宮美庵

幸せはいつだって、わたしの中に。

「布施明 AKIRA FUSE LIVE 2015-2016 ~うたかた~ 」in札幌

2016-03-08 00:13:38 | 布施さん

待ちに待った布施さんのコンサート

昨日行って参りました

 

「うたかた」とは

「泡沫」、水面に浮かぶ泡・・・儚く消えゆくもの・・・

同時に「唄方」つまり歌うことを専門にする人のこと。

布施さんは言葉に造詣が深いのです

そして今回「一期一会」という言葉も繰り返していました。

 その日そのときの歌は、もう二度と出会えない儚く貴重なもの・・・

その言葉が胸に響きました。

 

でも、お話を聞く前から、布施さんのそんな思いはオープニングや一曲目の『うたかた』に、

強く強く込められていました。

そのせいなのか、何なのか、よくわからないけれど、

『うたかた』を聞き始めるとすぐに、布施さんの歌は私の心に響き、

胸がいっぱいになって 泣いてしまいました・・・・初めてでした。そんなことは。

それにしても一曲目がすでに、コンサートの最後のような迫力に満ちていて・・・

布施さんの生の歌を聴けるのは、もしかしたらこれで最後なのかもしれない、

という気持ちになってしまうほどでした

(あとで友人も同じように感じたと言っていたので、私だけの感傷ではなかったようです。)

 

 

「カルチェラタンの雪」「止まり木」「君を守る」「マイウエイ」「落ち葉が雪に」・・・聴きたかった曲を、

5列目の正面という席で聞けたのが、とっても幸せでした。

ちょっぴり自虐的?なおしゃべりも、布施さんらしくて好き

そして今回 あら?っと思ったのが

「霧の摩周湖」「君は薔薇より美しい」「シクラメンの香り」がとても良かったこと!

ヒットしたこれらを、実は私、それほど好きではなかったのでした。

でも今回の歌は、何か違っていた・・・

あぁ、素敵だなぁと、いい歌だなぁと、珍しく、そう感じたのでした。

やっぱりいつものコンサートの布施さんとは、何か違う・・・

これが最後・・・とでもいうような、心がいっぱいこもった歌だったのでした。

そしてなんと最後の曲が・・・ショパンの「別れの曲」・・・!

オペラ歌手顔負けの 会場いっぱいに響き渡る 美しく堂々たる歌声は、

またもや私の心を揺さぶり、涙を流させたのでした。

 

あぁ、布施さん・・・

やっぱり大好きなのです

 

うたかたの 儚くも 心に響く 一期一会の歌声・・・

そして、ステージ奥に去って行く背中と、

最後に振り向いて「ありがとうございました」と言った 深い笑顔も、

切なく深く 心に刻みました。

 

でもでも「最後」なんてぜったい嫌~

絶対また、本物の歌声を聴きたい~!!!

布施さん・・・・

 

 

 

・・・このあと「鮨 無双」へつづく

 

 

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4 コメント

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 (G.S)
2016-03-08 11:44:57
大人になってから歌詞の内容が女性にたいする愛だとわかってから、世の中がよく見えてきた。女性も嘘でもいいから囁いてもらいたいものだろう。「君が好きだ。一番愛してる。」
真綿色したシクラメンの花は背筋が伸びたスレンダーな髪の長い少女を思い出す。もう遠い過去の夏の物語の一節だ。記憶の彼方にかすかに残ってるのは楽しかった残骸なのかもしれない。積み残された石のように。
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G.S様 (みやび)
2016-03-08 18:50:23
「積み木の部屋」は布施さんの曲にありますが、「積み残された石」も切ない歌になりそうですね・・・
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みやび様 (G.S)
2016-03-08 20:01:11
あなたのその優しい心は
万葉集の「うちひさす」を
思い出します。
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G.S様 (みやび)
2016-03-09 06:52:49
うちひさす・・・「宮」の枕詞ですね~ありがとうございます。

G.Sさんはほんとうに博学です・・・
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