演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/08/31 第19回 かっぱの勉強会

2007-08-31 | 勉強会
橘ノ圓満…『牛ほめ』

三笑亭夢吉…『のめる』

神田きらり…『村井長庵 お登勢殺し』

橘ノ圓満…『茶の湯』


8月も7月ほどではないにしろ、色々な演芸を楽しみました!
今日(31日)は鈴本を除く各寄席では「余一会」がありましたが、芸協の皆さんは浅草・本法寺の「はなし塚」と「扇塚」での供養、その後の寄合いがあったそうです。
かっぱの勉強会…私自身は2回目ですが、前回の和室ではなく3階の会議室に変わったようで、エレベーターを降りると出演予定にない笑福亭和光さんが会場案内をしていました。
広い会議室の机を取り払い、椅子を並べた前に特設の高座。普段とは趣きが違います。

開口一番は圓満さん。準備に忙しかったようで眼鏡をかけたまま高座へ。
昼間の寄合いの話をマクラに「牛ほめ」に入りましたが、与太郎の間抜けさがよく表れた一席でした。
圓満さんの与太郎は先日の深夜寄席でも感じたように、本当に憎めないキャラクターでほのぼのとした感じはやはり人柄からにじみ出ているようです。

続いては夢吉さん。こちらは普段の会場が30畳の和室で定員が30名!
30名以上入る会には使わせないという会館の掟が2日前に判明し、慌ててこの会議室を押さえたというマクラ。
我々はただ行くだけですが、芸人さんは会場を押さえるのに苦労していると感じました。
「のめる」は、“一杯のめる”が口癖の八つぁんと、“つまらねぇ”が口癖の半さんのやりとりが可笑しい噺ですが、夢吉さんはこの2人の性格をまるで「長短」のように演じ分けていました!お見事です。
ところがこの噺の最中、私の隣にいた女性の携帯が鳴りました
その女性、慌ててを持って外に出て行きましたが、何で電源切るとかマナーモードにしないのかなぁ?
サゲに向かう一番いい所だったのに!これは客の意識の問題ですよね。
夢吉さんが高座を下りる時、圓満さんのメガネが残っていて…。
圓満さんも落ち着いているように見えて案外・・・


きらりさんはいきなり「村井長庵」へ。
この「お登勢殺し」(お登勢の最期・雨後の裏田圃)も何回か聴いていますが、今回はお登勢が老けたような印象です。
今までのお登勢は、次女のおうめに会いたいがために兄の長庵を訪ねたものの、なかなか会うことができずにだんだん弱々しくなっていく描き方でした。
今日のような老けたイメージはちょっと違和感を感じましたが、何よりも長庵の憎々しさとまるで怪談を聴いている様な展開は、蒸し暑い夜に背中が寒くなる内容でした。

トリは圓満さんの2席目。「茶の湯」という噺はご隠居と定吉がうろ覚えで茶の湯を始める件も面白いのですが、それ以上に笑えるのが店子の3人(豆腐屋・カシラ・先生)が茶の湯に招待されて引っ越しを考える場面。
私はここが大好きで、圓満さんもその期待に見事に応えてくれました。

終演後はお客さん達も交えて会議室のセッティング。
当初は出演者だけでやる予定だったようですが、こういうことは人が大勢いればアッという間に終わるもので、瞬く間にセッティング完了!
それにしても出番もないのに同期の勉強会ということでお手伝いに駆け付けた和光さんの心意気には感銘しました。

次回の「かっぱの勉強会」は11月27日(火)です。
20回目を記念して、三笑亭夢丸師匠が出演予定だそうですので、興味のある方はぜひお運び下さい!

コメント
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