演芸見ブんログ

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08/11/09 第6回 一凜托生の会(お江戸上野広小路亭)

2008-11-09 | 講談協会
第6回 托生の会
田辺一凜勉強会

平成20年11月9日(日) 午後6時開演
お江戸上野広小路亭(御徒町駅徒歩3分 上野松坂屋向かい)
木戸銭 2000円(チラシ持参の方は1800円

★出 演 田辺一凜
★ゲスト 春風亭鹿の子(落語)


田辺銀冶…『村越三十郎 左七文字』

宝井琴柑…『横浜のヘボン先生』

田辺一凜…『赤穂義士銘々伝 安兵衛 高田馬場駆けつけ』

春風亭鹿の子…『厩火事』

《お仲入り》

田辺一凜…『名月若松城』


広小路亭定席に引き続き、今日は丸一日『広小路亭』に籠もりきり。
一凜ぶり…イヤ、一年ぶりの一凜さんの会。
昨年までは年2回開催していたそうですが、今年は春先にお休みしたため1回の開催となりました。

受付は銀冶さん。
姉弟子の会とあって大張り切りでした。

開口一番はその銀冶さん。
徳川家康の家臣として仕えた村越三十郎の逸話。
この読み物は「村越茂助」として有名ですが、『三十郎』というのは初めて知りました。
また字を教えるのが「茂助」だと徳川家康直々ですが、こちらは「酒井忠次」という設定。
「一鶴一門」の特別バージョンなのでしょうか?
銀冶さんは一凜さんの妹弟子ですが、姉弟子(田辺鶴瑛先生)の娘さんでもあります。
もう少し表情や読み方に硬さが取れてきたらなぁ…と思う一席でした。

一凜さん曰く『講談界の相武紗季』琴柑さんの張り扇を叩く姿勢や音はホントにホレボレしますね。
銀冶さんの『村越三十郎』をソデで聴いていたという琴柑さん。
「村越茂助が三十郎っていうのを初めて知りました!」
アタシも初めて知りました!
読み物は落語「犬の目」でもおなじみ、ヘボン先生が歌舞伎役者の立女形、三世沢村田之助の足を治療した内容。
琴柑さんの口跡にピシリと決まる張り扇がとても効果的でした!

一凜さんの一席目は義士伝の中から「堀部安兵衛」の有名な物語。
ちなみに早稲田の甘泉園公園・水稲荷神社には『堀部安兵衛の碑』があり、都バスではそのアナウンスもされます。(『甘泉園公園前』飯64・上69・早77・池86)

出囃子「さわぎ」が流れて鹿の子さんが登場。
「講談の会は出囃子がないんですよね。落語家は出囃子がないと高座に上がる時に間が持てない」そうです。
「一凜さんと私の共通点は二人ともママであること」とという鹿の子さん。
『厩火事』のおさきさんが仲人の所に愚痴をこぼしに行くのですが、亭主の悪口を言われた時の“やるせない表情”は女性にしか出せないものでしょうね!

一凜さんの二席目は、会津若松92万石の城主・蒲生飛騨守氏郷とその家来・西村権四郎の熱い物語。
他の先生方で何度か聴いたことがある読み物ですが、一凜さんもこの物語が大好きだそうで、やっぱり一凜さんも熱い女ですね!

今日は大相撲納めの九州場所初日に加え、日本シリーズは雌雄が決する最終戦。
「できれば来たくなかった」という『相撲と野球が大好き』な一凜さんでしたが、楽しく過ごさせていただいたのも事実。
来てよかったでしょ?一凜さん!

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