ではご期待にお答えして続きを
病院に行く途中、一瞬具合の良くなったアダムが
「もしかして大丈夫かもしれない」
なんて言い出したけど、結局病院についてからも痛みは襲ってきて、なかなか止まる気配がない。なのに、診察に呼ばれるまですごく長くかかるのは日本もそうかもしれないけどイギリスの病院の常で(あんまり行ったことないけどたぶんそうなんだろう。)、そういうことは3年半の修行で考えなくても分かっていた私は密かにしっかりと本を持ってきていた。でも、痛みを必死にこらえているアダムの隣でさすがに「だめんずうぉ~か~」を読むのは気が憚られる上に、読み始めたら絶対アダムはだめんず(ダメな男)かどうかを考えながら読んでしまうことは必至だし、しかもこんな姿を見ながらだととだめんずだって思ってしまいそうな自分を止めることはできそうにないので、それはあまりにも可哀想だと思って、代わりにスーパードクターKこと壇上さんと待合室の人間観察をすることにした。
すると、来るは来るは、警察官に連行されたごっつい男たち(手錠つき)。ここは警察署かっていうの。ふと気が付くと、隣に頭から血を流している男性が手錠をつけて座っている。やっぱりいい気はしないけど、まあ手錠してるし、隣にはしっかり警察官もついていることだし、ここはじっくり観察させてもらうことにする。警察官は女性で、手錠男のうだうだ長い話を意外にも優しくじっくり聞いてあげている。聞き耳を立てていると、手錠男は誰かのこと(多分奥さんかガールフレンド)を心配していて、しきりに彼女は大丈夫かって聞いている。そしたら警察官は「大丈夫よ」なんて言っていたら、その無責任な言い方が気に入らなかったらしく、次第に激昂してくる男。ついに女性警察官のかわりにガタイのいい男性警察官が来て、すると一気に静かになる手錠男。そういうのが次々にやってきて、合計で少なくとも4本の手錠を見た。
その後、私は診察に呼ばれたアダムに付き添っていたんだけど、壇上さんはそのまま人間観察を続けていて、ミニスカートとウサギの耳みたいなバンドを着けたクラブ帰りのお姉さんたちが警察官に「スマイル フォー アス」とか歌ってちょっかいだしていたとか、手錠男は結局病院で(!)手錠を外され、迎えに来た奥さんかガールフレンドにこっぴどく怒られていたとか、いろいろ見て人生勉強をしたようで、満足してご自宅にお帰りになられた。
あっ、そうそう、アダムは結局点滴と注射を2本打ってもらい、朝方にはなんとか吐き気も治まったので、朝6時には帰宅となった。それから寝て、でも献身的な私は朝10時には起きて薬局に行って薬を買ってきた。夕方にはもうアダムは全快で、胃ならしにスープでも作ろうかと思って、聞いてみたら、「どうしてもチキンフライドライスが食べたい」との一言。チキンフライドライスって・・・どう考えても病み上がりの胃に重すぎるよ・・。日本人だったら、おかゆとかスルッと喉に通るものでしょう?でも、イギリス人って病気になったら何食べるか知ってますか?トーストだって、トースト。意味不明。
結局、リクエストは叶えられることになって、いそいそとチャイニーズテイクアウェイに電話するアダム。何はともあれ、元気になって良かった・・・・。
スパードクターKこと壇上さん、本当にお世話になりました。あなたはリーズの宝です。
ひかるさん、いろいろとご迷惑、ご心配おかけしました。また懲りずに・・・なんてもう言えません。
病院に行く途中、一瞬具合の良くなったアダムが
「もしかして大丈夫かもしれない」
なんて言い出したけど、結局病院についてからも痛みは襲ってきて、なかなか止まる気配がない。なのに、診察に呼ばれるまですごく長くかかるのは日本もそうかもしれないけどイギリスの病院の常で(あんまり行ったことないけどたぶんそうなんだろう。)、そういうことは3年半の修行で考えなくても分かっていた私は密かにしっかりと本を持ってきていた。でも、痛みを必死にこらえているアダムの隣でさすがに「だめんずうぉ~か~」を読むのは気が憚られる上に、読み始めたら絶対アダムはだめんず(ダメな男)かどうかを考えながら読んでしまうことは必至だし、しかもこんな姿を見ながらだととだめんずだって思ってしまいそうな自分を止めることはできそうにないので、それはあまりにも可哀想だと思って、代わりにスーパードクターKこと壇上さんと待合室の人間観察をすることにした。
すると、来るは来るは、警察官に連行されたごっつい男たち(手錠つき)。ここは警察署かっていうの。ふと気が付くと、隣に頭から血を流している男性が手錠をつけて座っている。やっぱりいい気はしないけど、まあ手錠してるし、隣にはしっかり警察官もついていることだし、ここはじっくり観察させてもらうことにする。警察官は女性で、手錠男のうだうだ長い話を意外にも優しくじっくり聞いてあげている。聞き耳を立てていると、手錠男は誰かのこと(多分奥さんかガールフレンド)を心配していて、しきりに彼女は大丈夫かって聞いている。そしたら警察官は「大丈夫よ」なんて言っていたら、その無責任な言い方が気に入らなかったらしく、次第に激昂してくる男。ついに女性警察官のかわりにガタイのいい男性警察官が来て、すると一気に静かになる手錠男。そういうのが次々にやってきて、合計で少なくとも4本の手錠を見た。
その後、私は診察に呼ばれたアダムに付き添っていたんだけど、壇上さんはそのまま人間観察を続けていて、ミニスカートとウサギの耳みたいなバンドを着けたクラブ帰りのお姉さんたちが警察官に「スマイル フォー アス」とか歌ってちょっかいだしていたとか、手錠男は結局病院で(!)手錠を外され、迎えに来た奥さんかガールフレンドにこっぴどく怒られていたとか、いろいろ見て人生勉強をしたようで、満足してご自宅にお帰りになられた。
あっ、そうそう、アダムは結局点滴と注射を2本打ってもらい、朝方にはなんとか吐き気も治まったので、朝6時には帰宅となった。それから寝て、でも献身的な私は朝10時には起きて薬局に行って薬を買ってきた。夕方にはもうアダムは全快で、胃ならしにスープでも作ろうかと思って、聞いてみたら、「どうしてもチキンフライドライスが食べたい」との一言。チキンフライドライスって・・・どう考えても病み上がりの胃に重すぎるよ・・。日本人だったら、おかゆとかスルッと喉に通るものでしょう?でも、イギリス人って病気になったら何食べるか知ってますか?トーストだって、トースト。意味不明。
結局、リクエストは叶えられることになって、いそいそとチャイニーズテイクアウェイに電話するアダム。何はともあれ、元気になって良かった・・・・。
スパードクターKこと壇上さん、本当にお世話になりました。あなたはリーズの宝です。
ひかるさん、いろいろとご迷惑、ご心配おかけしました。また懲りずに・・・なんてもう言えません。