名探偵コナン「鳥取クモ屋敷の怪」

コナンの全事件の中でも今回ほど犯人が哀れに思えるものはなかったのではないだろうか…

秋のミステリースペシャル名探偵コナン「鳥取クモ屋敷の怪（デジタルリマスター）」

今回は、以前一度放送されたものを秋のミステリースペシャルと銘打って再放送。
原作にもあった話ですね。

舞台は、蜘蛛御前の伝説が語り継がれる峠にある屋敷。

小五郎は屋敷の当主信一から事件の調査依頼を受け、服部は怪文書で呼び出され、それぞれ屋敷を訪れていた。

毎回思うのだが…服部よ、毎度毎度事件の調査に和葉を連れて来るな。
おっちゃんが連れて来る蘭やコナンは家族だからまぁまだわかる。
だが、和葉は家族でも助手でもない。事件が起きるかもしれない場所になぜガールフレンドを連れて来る。…そうか、女連れの方が警戒されにくいからか(・_・)
てか和葉の旅費はどうしてるんだ？？

だが、屋敷を訪れた早々、信一が密室状態の蔵で糸に絡まった首吊り死体となって発見される。

また、偶然その密室トリックに使われたＢＢ弾を見つけた和葉も、スタンガンで気絶させられ、糸に絡めてつるされる。

現場に落ちていた画鋲やそれを刺した跡、ＢＢ弾の話などから、トリックを推理していく服部とコナン。
また、3年前に信一の娘美沙と妻絹代が相次いで自殺した話や、数日前に首を吊って死んだ根岸という男と信一が麻薬を扱っていたらしいという事実から、事件の経緯や動機も見えてくる。

そして、小五郎の推理ショーが始まる。

服部がいるのになんでわざわざおっちゃんを眠らす必要があるんだろうと思ったが、服部はバイクでトリックを証明する役だったんですな、なるほど。
にしてもコナンが何回もおっちゃんの後ろから出たり隠れたり…ごっつ怪しいがな(笑)←それは言いっこなしｗｗ

あと…あんな小さい針の先程度で瞬時に眠るレベルの麻酔をあんなしょっちゅう打たれてるおっちゃんが中毒にならんのか非常に心配(笑)

犯人は、服部が屋敷に来る途中で一緒になった米国人カメラマン、ロバートだった。
彼は3年前、土砂崩れに巻き込まれて重傷を負っていたところを助けてくれた美沙と親しくなっており、彼女の自殺は彼女が実の娘でないと知った信一が追い詰めたせいだと思い、殺したのだ。根岸を殺したのは、彼が美沙を侮辱したからだった。

だが、服部はロバートに告げる。美沙の自殺の本当の理由は、家族のことではないかもしれないと。


その頃蘭と和葉は、信一のもう一人の弟龍二の双子の娘、紗栄と絵未に、"シャイン"という言葉を教えていた。

"シャイン"…それは英語で、輝くという意味。

…綴りは、"ｓｈｉｎｅ"…

それを聞いた紗栄と絵未は言う。「ロバートに謝らなきゃ！」

3年前ロバートが屋敷を去るとき、美沙は二人に、彼の気持ちを聞いてきてくれと頼んでいた。
まだ幼い彼女たちは、シャインなどという言葉は知らなかった。
根岸の名刺から、ローマ字の"shi"と"ne"の読み方を知った彼女たちは、ロバートが紙に書いた"シャイン"を、"shine(しね)"と読んでしまったのだ…


服部の口からそれを聞いたロバートは、その場に崩れ落ちる。
連行されるタクシーの中で、彼は繰り返し繰り返しつぶやいていた。

「なんで彼女はアメリカ人じゃなかったんだ…
　なんで僕は日本人じゃなかったんだ…」

まるで、壊れたからくり人形のように…

人を殺したとはいえ、ロバート切ねぇ、切なすぎる(ノД｀)゜。
美沙はもう死んじゃったから、誤解も解きようがない。あんまりだーッ！！