アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

688 アチャコの京都日誌(テレワーク中)

2020-04-22 07:31:48 | 日記

③ 遊芸稼ぎ人 

職業に貴賤の別はない。決してない。しかし、コロナ騒動で不足する貴重な人材が、医療関係者だ。医者・看護士・医薬関係者・検査技師など。一方、活動の自粛を余儀なくされている職業も多い。残念ながら、不要不急の職業というものはある。

「米朝」の画像検索結果

 

 

 

 

 

以前、桂米朝が人間国宝を授与された時に、自らの職業を「遊芸稼ぎ人」と表現したことを思い出した。遊びを生業にしている。世の中が平和で生活に余裕があってこその職業であると言う主旨だろうと思う。芸人は謙虚であるべきという教えでもあった。また、一番弟子の枝雀がうつ病になった原因が、自分が世の中に必要とされない存在であると悩んだ事とも言われる。落語のまくら(前説)で、地球滅亡の時に脱出できる宇宙船に定員があったら、最後まで乗せてもらえないのが我々だとネタにしていた。そのような突き詰めた思考が深刻なうつ病につながったのだが、師匠の米朝は、芸人の矜持としての「遊芸稼ぎ人」発言であった。世の中からいつナンドキ不要とされるかも知れない、その覚悟が必要な職業であることを自覚せよと言う教えであった。

「枝雀」の画像検索結果

 

 

 

 

 

もちろん、職業に貴賤の差別はない。しかし、確かに、無くとも困らない命に別状のない仕事はある。特に水商売と言われるものがそうかも知れない。その代わりそのような職業は、いつでもやめる事が出来る。しかも大儲けすることもある。しかし一方、食うや食わずの多くの底辺の存在も多い。誰でも一定の収入を得るサラリーマンとは大違いだ。サラリーマンは、ごくごく一部の幹部社員にならない限り大儲けはない。その代わり気楽な稼業だ。

「遊芸」の画像検索結果

 

 

 

 

 

今まさに戦争と言うのならば、みず商売の方達の矜持を見たい。自粛要請に応えてもらいたい。現実的には国家が放ってはおかない。

再度言う。10万円はどんな金持ちも辞退せず大いに使おう。寄付も辞退もGDPには貢献しない。

そして、早く飲みに行きたい。遊芸稼ぎ人の至芸を見たい。


最新の画像もっと見る

post a comment