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「理想的な淡水水槽」 9.5.1. 水の構成要素の分析

デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

9.5.1. 水の構成要素の分析



水の構成要素における無機物の結合については、すでに述べてきた。今日では我々は、現代的な様々な分析器具を用いて水道水や水槽の水の化学的構成要素について広範な知識を得ることができる。

現在では水の総硬度(GH)だけでなく、炭酸塩硬度(KH)の測定も容易だ。炭酸塩硬度の存在によって、その水の中に重炭酸イオン(HCO3-)が存在していることも確認できる。またコンダクタンス(導電率)は、水に含まれる塩分などの不純物をマイクロジーメンス(μS)という単位により正確に知ることができる。そして二酸化炭素(CO2)やpH、アンモニア・硝酸塩・リン酸塩などについても測定が可能である。さらに現在では鉄や銅、マンガンなどの元素ですら簡単かつ正確に測定することができる。つまり今日のアクアリアナーには、水槽を維持するために整理、あるいは利用することができる重要な様々な化学的物質の値が手に入るということだ。

カリウム、硫黄、ナトリウムのような水槽にとって重要ないくつかの物質については、水槽内での働きなどについての情報が研究者によってすべて明らかにされているわけではないが、水草や魚を水槽内で健康に成長させるための水を作ることは、現在までの熱帯魚研究によって以前よりもずっと簡単になっている。水槽の水質に関する広範囲な分析と、包括的な情報についてはDr. Gerd Kassebeer(ゲルト・カッセベール博士)の協力の下、我々Kasper HorstHorst E. Kipperが以前出版した本「理想的な水槽管理」に詳しい。



水上で花を咲かせたLymnophila aquatica(リムノフィラ・アクアティカ)。



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