
道尾秀介著「月と蟹」を読みました。小学5年生の子供3人が主役の話で、海辺の町の小学校に転校してきた慎一が、海で捕まえたヤドカリを「ヤドカミ様」として崇め、願い事をするとその願いが叶うことを発見し、ある男の死を願うのです。
子供にとって、神とはなんなのか?
友達とはなんなのか?
親とはなんなのか?
親には親の事情があり、子供には子供の事情がある。そんな中、ヤドカミ様が願い事を叶えてくれたら、嬉しくもあり、危険でもある。
使い捨てライターの火で貝を焙られ、貝から逃げ出さざるをえないヤドカリの哀れさが印象に残っている。70点。
次は、マーヴィン・ピーク著「タイタス・グローン」を読みます。
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