書感とランダム・トーク

人間の本質を根本原理から追求研究する内容さらに遡っては生物・植物その他をサイエンス的原理から考察する。どうぞ御寄稿を!

大きい事はいい事か? ランダムトーク:散歩道 

2007年10月17日 | Weblog
随分前の事になるが、日産自動車が新車の宣伝に “隣の車が小さく見えまーす” と言うキャッチフレーズを使って大いに享けた事があった。同じコストで少しでも大きく見せる事が必要だった時代のことだ。今は事情が変わって、こじんまりした車のほうが使いやすい状況となり、見栄で大きな車を買おう人はいなくなった。
動物の世界も、人間を含めて、大きいと力が強く有利に見えた。 

しかし、権勢を誇ったマンモスの蔭で小さくなって生きてきた人間は、今や地球を独占しているように見える。しかし、再びしかしである。現在、地球上で見ることが出来る大きな動物として、鯨とか,ゾウ等が存在する。一方小さい動物は、“虫眼鏡”等をはじめ、技術の発達に伴い、小さい動物、昆虫その他、今まで知らなかったような小さい小さい動物の存在と、その巧妙な生き様が次々に紹介されている。人間は生物の中ではかなり大きい方だといえる。先行きどうなるのであろうか?
 以上は、動物の大きさに関しての考察であるが、次に、人間が作っている社会組織、つまり、国家、会社を始め諸種の集団組織の大きさに関しての考察をして見たい。
目に付くわかり易い例として、流通機構の肥大化がある。ヤマダ電機の派遣社員の利用など、大きな組織になるとやりたい方だという現象が起こる。社会的に糾弾される現象は氷山の一角だから、実際は、もっと大きなやりたい放題が続いていると考えてよい。食品に関しても同じ現象が起きている。伊勢の有名な赤福なども有名になって何をやっても大量販売が可能になったので、やりたい放題のインチキをやって反省もしない。
以上身近な例として、組織が大きくなると、大きな権力を持つ事が出来ると言う事を観察した。もっと、わかりやすい例は国家と言う大きな組織だ。卑近な例では、日本と言う国家が、 漸く一人前になる頃の、徳川、明治の時代における国家組織の責任者には、世界に恥じない国家を民衆とともに作りたいと言う大きな責任感を持つ人物が、国家の責任者になった。ところが、そこそこに大きくなって経済的にもいい線まで大きくなると、その権力の上に立って、国民から税金を矢鱈に取るだけでなく、それを横領して知らん顔と言うやりたい放題の現象がまかり通ってしまう。
大きい事はいいことではない。どうしたら、小さい、そして、独自の特徴を持った多数の平和な集団という仕組みが出来ないものかと思う。散歩道071017

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