましたが、X-MODEが付けば、そんなことなくなるのかな…。
クロカンを意識したフォレスターのみかな。
レガシィ等に採用される際は、VDCの発展型としてでしょうね。
機能も制限があって。