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◇ERP◇ SAPがERP、CRM、SCMでそれぞれNo.1ベンダーにランク

2006-07-11 21:57:50 | ERPニュース


 ガートナーデータクエストが発表した報告書によって、SAPがエンタープライズ・ソフトウエア市場におけるNo.1ベンダーであることが明らかになった。これはガートナーデータクエストが発表したERP、CRM、SCMの報告書の総ソフトウエア売上げで、それぞれ第1位にランクされたもの。また、同時にSAPは、ERPのエンタープライズ資産管理部門でも最大の市場シェアを獲得した。

 <短評>独SAPは既に世界規模のソフトウエア企業とし業界に君臨している。もとはといえば独IBMいた技術者がスピンアウトして設立したベンチャー企業であった。ERPソフトのSAP「R/3」はトヨタ自動車のカンバン方式を基に開発されたという説がある。現在、日本のユーザーが世界で最も進んだソフトとしてSAP「R/3」を競って導入しているのを見ると、なんだか複雑な思いがする。また、SAPは販売方法もそれまでのやり方の裏をかいて、まんまと成功したと言われている。つまり、従来、コンピューターメーカーの販売先は情報システム部門と相場が決まっていた。ところがSAPは企業の経理部にターゲットを絞ってセールスを展開したわけである。これで成功したわけである。後でこのことを知った大手コンピューターメーカーが地団太踏んで悔しがったが、後の祭りであった。そして、今回ガートナーデータクエストからエンタープライズ・ソフトウエア市場でNo.1のソフトウエア企業としてお墨付きをもらったというわけである。教訓:世界的製品は実は身近なところに潜んでいる。
http://www30.sap.com/japan/Company/Press/Press.epx?PressID=6488