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「理想的な淡水水槽」 4.3. 照明点灯時間の制御


デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

4.3. 照明点灯時間の制御


自然界において太陽はおおむね6時に昇り18時に地平線に姿を消す。我々も同様に、光を水槽に10~12時間照射する。我々の経験上、水槽においてこれよりも長い時間の照射は意味を持たない。

水槽が暗く保たれている12時間程度の間に水草は睡眠状態へと移行する。例えばHygrophila(ハイグロフィラ)の仲間などは、葉を閉じ高く上げて休息する。水草がこの状態にある時は光は必要なくなり、光合成を停止することがわかっている。12時間の照明を1日のうちに2つ、あるいは3つの時間帯に分割して行う方法、例えばアクアリアナーの起床時に2時間、そして12時から18時、さらにもう一度夜間20時から24時に点灯するといった行為は、まったく無意味であるということをここで強調しておきたい。この照明方法は水槽全体の生命活動のリズムや、植物が健康に成長するためのバイオリズムを著しく阻害する。

また、どんなに弱い光であっても、理想的な照明時間を延長することで得られるものは何もないというのもれっきとした事実である。

照明に関する失敗を防ぐために、照明のON/OFFを正確にコントロールするタイマーを、水槽設置段階からすべての照明に取り付けることをすすめる。我々は経験上、水槽を朝眺めることはあきらめて、毎晩水槽を観察できるように毎朝10時の照明開始が有益であることを知っている。

   
活動状態(左)と睡眠状態(右)のMyriophyllum aquaticum(パロットフェザー)。
照明の点灯時間が必要以上に長過ぎる場合は、
点灯された状態でも右のような休息状態へ移行する。
 



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