演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/07/14 下北☆キラリ~神田きらりひとり会~Vol.2

2007-07-14 | 日本講談協会
一、村井長庵より『雨夜の裏田圃』(お登勢殺し)

一、講談を歩く 案内・江戸川ツリシテル

《お仲入り》

一、北沢・代沢の川辺

一、朗読『棒をくわえた猫の話』(作・ますふじ圭)


「下北☆キラリ」の2回目。台風接近の中、客足が心配でしたが満席!期待のほどがうかがえます。
約5分遅れて始まりましたが、いきなり着物でいきなり講談に入りました。
「雨後の裏田圃」は予想通り「お登勢殺し」の読み物。
長庵が三次を使って実の妹を殺してしまうという身の毛もよだつような内容ですが、浄化作用のある「出世の馬揃い」とか「誉れの梅花」ではなく「お登勢殺し」をかけてきた所に、きらりさんの意気込みが感じられました。
以前聴いた内容に、三次が世話になっている家のおばさんが出て来る場面が入っていました。このあたりは落語チックで笑いも起こります。
久しぶりに聴いた村井長庵。この先の展開が益々楽しみです。

そのまま次のコンテンツへ。三次がお登勢を連れて歩いた道筋を浅草の古地図を使って解説する新キャラクター“江戸川ツリシテル”
瀧川鯉橋さんのマクラに「滝川クリステル」が出てくることがありますが、もし鯉昇一門に女性のお弟子さんが入門したら“瀧川鯉してる”なんていう名前になるのかな?なんて思ったりして…。
閑話休題。この“江戸川ツリシテル”は、もちろんきらりさんが自ら作ったキャラですが、そういう遊び心もきらりさんらしいなと思いました。
「入谷田圃」に「吉原田圃」、おそらく三次はこの辺りでお登勢を殺したんだろうという推測も、古地図によって非常に鮮明に考えることができました。
この麹町平河町から吉原までの道筋は、実際に歩いたことがあります。
靖国神社~九段下~水道橋~壱岐坂~本郷四丁目~湯島切通し~池之端~上野~稲荷町~浅草
というルートで約3時間かかりました。
途中ではソバを食べて三次の気持ちになったりして、誠に有意義なウォーキングでした。

休憩の後は代沢に文士が多く住んでいたことを表すミニ講談。
次回からコンテンツに入れるようです。

最後は朗読。今回は作者も来場されてましたが、私の注目は挿絵を紙芝居形式に見立てた、その紙芝居をめくるおじさん。
なんと「ペーソス」の島本慶さんでした
島本慶さんは知る人ぞ知る、あの人物!
まさかそんな人がきらりさんの会の裏方を務めるなんて・・・。
改めてきらりさんの人脈の広さと人柄を忍ばせる演出で、楽しい2回目の会も大盛況でお開きとなりました



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【芸協らくごまつり】概要 | トップ | 07/07/14 深夜寄席(落協) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。