軽井沢版*エッセイスト

軽井沢に移住したイキメン鴨志田が、エッセイストに!?

ヨーロッパ一人旅~1990.5.22(火)Jeff@PARIS

1990-05-22 15:00:00 | エッセイ

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□地下室で荷物を整理していると、1冊の手帳を見つけました。

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□懐かしい・・・。この黒い小さな手帳。私が、大学時代、ヨーロッパ一人旅をしたとき、共に旅をし、思ったこと、感じたことを綴ったメモ帳なのでした。

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□1990年5月21日から6月19日まで、私は、大学を積極的にさぼり、ヨーロッパへ旅立ちました。

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□まあ、実際は、そんなにかっこいいものではなかったんですけど。でも、今の私を支えているもの、原点がここにある、それは確かなことです。


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□東アジア人は、日本人にとっては、コミュニケートしやすいのです。なぜなら、漢字という同じツールを共有していますので。

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□機上で、いつから、どちらからコミュニケートし始めたかは忘れたんですけど、彼と話し、『パリに着いたら一緒に宿をシェアしない?』などと会話がはずんだのも、やはり漢字がきっかけだったと思います。

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□でも、この出会いが、私のヨーロッパでの旅の始まりを、トホホ状態にしていくきっかけになるとは、そのときはわかりませんでした。

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□彼の名は、胡 志明。香港の漢字?の先生で、英語も私よりは堪能。年齢も、私よりも一回りくらい上だったように見えました。

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□『Jeffって読んでくれ!』。渡航の目的は、ヨーロッパのおもしろいところをビデオで撮り歩き、香港に帰って、生徒たちに見せてやりたい、ということでした。確かに、でかい機材を持ってました。

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□機上のサンライズに感動し、ローマ、そして眼下の真っ白で小さい、連なるアルプスに再び心を動かされながら、機内食を何度食べたか忘れた頃に、ようやくParis(シャルル・ドゴール)に着きました。

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□シャルル・ドゴールからRoissyという近くの駅までは、無料バスがあります。で、Roissy(Paris郊外)から市内への鉄道も、私の持っていたユーレイルパス(ヨーロッパ内の鉄道無料パス)でOKのはずでした。

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□もっとも、Jeffが、『Paris市内までの鉄道では、君のパスは使えない』と言います。私は、『事前の下調べでは、パスは使えるはずだ』と言い返しましたが、見知らぬ土地での心細さと、Jeffのやけに自信たっぷりの態度に負け、結局、切符を買うはめになりました。

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□ところが、私は、フランの手持ちがありません。そこで、仕方なく、両替手数料の割高な空港で、予定外の両替を強いられました。

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□確かに、Paris市内の地下鉄には、パスが使えない区間がありました。でも、後で確認すると、結局、Roissyから市内へは、パスが使えました。

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□このことから、他人の言うことに惑わされず、不明な点は、窓口で聞くべきだということを学びました。以降、すぐインフォメーションなどで聞くことにしました。

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□また、空港での両替は、やはり手数料が高くつくということも学びました。当初、市内に入ってから両替する予定でいたんですけど、やむを得ず、唯一の手持ちキャッシュ3,000円をフランに替えたのでした。

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□Roissyに着いた2人。切符売り場で、Paris市内のどこ駅まで買ったらいいか迷っていたアメリカ娘と出会いました。ヨーロッパの多くの大都市がそうですが、Parisにも、パリ駅というのがありません。

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□ジーンとキャロル。2人とも大学生。ジーンは、映画ターミネーターのヒロイン(リンダ・ハミルトン)にそっくりのブロンドで、なかなかキュート。

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□ここでも、Jeffがやってくれました。『私、Saint Denisという駅の近くに、安いホテルを紹介してくれるところを知ってるよ。よかったら、一緒に行かない?』

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□結局、4人で、Saint Denisまでのチケットを買い、私たちは電車へ。しばらく乗ってから、乗り換えないとSaint Denisに行けないことが判明。途中下車。

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□ところが、はじめてのParisのメトロ。どの地下通路を通って乗り換えればよいのか、なかなかわかりません。

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□Jeffが『Where is Saint Denis(セイント・デニス)?』と、乗換えを急ぐパリジャンを呼びとめて聞くんですけど、通じません。

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□私は、大学や独学で、フランス語をかじっていました。『Saint Denis(セイント・デニス)じゃなくて、(サン・デニ)と発音しなければ通じないんじゃない?』

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□そんなこんなで、なんとかSaint Denisへ到着し、地下から地上へ。

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□ようやくJeffの言っていたインフォメーションに到着したんですけど、宿がなかなかありません。Parisでは、安宿を当日に手に入れるのが難しいのです。

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□結局、選択の余地がほとんどなく、Routen Hotelが、私たちの記念すべき1泊目のホテルとなりました。部屋もダブルしかなく、男2・女2で別れて、シェアすることになりました。

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□その後の旅で学んだんですけど、そもそも、安宿は、なかなか紹介してもらえません。実際に、安宿に足を運んで、交渉した方が確実なのでした。

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□インフォメーションで前払いだったんですけど、予想に反してキャッシュ・オンリー。日本以上にカード社会なんだろうと思っていた私。初日は疲れたので、VISAカードで支払おうと思っていたのに、またまた両替をするハメになりました。

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□これも、その後の旅で学んだんですけど、カードは、貧乏旅行では、使えないこともしばしば。だから、多少のキャッシュは必要なのでした。

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□Routen Hotelは、暗ーい、古ぼけた、しかも狭ーいホテル。居心地が良すぎるので、ぼくらは荷物を置いて、外に出ました。

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□時間は、もう16:00くらいだったと思います。シャルル・ドゴールに到着したのが9:00くらいでしたから、お腹はぺこぺこ。

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□少し歩くと、美味そうなサンドウィッチ屋を発見。ここで、私は、半生のビーフとフレッシュベジタブルを挟んだサンドウィッチとビールを買いました。

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□やっと空腹も満たされた4人。英語で会話をし、いろいろ話したんですけど、疲れていたんですね。あまり何を話したんだか、記憶がありません。でも、話しながら、こんなことを考えていたことだけは、よーく憶えています。

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□『今日は、Jeffにずいぶん世話になってしまった。でも、人に頼っていたのでは、何のために一人旅に出たのか、わからない。明日からは、もっと自分がイニシアティブをとろう。』

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□その日は、ジーンたちと遊びに出る余裕もなく、早めにホテルで寝てしまいました。


■ルート■
◇シャルル・ドゴール空港
 ◇入国審査
  ↓パスポートチェック
 ◇税関
  ↓機内持込荷物1個のみだった僕は、多量の荷物を待ち続けるJeffに待たされる
 ◇無料バス乗り場へ

◇9:00/CDC
  ↓無料バス
◇11:00/ROISSY
  ↓
◇14:00/SAINT DENIS
  ↓
◇ROUTEN HOTEL


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