奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

パッションフルーツが残念なことに

2020-05-27 13:36:18 | 
前回パッションフルーツが順調に育っていたことを紹介したのですが
じつは痛恨のミスをやらかしてしまっていました。
最近ようやくショックから立ち直ってブログに掲載できるまでに回復しました。



明日から雨が続くという天気予報がでていたある日、耕運機が雨に当たらぬように
ビニールハウスの中に避難をさせた
耕運機を動かして奥に進めている途中にタイヤが誤ってパッションフルーツの根元に
接触し、ぶった切ってしまったのだ
その瞬間、声が出なかった
ただ毎朝、時には夕方にも水やりを半年間に亘って続け、花が咲いてからは35度から
40度になるハウスの中で朝昼夕、滝のような汗を流しながら受粉をさせてきたこの
2か月の残像がただ頭の中でグルグルと廻っているだけだった




4本ある3年越しの株の中で一番太く成長し一番たくさん実をつけていた木だった
全体の実の半分くらいがこの木になっていた
それらがすべて青いまま熟さずに枯れてしまうのだろうか
耐えられない!
この2か月の苦行は何のためだったのか
まわりの何人かの農家にこの惨状を話し、果たして実を収穫できるかどうか
見解を求めてみたが、返ってきた答えはみな「だめじゃねーの」であった
しばらくは何を見ても聞いても腹の立つ不機嫌な日が続いた




しかし、ある日突然思った
これじゃだめだ!もっとポジティブに生きなければ!
根から水分や養分を吸収できなくても植物には光合成という手段があるではないか!
光合成によって今なっている実を成熟させてもらおう
ということで最近は毎日他の木への水やりの際、葉っぱにに霧吹きで水分を吹きかけている
たしか光合成では葉の裏側にある気孔という組織から水分を取り入れるはず
小学校の理科の時間に教わった知識がイマイ先生の面影とともに今鮮明によみがえる
ただ幹が切断された状況において光合成で実の熟成が進むのかどうか調べる
気力も勇気もなかった



ただ枝から熟する前に落っこちてしまった実をとってあるのだが、これらが最近
赤く熟し始めた
表面が赤くなったからと言って必ずしも中の果実が熟しているとは言えないが
それでも少しは希望が持てそうな気がしてきた
なんとか食べられるくらいまで熟してほしい
それまで当分葉っぱの裏側にシュッシュッと霧吹きを続けようと考えている



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