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「理想的な淡水水槽」 5.2.4. 新世代の水温コントロール


デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

5.2.4. 新世代の水温コントロール


リレーであれトリアックであれ、近年(1992年頃)の電子制御技術の進歩によって、理想的な水槽のための水温コントロールにも新世代の技術が取り入れられるようになってきた。

ここでこのような高性能水温コントローラーについて述べることは一見無駄にもみえるかもしれない。しかし近年の進歩した水温コントローラーの温度制御は以前とは比べものにならない精巧な構造と高性能化により、これがアクアリウムに与える恩恵は非常に大きいのである。

ほとんどの場合、水温をコントロールするための機器は水槽のすぐ近く、いわゆる湿性領域に設置されている。これらの機器は100Vの電圧下で使用されているため、水のすぐ近くでの使用には必然的に危険が伴う。Duplaヒーティングシステムで使用される水温コントローラーは内部トランスによって、電圧を9Vないし20V程度まで下げる機能が組み込まれている。

つまり新世代のマイクロプロセッサー制御によるサーモスタットには、100Vの入力電圧は存在せず、この優れた降圧機能によって湿性領域で使用する際の100%の安全が確保されているのだ。

さらにセンサー部に必須となる耐水性・耐気密性が非常に高いレベルで確保されている。

もちろん水温表示部にはデジタル表示方式が採用されている。またコントロール部には透明の保護カバーがあり、アクアリアナーが不在の時に幼児がこれに触れ水槽にダメージを与えるといった不慮の事故を防ぐ。

さらにこのサーモスタットには驚くべき機能があった。水温の連続記録をしたいという熱心なアクアリアナーのために、レコーダーを取り付けることができたのである。




1980年代~90年代にかけて世界で販売された
マイクロプロセッサー制御のICサーモスタット=Dupla T-Control MP。
上限/下限水温を任意に設定し、それぞれの設定を超えた場合に
視覚および聴覚アラームを作動させることができる。測定範囲は
-20℃~+80℃。広い測定範囲だけでなく、高い測定精度を誇った。
1993年の日本における希望小売価格は125,000円であった。




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水温 コントロール サーモスタット マイクロプロセッサー






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