鳥取県 曹洞宗 松風山 永明寺

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鳥取藩主ゆかりの大名蓮が開花

2017-07-17 18:57:28 | 【大名蓮の保護栽培】
本日、永明寺で栽培している大名蓮が今年初めて開花しました。大名蓮の花の見頃は、8月末頃までです。

鳥取藩主の池田家ゆかりの大名蓮は、かつて鳥取城跡の内堀に群生していました。大名蓮は、戦後に鳥取城跡の石垣の修復が行われたときに内堀から鳥取市の湖山池(日本最大の池)に移植されました。

大名蓮は、斑蓮に属します。斑蓮は、品種として稀少であり、湖山池は、日本有数の斑蓮の群生地でした。しかし、平成24年3月に日本海との水門が開かれ湖山池に海水が入り、大名蓮は絶えてしまいました。幸い鳥取市の花房泰正さんが大名蓮の蓮根を保護されており、その大名蓮を永明寺と長谷寺で栽培しています。

岡山藩主の池田家の岡山後楽園で栽培されている一天四海蓮は、戦後に鳥取城跡の内堀から移植された蓮であり、大名蓮と同一個体です。

永明寺で大名蓮の保護栽培をするにあたり大名蓮の蓮根を持参された京都府立植物園の前園長の金子明雄さんは、大名蓮の保護栽培においては、他の品種を近隣に植栽しないことが重要と仰せでした。今後も稀少な大名蓮を永明寺と長谷寺で保護栽培していきます。

本日、午前9時より永明寺の檀家さんが住んでいる浦富・牧谷・本庄・太田・河崎・新井・岩美駅前など各地区の評議員が集い、評議員会が開かれました。永明寺護持会の総代さん・評議員さんたちも大名蓮の写真を撮影されていました。

永明寺副住職が住職をしている鳥取藩主菩提寺の雲門山長谷寺(岩美町長谷)の小さな池で栽培している大名蓮と鳥取藩主池田家・紀州徳川家より長谷寺に寄進された大名蓮の襖絵(岩美町保護文化財)

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