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「理想的な淡水水槽」 5.2.3. 水温のコントロール


デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

5.2.3. 水温のコントロール


水温の連続加熱方式が、短時間での強力加熱方式よりも優れている(「5.2.2.ヒーターの能力」参照)ことはもはや周知の事実である。今日(1992年)でも水槽のサーモスタットにはバイメタル方式が多く使用されており、その短時間強力加熱がヒーターの寿命を縮める主な原因となっている。24時間1ℓにつき1ワットの熱容量で水槽の水を加熱した場合、冷却時のサーモスタットのスイッチ切り替え回数は10~20回になる。同様の加熱を0.3~0.5Wで行った場合は、5~10回である。つまりバイメタル式では、我々が推奨するサーモスタットに比べ倍のスイッチ切り替え回数が必要となるのである。さらに1ℓにつき1Wの「強力加熱」では、バイメタルが焼きつき、異常な水温上昇を招いて事故の原因となる可能性もある。

バイメタル式サーモスタットの欠点を理解しているのであれば、電子制御のサーモスタットを使用するべきだろう。

今日では電子制御された製品が多く市場に出回っており、いずれも水温のコントロールにおいては遜色ない性能を示すように見える。しかし、大事な水槽に実際に使用する電子制御サーモスタットを選ぶ際には、個々の製品の性能や作動方式を十分に理解しておく必要がある。
電子制御によるトリアックを採用している製品であれば、1秒間に50回ものスイッチ切り替えが可能である。さらに従来製品によく見られたスイッチシステム自体の磨耗という致命的な問題も解消される。しかしこのトリアックにも欠点はある。電波障害の危険を常にはらみ、さらにその対策にはある程度の費用がかかるということと、低電圧トランスの制御に難があるということだ。

その他の水温制御方法としてリレーがある。機械的にヒーターのスイッチをON/OFFするのだが、この方式には先に述べたスイッチの磨耗という問題が常につきまとう。ただし一部の高価なリレー式機器ではこの問題は非常に些細なものとなる。低電圧に対応した優れたリレー式サーモスタットは、600万回もの正確なスイッチングが保証されているからだ。つまりこのサーモスタットは、1個の水槽で使うのであれば15~20年の寿命があるということである。



最も洗練された高性能サーモスタット=Dupla T-Control alpha。
精度と単位時間あたりの可能スイッチング回数は他の追随を許さない。



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