雷座の部屋

私の思っている事、思い出などの部屋です。

GS

2006-01-31 14:50:51 | 音楽
60年代後半の一時期を除けば、この「GS」とは「ガソリンスタンド」と思う人の方が圧倒的に多いだろう。
ただ、その60年代後半の時期の「GS」とは「グループ・サウンズ」を指していた。
で、「グループ・サウンズって何」って事ですが。

簡単に言っちゃえば「60年代に活躍した和製ロック(アイドル歌謡)グループ」って感じでしょうかね。
形態はビートルズやローリング・ストーンズなどのようなバンド編成。
楽曲は自分達で作詞、作曲したものではなく、プロ作家の作ったものを歌う。
こんな感じでしょうかね。

「グループ・サウンズ」で有名なグループは
沢田研二のいた「タイガース」
マチャアキのいた「スパイダース」
ショーケンのいた「テンプターズ」
(後に「PYG」になります)
「ブルー・コメッツ」「ワイルド・ワンズ」「オックス」「カーナビーツ」「ゴールデン・カップス」「ヴィレッジ・シンガーズ」「モップス」
辺りでしょうか。
(「モップス」辺りはちょっと「アイドル」という言葉は似合わないような気がします。
「朝まで待てない」というヒット曲がありますが、70年代に他のGSがどんどん解散していく中で「月光仮面」「たどりついたらいつも雨ふり」をヒットさせています。)


それにしても「グループ・サウンズ」って奇妙な言葉ですよね。
以前「ニューミュージックの始まり」という記事を書きましたが、この「グループ・サウンズ」って言葉もいつ頃から使われ始めたんでしょうね。
イギリスのビートルズも、アメリカのモンキーズも「グループ・サウンズ」とは呼ばれませんでした。
日本国内のロック(アイドル歌謡)グループだけが「グループ・サウンズ」と呼ばれていましたね。

先日読んだ本、井上尭之著の「スパイダース、ありがとう!」の中でこの「グループ・サウンズ」という言葉を最初に作ったのは、という記述が出てきます。
引用します。
【この、グループ・サウンズという言葉を最初に作ったのは、集英社にいた佐々木さんという編集者でした。まだ、ロックという言葉も一般的ではなく、バンドといえばジャズ・バンドというイメージが強かった頃です。
 彼は、「何が特徴なの?」と何度も聞いてきたので、私はこう答えました。
「そうですね、僕たちはグループで一緒にやっているところが、他の歌手の人たちとは違うんじゃないでしょうか」
「そうか…、グループでやっていますね」
「そして、それぞれのグループごとにサウンドが違いますね。それが特徴といえば特徴です」
「サウンドね、グループとサウンドが特徴ですか。なるほど…」
 その後いつの間にかGSという言葉が使われるようになります。ちなみに私はこのGSという言葉が大嫌いでした。】
(発行:主婦と生活社「スパイダース、ありがとう!」井上尭之著より一部引用)
これを読むと、集英社の佐々木さんがこの「グループ・サウンズ」という言葉を最初に作ったようですが、日付けの記述がありません。
たぶん1967年頃だとは思いますが…

まあ特徴が「グループ」と「サウンド」でくっつけちゃった、って事なんでしょうかね。


Wikipediaグループ・サウンズ

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