コンビニ向けのゲーム専門の問屋としてスクウェア(現スクウェア・エニックス)が設立。また、キオスク端末での音楽配信事業も実施。
ゲーム会社→玩具卸問屋→小売店 という既存の流通に対し、
ゲーム会社→デジキューブ→コンビニ という新しい流通を作ろうとした。
当時、ゲーム業界は任天堂系の問屋(初心会)がほぼゲームソフトの流通を仕切り、小売は初心会の言うがままにされていたが、そんな初心会主導のゲーム流通を変えようという改革路線がデジキューブが流通業界の内外から注目された理由だ。
倒産の主要因は、キオスク端末向けの音楽配信事業の失敗と発表されたが、ゲーム流通事業も赤字が膨らむ一方だったという。
ゲーム流通の赤字の原因は、巨大なコンビニ販路と引き換えに大幅に減った利益幅と、初心会とか異なり在庫の返品を受け付けていたために、コンビニ側でリスクなく過剰出荷を要求できてしまったことだろう。また、ゲーム不況と時期も重なりファイナルファンタジー以外にはろくなヒット作も出なかったことも響いたはずだ。
一方で、音楽配信やタレントのプロマイド発売への参入を発表したことで、利害関係者と思われる団体から会社に銃弾を打ち込まれたり、いろいろな面で話題を振りまいた会社であった。
しかし、デジキューブのゲーム流通事業は、その後プレイステーションドットコムやセブンドリームドットコムなどを生み出すノウハウとして蓄積されたため、ゲーム業界やコンビニ業界をIT化に進めた影の立役者とも言われる。
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デジキューブ、自己破産を申請
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20031126/digicube.htm
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デジキューブは、
スクエアとトヨタが「共同出資」した会社であり、
いわゆる一般的なベンチャー企業であり、
スクエアが設立したという記述は大間違いです。